アパートやマンションの外壁塗装をご紹介!相場や塗料の種類を知ろう


マンションやアパートを経営されている方は、維持やメンテナンスの努力をされていると思います。室内の清掃・設備の点検・修繕など、やることはたくさんあるでしょう。意外と忘れられがちなのは、外壁塗装です。
外壁塗装で見た目がよくなるのはわかるけれど、費用がかかり、大掛かりになりそう。不安になる気持ち、とてもよくわかります。
確かに、一軒家より大掛かりなものになりますが、アパートやマンションは気軽に建て替えができないため、いかに耐久性を維持していくかがポイントになるのです。今回は、アパートやマンションの外壁塗装の基礎知識をご紹介します。

  1. アパートやマンションの外壁塗装について 
  2. アパートやマンションの外壁塗装と一軒家の外壁塗装との違い
  3. アパートやマンションの外壁塗装用塗料
  4. 外壁塗装工事の流れ
  5. 外壁塗装前の入居者への通知について
  6. アパートやマンションの外壁塗装業者選び
  7. 外壁塗装でよくある質問
  8. まとめ

この記事を読むことで、スムーズな外壁塗装を終えられるようになり、快適な住環境を維持できますよ。

1.アパートやマンションの外壁塗装について

建物を維持するためには、定期的なメンテナンスと塗り替えが効果的です。見た目の美しさを取り戻すだけではなく、建物自体が丈夫で長持ちする秘訣(ひけつ)でもあります。

1-1.外壁塗装の定義

建物の設備などには気を配っていても、アパートやマンションの壁までメンテナンスを行う方は少ないと思います。しかし、建物の中に雨や熱を伝えないよう保護しているのが、外壁の役割です。
外壁塗装は10年を目安に行います。家の安全を確保するため、定期的に塗り替えておくことが大切です。

1-2.外壁塗装の必要性

建物は、常に紫外線や風雨にさらされています。外的要因が重なるに加え、経年劣化も起こるのです。そのため、建物の耐久性にも影響し、ひび割れや腐食を引き起こします。 劣化を食い止め、美観を取り戻す目的で、外壁塗装は行うものです。

1-3.外壁塗装で得られる耐久性

塗り替えを行うのは、ひび割れなどを修繕するだけではなく、外壁を補強して劣化防止する目的でもあります。外壁塗装を定期的に行うだけでも、建物や住宅は3倍も長く耐えられるようになるとされているのです。

1-4.外壁塗装をするタイミングはいつ? 

アパートやマンションを建ててから、10年が経過したときが塗り替えに適したタイミングだとされています。築10年で1度塗り替えたら、そのままずっと持続するものではありません。10年ごとに塗り替えを行い、建物の性能を維持することがポイントです。

2.アパートやマンションの外壁塗装と一軒家の外壁塗装との違い

アパートやマンションは、一軒家より規模も大きく、大掛かりな工事が必要です。違いを見ていきましょう。

2-1.アパートやマンションの外壁塗装における特徴

アパートやマンションは、老朽化が目立ってみすぼらしい印象が際立ち、どうしても入居者が減ってしまう現象が起こります。賃料が同じでも、誰しもきれいな方に住みたいと思うのが、借り手の心理でしょう。入居者がいなければ、当然家賃収入も見込めなくなってしまいます。入居者を確保したいという経営者目線で考えても、外壁塗装で美しくイメージアップするのも1つの手段となるのです。

2-2.一軒家の外壁塗装とどう違う? 

一軒家は、自分の家庭だけを考えてスケジュールを組めば問題ありません。しかし、アパートやマンションには入居者がおり、臭いや窓の開閉ができないなどの事情説明を事前にしておかなければならないのです。自分以外の人たちに配慮しなくてはいけないのも、一軒家との違いでしょう。

2-3.アパートやマンションの外壁塗装費用相場

外壁塗装の費用は、使用する塗料の種類や施工業者によって差が出てきます。一般的な費用相場は、1平米あたり3500~5000円です。足場を組む場合、別途費用を用意しなくてはいけません。足場費用が無料という提案をしてくる業者は、人件費や材料費を上乗せし、費用が極端に安くなるわけではないのが現状です。

