外壁塗装工事は足場代が大半! 「無足場工法」で費用をカットしよう
マンションやアパートなどの外壁の劣化は、建物全体がみすぼらしく見えます。そこで外壁塗装をプロにお願いすることになるのですが、見積りを見て足場代が高くてびっくり!…という経験をした人は少なくないでしょう。足場なしの「無足場工法」で、外壁をリーズナブルにきれいにしませんか?
目次
1. 外壁塗装工事の必要性と費用
24時間1年中、どんな天候の時でも建物を守っているのが外壁です。
常に風雨にさらされている外壁は、年月の経過によって劣化が進むとその役目を果たせなくなってしまいます。
そのために、定期的なメンテナンスが必須となるのです。
1-1.外壁塗装の必要性
マンションやアパート、自社ビルなど、建物の外壁が汚れていたり劣化していると見栄えが悪いものです。
また見た目だけの問題ではなく、強力な防水効果を持っている外壁塗料が剥がれてくると、防水性が落ちてしまうので壁全体が痛んでしまいます。
はがれ、ひび割れ、ふくらみなど外壁の劣化を放置しておくと、壁から家の内部にまで雨水が浸入し、雨漏りなどの症状を起こすこともあるのです。
建物の外壁塗装のリフォームサイクルは、一般的には10〜15年ほどと考えましょう。
大掛かりな工事が必要になるほど劣化する前に、外壁塗装工事で建物をリフレッシュしてください。
1-2.外装塗装の費用の大半は足場代!
外壁塗装によるリフォームが必要な建物のオーナーにとって、気になるのはその工事費用でしょう。
建物の大きさや塗装・リフォームの種類にもよっても費用は異なりますが、実は建物の外壁塗装の費用は足場代が大半を占めているということはご存じでしょうか?
外装塗装の費用の一例
5階建てマンション(RC造 20世帯程度)の場合…
足場代2,200,000円・塗装工事(下地補修込み)3,500,000円・諸経費600,000円=合計6,300,000円
つまり、3割り近くが足場代となります。
場合によっては、外壁塗装そのものの費用よりも足場代のほうが高くなることもあるのです。
2. 足場がいらない「無足場工法」とは?
「足場」とは、家や建物の工事をする時に足が踏みとどまっていられる場所を確保するために、一時的に作る構造物のことです。
足場は作業をする職人の効率をあげ、ケガや命の危険から守るだけではなく、建物自体も守る役目を果たすので倒壊しないように慎重に組むので費用もかかります。
足場費用には組み立て費用、解体費用、運搬費用が入るのでどうしても高額になってしまうのが現状でしょう。
その足場を必要としないのが「無足場工法」という足場なしの外壁工事法なのです。
2-1.無足場工法とは?
無足場工法とは、読んで字のごとく「足場を必要としない」工法のことです。
時には外壁工事費用そのものの値段よりも高額になってしまう足場を組まないので、足場有り工法と比較すると費用を8割〜5割も安くできる画期的な方法といえます。
無足場工法では、建物をぐるりと囲む足場を使用する代りに、登山用のザイルを高所作業用に特化させた専用ロープと、レスキュー隊が使用する専用の道具を用いるのです。
命を守るプロ用の道具が職人の体を支えるので、足場なしでも安全に効率良く外壁工事をすることが可能になりました。
無足場工法は、屋上から職人がロープでぶら下がった状態のまま空中で作業を行うので、「無足場ブランコ工法」とも呼ばれます。
2-2.無足場工法の作業の流れ
作業の流れとしては、まず高圧洗浄で外壁の泥や土、劣化した塗膜の除去を行います。
そして塗装しない部分に塗料が付かないように、養生シートでマスキングをするのですが、部分的な作業ができるので全体をシートで覆う必要がありません。
下塗りと上塗りを行った後、仕上がりチェックをしたら養生をはずしてでき上がりです。
3. 無足場工法はメリットがたくさん!
