ウッドデッキの塗装について知りたい! 塗装の基礎知識を身につけよう


ウッドデッキ天気が良い日にバーベキューをしたり、ゆったりと読書をしたり・・・。
リラックス空間を提供してくれる“ウッドデッキ”。
リビングについている家も多いでしょう。
ウッドデッキの色をキープしておきたいのであれば、定期的に塗り直しが必要ですし、塗装に使う塗料も、「油性がいいのか」「それとも水性が良いのか」などを見極め、正しい方法で行っていかなければなりません。
初めてウッドデッキの塗り直しを自分でするという人は要チェックです!

1.ウッドデッキの塗り直しをするベストタイミング

基本は1~2年の間隔で塗り直しをする

ウッドデッキはずっと使い続けていくと自然と木材が腐っていってしまいます。
こまめに手入れを行っても塗り直しは必ず必要です。
ウッドデッキに使われている木材にもよりますが、基本的に塗り替えのタイミングは1~2年と思っておいてください。塗り直しをしなかったウッドデッキよりも、定期的に塗り直していた方が綺麗に保つことができるでしょう。
もし定期的に行っていなければ、表面の木材が腐りはじめ、ウッドデッキが壊れてしまうかもしれません。
塗り直しは保護塗料となり、耐久性を保ち続け、木材の腐敗を防ぐために必要なことです。
いつ頃から塗り直していかなければならないのか分からない場合は、1~2年ごとを目安にしていくと良いですよ。

木材の地肌が見えてきたら…

塗り直しの目安は1~2年ほどですが、気候によってはやめに塗り直しが必要となる地域もあります。
日本は四季があり、北と南とでは大きな温度差があるでしょう。自分が住んでいる地域によって木材が早く傷んでしまったり、頻繁に塗り直しをしていかなければならないこともあるので注意してください。
簡単な目安としては、木材の地肌である“木地”が表面にあらわれてきたら塗り直しのサインになります。
木地がみえてくるということは、塗装が剥げているということ。すぐに塗り直しをする必要があるのです。
雨が多く降る地域はとくに気をつけておいた方が良いでしょう。
常に、ウッドデッキに異常がないかどうか確認していくことが大切かもしれませんね。

早めに塗り直した方が良いケースも…

ウッドデッキの塗り直しを行うベストタイミングは種類によって様々です。
なかには、ウッドデッキをつくってからすぐに塗り直しをした方が耐久性がアップするものもあります。そのことを知らずに購入して1~2年で塗り直しを行っても耐久性は上がりません。これは非常にもったいないことです。
そのようなことがないように、あらかじめウッドデッキを設置してくれた業者に確認しておくことをオススメします。
すぐに塗り直しをした方が良いのか、どのような素材を使っているのか確認することで、より素敵なウッドデッキをずっと使い続けることができるでしょう。

2.ウッドデッキの塗り直しに使う塗料の選び方とは…?

前と同じ塗料を使う

ウッドデッキには塗料がしっかり施されているもの。事前にどのような塗料を使っているのか尋ねてみてください。
塗料には主に「油性」か「水性」のどちらかを選ぶことになります。
もし、前回の塗料が水性であれば、同じ水性タイプの塗料を選びましょう。
基本的に同じ塗料を使って塗り直しを行っていかなければなりません。水と油は反する成分なので水性塗料のうえから油性塗料を塗っても弾いてしまいます。水性ならば水性、油性ならば油性を選択するのが一般的です。
しかし、塗料がひどく剥げているのであれば問題はないので別の塗料を使っても構いません。
完全にはがれていない場合でもしっかり塗料の部分をはがしていけば、再び新しい塗料を使って塗り直すことができるでしょう。

色から選ぶ

塗料を仕上がりの色から選ぶこともできます。
今までと同じようなタイプの色でも構いませんし、少し明るめの色にしたいのであれば、明るめのカラーを選ぶと良いでしょう。
ホームセンターに行くとわかるように、たくさんのカラーの種類が発売されています。
なかには、1回塗りと2回塗りで色が異なるものもあるようです。1回塗りは明るい色になっても2回塗ると濃い色になるのです。
どのような色が自分の家にあっているのか、自分でしっかり決めてくださいね。

油性と水性のメリット・デメリット

「油性」と「水性」の違いについて分からない人も多いでしょう。
この2つのメリット・デメリットについてみていきたいと思います。

・油性塗料

油性塗料は名前のとおり、油を使用している塗料です。そのため、乾燥すると塗料から有害物質が発生したり、臭いが強烈、塗料を薄めるための道具が必要などといったデメリットが挙げられます。
しかし、油性塗料は水性よりも耐久性・浸透性が優れているのがメリットとなっており、多くの方が油性塗料の方を選ぶ傾向にあるようですね。
自分で塗り直しを行っている人のほとんどが油性塗料を使っています。
正しい方法で使っていくことが大切なポイントとなるでしょう。