2-4.外壁塗装の耐用年数

近年では、高耐久性塗料が流通していますので、選ぶ塗料によって耐用年数も差が出てきます。防汚・防カビ効果のあるものなら、塗り替え回数を減らすことができるでしょう。塗り替えから15年と長く持つようになってきています。

3.アパートやマンションの外壁塗装用塗料

塗料には、アクリル・シリコン・ウレタンなどさまざまな種類があります。アパートやマンションは規模が大きいため、コストパフォーマンスも気になることでしょう。適した塗料の種類や得られる効果などを知っておくと、選ぶ基準になります。

3-1.外壁塗装の種類

塗料の耐用年数や費用対効果などを考慮して選ぶようにしましょう。

  • アクリル塗料(耐用年数が5~8年と短いのがデメリットです。汚れが目立ちやすく耐久性が弱いため、現在はあまり普及していません)
  • ウレタン塗料(耐用年数は7~10年です。柔軟で細かな部分の補修にも適しています。場所を選ばずに塗ることが可能です)
  • シリコン塗料(耐用年数は12~15年と長いのが特徴です。防汚に優れ、見た目の美しさも人気の1つとなっています。水溶性と溶剤系の2種類で、溶剤系の方が費用対効果を感じやすいでしょう)
  • ラジカル塗料(耐用年数は15~16年と長寿命です。塗膜劣化を防止する働きを持ち、高耐久性を実現しています。最新の塗料として注目を集め始めているものです)

3-2.アパートやマンションにはどの塗料を使うべきか?

安いコストでできるメリットがある塗料は、耐久性が弱いことを意味しています。一方、高価格なものは耐久性に優れているため、次の塗り替えまでの期間も長くなるのです。費用を安くして、塗り替え頻度が多くなってはかえって費用負担が大きくなります。
塗料は長い目で見て判断するべきです。アパートやマンションで幅広く使われているのは、シリコン塗料。シリコン塗料は費用対効果のバランスもよく、塗り替え回数も少なくて済みます。

3-3.シリコン塗料を種類別でご紹介

各社が販売しているシリコン塗料についてご紹介します。

  • 水性セラミシリコン(エスケー化研株式会社より販売されています。紫外線や湿気などを阻止し、高い防カビ・防コケ効果を発揮する塗料です。建物の資産価値向上にもつながり、費用対効果が高いとされています)
  • クリーンマイルドシリコン(エスケー化研株式会社より販売されています。耐久性・防カビ・防コケ効果が高いことに加え、結露ができにくい性質も特徴です)
  • ファインSi(日本ペイント株式会社より販売されています。塗装後の臭いが穏やかで、幅広い素材に塗ることができる塗料です。光沢があるのが特徴でしょう)

3-4.外壁塗装で人気のある色とは?

色選びをする際に注意してもらいたいのは、室内の照明で判断せず、太陽光のあたる場所で実際の色を確認することです。小さなサンプルで見るのと、外壁全体に塗るのとでは違います。広い面に塗った場合にどんな色になるかを想像して、色選びに失敗しないよう注意してください。
外壁塗装は、サッシに合う色が好まれています。しかし、近年では白が人気です。清潔感と高級感を抱くことができる色でしょう。
白と黒のツートンカラーに仕上げるのも、デザインに優れていると人気です。モダンで引き締まった印象にイメージチェンジできる色合いでしょう。
暖色系も人気があり、落ち着いた印象とガーデニングに合うとされています。観葉植物の緑が映えるでしょう。

4.外壁塗装工事の流れ

外壁塗装工事は、ひび割れなどのチェックをすることから始まります。スムーズに外壁塗装を終えるためにも、一連の流れを知っておいてください。

4-1.外壁塗装工事期間の目安

外壁塗装工事の内容は、一軒家と大きな違いはありません。しかし、アパートやマンションは規模が大きいため、2~3週間の工期を見ておきましょう。外階段のあるアパートやマンションの場合、外壁塗装後に塗膜防水する必要があり、別途4~5日のゆとりを持っておきます。