足場なしで外壁工事を行う無足場工法(無足場ブランコ工法)にはたくさんのメリットがあります。
どのようなメリットがあるのかご紹介しましょう。
3-1.外壁塗装費用のコストカットができる
工事代の大半を占め、数十万円もかかる足場費用(組み立て費用・解体費用・運搬費用込み)が必要なくなるので、外壁塗装にかかるお金が大幅に安くなります。
3-2.工事が早く終わる
建物の大きさにもよりますが、数日はかかる足場の設置や解体作業がない分、外壁塗装工事の工期を短縮できます。
3-3. 分割工事が可能
建物の外壁の状態や予算によって、分割工事をすることが可能です。
数年に渡り何回かに分けて工事を行ってもトータルの工事代が大きく変わることはありません。
3-4.入居者のストレスが少ない
マンションの場合、外壁塗装の工事中はシートで窓が覆われてしまうので、入居者にとっては外の景色が見えない、日差しが差し込まない、布団や洗濯物が干せない…などかなりストレスになります。
無足場工法の場合は、塗料の飛散を防ぐために施工範囲のみにシートをかけ、その部分が終われば取りはずせるので、入居者のストレスも軽減できるのです。
3-5.防犯面でも安心できる
マンションやオフィスビルなどの外壁塗装の時、建物の周囲をぐるりと囲むようにして足場を組み、その上からシートで覆います。
そのために人目につくことなく高層階まで登れるので、留守の部屋を狙って侵入することも可能になるのが欠点です。
実際に、工事中の不法侵入や泥棒などの犯罪の報告は数多く寄せられています。
不審者の侵入をカメラが感知するとすぐ連絡が入る防犯システムもありますが、まだまだ現場の入口に南京錠をかけるだけという程度の防犯対策が実情のようです。
無足場工法は足場そのものがないので、防犯面でも心配ないのがメリットでしょう。
3-6.狭いスペースでも作業ができる
隣の建物との間隔が狭いので足場を組むことができない、狭いので足場を組むとなると隣の敷地を使わざるを得ないなど、足場の設置が不可能な場所があります。
無足場工法なら、人が入って作業するスペースさえあれば工事が可能です。
4.無足場工法を選ぶなら
費用面、防犯面、効率面などさまざま面においてメリットの多い無足場工法ですが、依頼する時にはどのような業者に頼めばいいのでしょうか。
施工中の管理がきちんとしている
費用の安さをうたう業者のなかには、施工管理はおざなりということもあります。
現場を職人だけに任せず、管理システムがきちんとしている業者を選びましょう。
下請け業者に丸投げしていない
外壁塗装工事の受注から施工、アフターサービスまで一貫して自社で行っている業者なら安心です。
下請け業者に丸投げしない分、中間マージンも排除できるので、それが費用に反映されます。
建物の改修専門業者で実績がある
無足場工法を専門に行う建物の改修業者で、工事の実績がある業者を選びましょう。
施工例や金額などをホームページ上で写真付きできちんと説明しているかもチェックしてください。
問い合わせや無料見積りがある
自分の建物の外壁塗装は無足場工法が可能なのか、費用はいくらかかるのか、どんなスケジュールで進むのかなど、依頼するほうはいろいろ質問したいことがあるものです。
それらの問い合わせに、丁寧に対応してくれる業者なら信頼できるでしょう。
また現地に出向き採寸して工事内容を決め、使用する材料などを打ち合わせした後に無料で見積りを出す業者、見積り後のしつこい勧誘がない業者なら大丈夫です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
汚れや痛みなどが目立ってきた建物の外壁は、そのまま放置しておくと壁自体に影響を及ぼすので、早いうちにメンテナンスをしたほうが結果的に長持ちするものです。
工期やコスト面など、メリットの多い無足場工法に関してのポイントをご紹介しました。
- 外壁塗装工事の必要性と費用について
- 足場がいらない「無足場工法」とは?
- 無足場工法はメリットがたくさん!
- 無足場工法を選ぶなら
以上のことを業者選びの時の参考にしてください。
実績があり技術力のある業者なら、無料で見積りを行いその後のしつこい勧誘などもありません。
外壁塗装にお悩みなら、まずは気軽に問い合わせをしてみてはいかがでしょう。