・水性塗料

水性塗料のメリットはなんといっても、“手軽さ”です。
水性なので安心して使うことができますし、水も利用可能なので初心者には塗り直しがしやすい塗料となっています。
また、塗り直した後の臭いもまったく気になりません。
まだ小さい子供がいる家庭にはうってつけの塗料といえるでしょう。安心して子供をウッドデッキで遊ばせることができます。
しかし、油性塗料よりも耐久性・浸透性が劣ってしまうため、その辺りは承知のうえで使わなければなりません。

3.ウッドデッキの塗装をする正しい手順

必ずしてほしい“清掃”

ウッドデッキを塗料を使って塗り直しをするまえに、やらなければならないことがあります。
それは、ウッドデッキの清掃です。
もとからついていた汚れや砂、ホコリをしっかり取り除いてあげてから塗料を使っていかなければ綺麗な仕上がりにすることはできません。表面の汚れがそのままついてしまうこともあるので要注意。デッキブラシやサンドペーパーを使っていきながら汚れを落としていきましょう。
もし、高圧洗浄機を使うようであれば、木材を痛めないようにしてください。高圧洗浄機で痛めてしまうことが多々あるので注意が必要です。

研磨と養生

塗料を塗るまえに大事なポイントでもある、「研磨」と「養生」について説明します。
まず、「研磨」とは、木材に残っている塗料を落としていく作業のことです。
研磨をするのとしないのとでは仕上がりに大きな違いを生むことになるので気をつけてくださいね。造膜タイプでも、浸透タイプの塗料でも研磨はしっかりしておくことをオススメします。
そして、「養生」は塗料がつかないようにビニールを敷き、保護する作業のことです。
ビニールのほかにもマスキングテープ・マスカーを使っていきます。
このように、塗料をするまえの作業が塗り直しの大切なポイントとなるので要チェック!

いよいよ塗装へ!

ウッドデッキ塗り直しの前準備がすべて完了したらいよいよ塗料に入ります。
塗料のポイントは大きく3つに分けることができるのでぜひチェックしてください。

  • 塗料は使うまえに振る
  • 塗りにくいところから先にはじめる
  • 木目に沿って塗る

まず、1つ目のポイントである「塗料は使うまえに振る」こと。
これは、塗ったときの色がまばらにならないようにするための大切なポイントです。しっかり振っておかないと最初に出した色と最後の色がまったく違うものになってしまうので気をつけてください。
2つ目のポイントは、「塗りにくいところから先にはじめる」こと。
基本的に、ウッドデッキの塗装は塗りにくいところ→目につくところ→細かいところ(木材の間)という順番で行うことになります。
そして最後の3つ目のポイントは、「木目に沿って塗る」こと。
どのように塗ったら良いのか分からない人は、とりあえず木目に沿って塗っていくと間違いありません。ハケやコテバケ、スポンジなどを使って丁寧に塗っていきましょう。

4.ウッドデッキを上手に塗装するためのコツ

塗装は「晴れの日」にすること

梅雨の時期や雨が続いている日にウッドデッキを塗装すると、雨の跡がそのまま残ってしまいます。
乾燥している間はできるだけ雨を避けなければなりません。よって、ウッドデッキの塗装は「晴れの日」が続く時期がオススメです。しっかり乾燥させることができれば、キレイなウッドデッキに大変身できるはず!
塗装を行うときは天気の方にも目を向けてくださいね。それが、ウッドデッキを上手に塗装するためのコツでもあります。

使った道具にも心配りを!

塗装に使う道具はたくさんありますよね。
デッキブラシやハケ・コテバケ・刷毛・塗料を入れる容器などなど、人それぞれ使う道具があると思います。
ウッドデッキの塗り直しは定期的に行うことで綺麗なウッドデッキを維持することができます。また、塗装に使う道具も来年再び使うかもしれません。そのときに新しい道具を買う必要がないように、使った道具はきちんと片付けておきましょう。
ついてしまった塗料を落とすために、薄め液での洗浄がオススメです。
しっかり掃除をしておけば、来年も使うことができ、無駄なお金を減らすことができます。

どうしても自分でできない場合は…?

自分1人じゃ塗り直しができない、体が自由に動けないと自分でできない場合もあると思います。
そのような場合は、業者に依頼すると良いでしょう。
もちろん、業者に頼むとお金がその分かかってしまいますが、丁寧かつ綺麗な仕上がりになることは間違いありません。業者に頼む場合はしっかり見積もりを出してもらってください。どのくらいのお金がかかるのか、また、どのような方法で塗り直しを行っていくのか確認することが大切です。

まとめ

ウッドデッキの塗り直しについてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
自分でやるのもよし、業者に依頼するのもよし、自分にあった方法でキレイなウッドデッキに仕上げてみてください。

  • 基本は1~2年のサイクルで塗り直しをする
  • 木地が見えてきたらベストタイミング
  • 油性と水性の違いを知っておく
  • 同じ色・同じ塗料を選ぶ
  • 塗装するまえの準備が大切
  • 晴れの日に塗装すれば仕上がり抜群

主に以上のような点に注意して塗り直しを行っていきましょう。
しっかり知識を身につけ正しい方法で塗り直しをしていけば、綺麗なウッドデッキに仕上がります。


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