4-2.外壁塗装工事の流れ

まずは、無料外壁診断を受け、ひび割れや腐食のチェックをしましょう。見積もりを出してもらい、必ず複数の施工会社を比較するようにしてください。見積もり後、契約締結して施工開始です。
工事を開始する前に足場を組み、高圧洗浄で外壁に付着した汚れを丁寧に落としていきます。塗料の馴染(なじ)みをよくするため、サンドペーパーなどであえて傷をつける場合があり、このひと手間で耐久性に差が出るとされているのです。
補修や下地調整後、養生して塗装を始めます。塗装は3段階にわけて行い、下塗り・中塗り・上塗りと3層に仕上げることで長持ちする塗膜が出来上がるのです。
塗装完了後、すべての塗りムラや塗料の飛散がないかなどのチェックをし、足場を解体して完了となります。

4-3.外壁塗装の施工例

色決めをして、実際に外壁へ色見本をあてて確認することを忘れないでください。気に入った色がある・施工の手腕が心配などは、気軽に問い合わせてみましょう。過去に施工したものを見せてもらい、自分の目で納得できるか確認することも大切です。

4-4.外壁塗装の費用相場

外壁塗装は、塗料の種類によっても費用は異なります。建物の耐久性を上げ、塗り替え回数を少なくできる塗料を選びましょう。塗り替え回数が少ない方が、最終的には出費が抑えられるのがメリットです。
また、アパートやマンションの外壁塗装工事にかかる費用の30%は、足場組みによるものだとされています。現在は無足場工法も注目されており、費用を安くできると人気です。

4-5.見積もりについて

見積もりは複数を比較し、工事内容や使用する塗料などをよく確認してください。やたらと工事費用が安い場合、耐久性が低いこともあります。ただ塗るだけではなく、ひび割れなどの補修と下地処理を行ってもらえるかもポイントです。
アフターフォローの有無も大切でしょう。外壁塗装後にトラブルがあった場合、きちんと対応してくれるので出費が違ってきます。

5.入居者への通知について

アパートやマンションの外壁塗装は、入居者への配慮をしなくはいけません。急な工事で入居者から苦情や不満が出てこないよう、事前に告知することが大切です。

5-1.外壁塗装工事を入居者へいつ告知する? 

遅くとも、工事開始1週間前までに入居者への告知を終えておきましょう。告知を怠り、突然の足場組みなどが開始され、入居者から不満の声が上がることもあります。
外壁塗装をスムーズに終えるため、ベランダのものを移動してもらったり、自転車置き場などの変更をしたりする時間を見ておきましょう。

5-2.入居者へどのように告知する? 

入居者には書面で告知するようにしてください。工事内容・工事期間・外壁塗装中の注意事項などはきちんと伝え、入居者の協力を仰ぐことが大切です。

5-3.外壁塗装工事を告知する重要性

入居者に外壁塗装をすることを伝える意味は、屋外に洗濯物を干すことができない・塗装の臭いがあることを知らせるためです。外壁塗装前は、高圧洗浄で外壁に付着した汚れを落とす必要があり、入居者がうっかりベランダに洗濯物を干してしまい、濡(ぬ)れてしまったという事例もあります。塗料が飛び散って、付着する恐れもあるのです。
お子さんのいる家庭や高齢者の中には、臭いに敏感な方もいるでしょう。自宅にいる時間が長い入居者には、特に配慮が必要です。気分が悪くならないよう、臭いが優しい塗料を選ぶようにしてください。

5-4.集合住宅の外壁塗装工事で気をつけること

アパートやマンションの外壁塗装時は、足場を組む工法を取り入れることがあります。足場があると、2階より高い部屋でも外部から侵入しやすいため、防犯意識は普段より持っておく必要があるでしょう。入居者にも伝え、窓の鍵もしっかり施錠してもらうようにしてください。

6.アパート外壁塗装の業者選び

外壁塗装工事にまつわるトラブルもあり、まれに悪質な訪問業者もいます。また、施工業者によっては塗料の飛散で入居者に迷惑をかけてしまうなど、何かと苦情につながる事例もあるのも事実です。業者選びは慎重かつ施工事例を見て、しっかり判断しましょう。

