外壁に使うクリアー塗装の特徴とは?効果や使用するケースをご紹介!


外壁塗装にはさまざまな種類があります。種類によって効果や性質、メリット・デメリットが異なるため、事前に知識を身につけることが大切です。
さまざまな種類がある外壁塗装の中から、“クリアー塗装”について説明します。
クリアー塗装とは何なのか、効果や使用用途、必要性など一緒にチェックしていきましょう。
クリアー塗装について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

  1. クリアー塗装とは
  2. クリアー塗装の効果
  3. クリアー塗装を使用するケース
  4. まとめ

1.クリアー塗装とは

サイディングやALCなど、外壁塗装の種類はさまざまです。
雨風や雪など汚れやすい外壁は定期的に塗り直していかなければなりません。
塗り直す際、選択する塗装によって仕上げも変わります。
満足いく外壁にするためにも、クリアー塗装の特徴を把握しておきましょう。

1‐1.今の外壁の色合いを残す塗料

クリアー塗装の特徴は、“現在の外壁の色合いを残すこと”です。
名前からして透明な塗料だとわかります。
透明な塗料であるクリアー塗装は、現在の外壁の色がキープできるのです。
よって、現在の色を維持したい人にはぴったりの塗料と言えます。
しかし、なぜクリアー塗装は色がつかないのでしょうか。
なぜなら、色のもとになる“顔料”が入っていないからです。
一般的な塗料には顔料が入っています。顔料は外壁塗装の“色”になるため、塗り直すことで新しい色に生まれ変わるのです。
顔料が入っていないクリアー塗料は、透明で今の色を残す特殊なタイプと言えるでしょう。
ちなみに、正式名称はクリアー塗料ではなく“クリヤー塗料”です。

1‐2.クリアー塗料の種類

一般的な塗料には、原料によってさまざまな種類にわかれています。
クリアー塗料は普通の上塗り材と変わりません。
主に、シリコン樹脂・フッ素樹脂・ウレタン樹脂があります。
そして、さらに水性・溶剤(油性)の2種類にわかれるでしょう。
基本的に、普通の塗料には顔料・添加剤・合成樹脂が入っているものです。
しかし、クリアー塗料には“顔料”が入っていないことが唯一の違いになります。
ほかの点では普通の塗料と同じだと思ってください。
また、業者によって使用するクリアー塗料は異なります。
主流となっている種類は“UVプロテクトクリヤー”と呼ばれている日本ペイントの塗料です。
下塗り・中・上塗り1回の合計3回塗り直していきますが、UVプロテクトクリヤーは中・上塗りの合計2回塗りで完了します。

1‐3.さまざまな種類が出てきているクリアー塗装

従来のクリアー塗装は紫外線に影響を受けるタイプがほとんどでした。
しかし、最近はUVプロテクトクリヤーなど紫外線をカットできるクリアー塗装が登場してきたのです。
よって、外壁塗料でもクリアー塗料の必要性が向上し需要も増えてきました。
基本的に透明な塗料ですが、外壁のツヤが出るタイプもあります。
現在の外壁状態をチェックしつつ、状態に合ったクリアー塗装を選んでください。
選択すべきクリアー塗装がわからない場合は、専門業者に相談すると良いでしょう。
クリアー塗装など、外壁に詳しい業者に相談すれば安心です。

2.クリアー塗装の効果

2‐1.外壁の光沢が出て色が濃くなる

最近では、クリアー塗装を好んで外壁にほどこす人が増えてきました。
クリアー塗装の効果が多くの人に受け入れられている証拠です。
主なクリアー塗装の効果は、「外壁の光沢が出る」「色が濃くなる」という2点があります。
クリアー塗装を外壁にほどこすと光沢が出てくるのです。
実際、クリアー塗装を塗って、思った以上にキレイになってびっくりした」と言う人はたくさんいます。
まるで、新築のような外壁に仕上がるでしょう。
そして、「外壁の色が濃くなる」ことで美しい外壁になります。
ただし、外壁の変色状態によっては満足できるほど濃くなるわけではありません。
しっかり状態を確認しながら見極めることが大切になるでしょう。

2‐2.長時間清潔に保つことができる

外壁は経年劣化が目立つものです。
時間がたてばたつほど汚れが目立ち、外壁の美しさもなくなっていきます。
しかし、クリアー塗装を利用すれば長時間清潔に保つことができるのです。
クリアー塗装には撥水効果(はっすいこうか)や防カビ・防藻性(ぼうそうせい)があります。
よって、汚れがつきにくい外壁と言えるでしょう。
特に、色合いが特徴的なサイディングは魅力が倍以上になります。
つまり、サイディングの性能を高めることができるのです。
たとえ、顔料が入っていない透明な塗料だとしてもメリットがたくさんつまっています。
よりキレイで汚れにくい外壁にしたい人は、クリアー塗装で仕上げてみてはいかがでしょうか。

3.クリアー塗装を使用するケース

3‐1.クリアー塗装にぴったりな外壁

外壁の塗り直しで失敗しないためには、今の状態にぴったりな塗料を選ばなければなりません。
そこで、クリアー塗装にぴったりな外壁の状態をご紹介します。
たとえば、2色以上のサイディングを使用しているケースです。
サイディングを2色以上使っている場合、色合いをハッキリ出さなければなりません。
色合いが中途半端になってしまえば外壁の仕上がりにムラが出てしまいます。
美しい外見ではなくなるでしょう。
また、外壁にデザインがある場合もクリアー塗装がおすすめです。
最近では、さまざまな外壁が出てきているため、デザインにこだわる人は多いでしょう。
特徴的なデザインを使っている外壁こそクリアー塗装が大活躍します。
さらに、特殊な外壁であるレンガ調にもおすすめの塗料です。
一方、単色でデザインのない外壁はクリアー塗装よりも普通の塗装がお得になるでしょう。

3‐2.クリアー塗装をする際の注意点

クリアー塗装に最適な状態だとしても、場合によっては塗装できない可能性があります。
たとえば、外壁の劣化が激しい状態です。クリアー塗装をする部分が激しく劣化していると、塗り直しても効果が発揮できません。
もとの状態が良いことが第1条件になります。
もし、塗膜が傷んでいる場合はクリアー塗装ではなく、ほかの方法で塗り直していきましょう。
クリアー塗装を使うには、早めの塗り替えや定期的なメンテナンスが必要不可欠です。また、すでにフッ素加工や撥水(はっすい)処理をしている外壁にもクリアー塗装は塗ることができません。
撥水効果(はっすいこうか)のあるクリアー塗装なので、効果が出てこなくなります。
以上のように、クリアー塗装にもデメリットはあるものです。
自分で判断できない場合は、専門業者に相談してアドバイスをもらうと良いでしょう。専門業者の中には、無駄な部分をけずって安い費用に抑えているところがあります。
いろいろな業者を比較して信用できる業者に依頼しましょう。

4.まとめ

クリアー塗装とは何なのか、効果や使用するケースについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
顔料が入っていないクリアー塗装は無色透明です。
光沢が出てくる、色が濃くなる、長時間清潔に保つことができるなどメリットはたくさんあります。
しかし、外壁の劣化・損傷状態によってはクリアー塗装の効果が出てこないケースもあるのです。
自分で外壁の状態をしっかり確認してから、クリアー塗装を使用するかどうか判断してください。
最近では、UVカットができるクリアー塗装も出てきています。
さまざまな外壁塗装を比較してぴったりの塗装を選びましょう。


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