6-1.信頼できる業者選びのポイント

インターネットの普及が影響し、実際に業者へ足を運ばずに契約してしまう事例も増えています。営業マンの熱心さも大切ですが、業者の実態を知ることがトラブル回避術となるのです。
また、外壁塗装を満足行く内容にするためには、職人の腕がポイントとなります。職人の手がけた例を見せてもらい、納得できる内容かを確認してください。
工事期間がやたらと短い業者も要注意です。下地処理など必要な補修をせず、塗るだけで終えてしまう業者もあります。見積もりと作業内容が明確な業者を選んでください。

6-2.外壁塗装のアフターフォローやメンテナンスについて

外壁塗装工事には、保証期間があるのが一般的です。塗装が終われば完了ではなく、その後に不具合があった際に対応してくれるかどうかも大切なポイントでしょう。
塗装後、いかに建物の寿命を延ばすかは、メンテナンスしだいです。定期的に来訪し、ひび割れやクラックなどのチェックを受けられるようにしておきましょう。

6-3.外壁塗装業者選びの注意点

「今ならキャンペーン価格です」と契約を急(せ)かすような業者は避けてください。急がされても、落ち着いて複数から比較して決めることが大切です。
工事内容の説明を十分にしてくれない業者も避けるべきでしょう。細かな部分までじっくり説明を受け、ご自身でも工事内容や塗料への知識を持つようにしてください。

7.アパートやマンションの外壁塗装でよくある質問

一軒家と違い、入居者が多数いるアパートやマンションの外壁塗装は、事前の準備と告知が大切です。トラブルをなるべく起こさないためにも、さまざまな知識を持っておくようにしてください。

7-1.工事期間中はベランダからものを移動してもらった方がいい? 

事前に告知し、ベランダの荷物や観葉植物は別の場所へ移してもらってください。塗料の臭いが付着や飛散で、後々トラブルになることもあります。また、工事開始ギリギリだと、入居者も対応しにくいこともあり、早めに伝えてスムーズに工事に入れるようにしておきましょう。

7-2.塗料の臭いで心配されることとは? 

塗料によっては、不眠や過敏症などを引き起こす恐れもあります。入居者から臭いについての相談があった場合、施工業者に直接説明をしてもらうようにしてください。成分や臭いの特性など、専門家の知識を伝えた方が安心です。
外壁塗装工事にまつわる心配ごとが入居者に多い場合、事前説明会を行うのもいいでしょう。

7-3.無足場工法とは? 

無足場工法は、足場を組まずに行うものです。足場の代わりに、ロープまたはゴンドラで塗装を行います。足場組みにかかる費用を大幅に削減でき、費用負担を軽減できるでしょう。無足場工法ができるかどうかは、施工業者によって異なります。

7-4.外壁塗装をするタイミングや目安は? 

外壁が劣化すると、手で触れたときに粉が付着するチョーキング現象が起こります。塗り替えを考える1つの目安となる印です。
カビ・藻・剥(は)がれなどが目立ってきたら塗り替えを考えるという方もいます。アパートやマンションは、外壁の汚れや劣化で入居をためらうケースもあるため、入居率を上げたいと思うオーナーの方は外壁塗装で美観を取り戻すようにするといいでしょう。

7-5.雨天のときは塗装できない? 

雨天時は、塗料が薄まってしまい、塗りムラなども発生します。そのため、雨が降っているときは工事を中断しなければなりません。塗り替え時期は雨の少ないシーズンを選ぶようにし、工事期間が長引かないよう相談しましょう。

8.まとめ

いかがでしたか?アパートやマンションの外壁塗装は、一軒家より大掛かりで費用もかかります。一方で、塗り替えで美観を取り戻すことで、入居率も大幅にアップするメリットがあるのです。建物の寿命を延ばすためにも、外壁塗装は重要な意味を持ちます。アパートやマンションは、入居者から臭いや換気できないなどの苦情が起こらないよう事前告知が大切です。入居者にも理解してもらい、円滑に外壁塗装工事を終えられるようにしましょう。


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