外壁塗装を安くする方法とは? コレをまず知ることが大切です。


外壁塗装は、家の印象を大きく左右するとともに外壁自体を守る役割を果たしています。
また、外壁塗装は経年とともに劣化してくるので、定期的な塗り替えが必要です。
でも、できれば安くすませたいと思っている方は多いでしょう。
そこで、今回は外壁塗装を安くする方法をご紹介します。
ちょっとした工夫で、10万円単位の節約ができるかもしれません。
また、節約してよいところと悪いところもご紹介します。
これから外壁塗装の塗り直しを考えているという方は必見ですよ。

目次

  1. 外壁塗装は自分でできるの?
  2. 外壁塗装で節約できるものとは?
  3. 外壁塗装を安くする方法とは?
  4. おわりに

1.外壁塗装は自分でできるの?

外壁塗装とは、家の外壁に塗料を塗ることです。
意外に思われる方もいるでしょうが、外壁はそれ自体に防水効果はありません。
防水効果のある塗料を塗って初めて、雨を防げるようになるのです。
また、現在の外壁用の塗料には断熱効果の高いものもあります。
断熱材ほどではありませんが、塗料を塗れば暖房や冷房の利きがよくなるでしょう。
さて、外壁塗装される壁は、平面です。
ペンキを塗りの経験がある方は「単に広い平面を塗るだけなら、自分にもできるのでは」と思うかもしれません。
しかし、外壁塗装は単に塗料を塗ればよいというわけではないのです。
外壁は、雨風にさらされっぱなしの場所。
ですから、当然ですがひどく汚れています。
塗装する前に洗浄が必要です。
さらに、単に塗料を塗っていけばよいというわけではありません。
防水効果や断熱効果を発揮させるためには、二重、三重に重ね塗りしなければならないのです。
これは大変技術がいる作業で、塗料メーカーの中には職人向けに、技術講習を開いているところもあります。
ですから、素人が外壁塗装をするのは不可能ではないのですが、かなり難しいでしょう。
費用を節約するために、DIYで家をリフォームする人は多いですが、外壁塗装はプロに任せた方が安心です。

2.外壁塗装で節約できるものとは?

では、外壁塗装を安くするにはどのような部分を節約すればよいのでしょうか?
この項では、外壁塗装で削れる箇所をご紹介します。

2-1.塗料

外壁塗装に使う塗料は、防水効果はもちろんのこと前述した断熱効果があるものもあります。
また、最新式の塗料ですと汚れを自分で分解して落とす機能がある塗料もあるのです。
塗料は、高機能なものほど高価になっていきます。
また、塗料の種類によっても値段に差があるでしょう。
ですから、断熱効果がしっかりしている家ならば、防水効果のある塗料にするなど安くする工夫ができます。
ただし、いくら安い方がよいといってもいいかげんに塗られては、すぐにはがれてしまうでしょう。
また、安い塗料は寿命が短いというデメリットもあります。
そこをよく考えて塗料を選びましょう。

2-2.足場代

足場というのは、職人が作業をするための台のことです。
高層住宅の塗装工事をする場合は、足場を組まないと塗装ができません。
この足場代にそれなりのお金がかかります。
しかし、業者によっては足場を組まないで作業をしてくれるところもあるのです。
料金を少しでも安くしたい場合は、そのような業者を探してみましょう。

2-3.諸費用

塗装業者の中には、派手に宣伝をしているところもあります。
そのような業者は目につきやすいので、「ここにしようか」と思う方もいるでしょう。
しかし、宣伝費なども工事費の中に入っているのです。
ですから、派手な宣伝をうっている業者よりも口コミで評判が広がっている業者の方が安くてよい仕事をしてくれることもあります。

3.外壁塗装を安くする方法とは?

外壁塗装を安くするにはいったいどうしたらよいのでしょうか?
この項ではその方法の一例をご紹介します。

3-1.複数社から見積もりを取る

外壁塗装を依頼する場合は、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
見積もりだけなら無料か格安、というところも多いです。
また、見積もりは取りすぎても迷いが生まれます。
ですから、3社~5社の間で見積もりを出してもらいましょう。
今は、インターネットで複数の業者に一括で見積もりを依頼できるサイトもあります。
この見積書は、業者との取り引き材料に使えるのです。
A社さんがこのくらいの値段でやるのなら、うちはこのくらいの値段で、と交渉に応じてくれる業者もいるでしょう。

3-2.ムダなオプションをつけない

外壁塗装をするついでに、いろいろな工事の話を持ちかけてくる業者は少なくありません。
しかし、中には必要もないものもあるでしょう。
「自分には分からないから、すべて業者に任せる」では、通じません。
今は、インターネットで検索すれば自分の家の状態や必要な工事がある程度分かるでしょう。
また、明らかに必要でない工事を勧められたら、きっぱりと断ってください。
さらに、「この工事をしないと、家がいたみますよ」などと脅してくる業者は利用しない方がよいでしょう。

3-3.早めに外壁塗装をする

外壁塗装がすっかりはがれて、外壁自体がいたんでいる場所と外壁塗装がまだはがれていないけれど、そろそろ塗り替えどきという場所では、費用が変わってきます。
外壁塗装がはがれて外壁自体の劣化が激しい場所ほど、余計なお金がかかるでしょう。
ですから、「そろそろ汚れが目立つようになってきた」「一般的な外壁塗装の寿命をむかえる」という場合は、早めに業者へ連絡して、外壁塗装のチェックをしてもらいましょう。
外壁自体に問題がなければ、汚れを落として塗料を塗り直すだけで済みます。

3-4.高すぎても安すぎても安心できない

外壁塗装の値段は業者によって違います。
中には同じ工事を頼んだのに、十数万円の違いが出ることもあるでしょう。
高すぎる工事はもちろんですが、安すぎる工事も問題があります。
業者が企業努力で値段を下げているのならば、それはすばらしいことです。
しかし、中には削ってはいけない部分を削って料金を下げているところもあります。
最も手っ取り早く料金を下げるには、塗料を少なくすればよいのです。
塗料の量が少なければ、工事費は格段に下がるでしょう。
しかし、前述したように塗料が防水効果や断熱効果を発揮するにはある程度の厚みが必要です。
ですから、薄く塗料を塗られただけの外壁は、防水効果や断熱効果もありません。
それでは、塗り直した意味もないでしょう。
大切なのは、高すぎず安すぎない相場で工事を依頼すること。
その中で、細かく節約していくことです。
すぐにまた塗り直しになったら、結局は高くつきますよ。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は外壁塗装を安くする方法などについてご説明しました。
まとめると

  • 外壁塗装は塗料や足場、オプションなどによって工事費が変わってくる。
  • 複数社から見積もりを取り、相場を知ることが大切。
  • 広告をたくさん出している業者は、広告費も工事費の一部になっている。
  • 高すぎても安すぎても注意が必要。

ということです。外壁塗装工事は何回も行うものではありません。
また、口コミでいくらかかったと話題に上るようなものでもないでしょう。
ですから、相場が分かりにくいです。
しかし、インターネットで検索すれば、おおよその相場は分かります。
さらに、複数社から見積もりを取ればよりはっきりと、「このくらいの金額」というものが分かってくるでしょう。
その相場から、あまりにもかけ離れた金額を提示してくる業者は、さけた方が無難です。
相場の範囲内で安くしてくれる業者を選びましょう。
見積もりを出してくれない業者には依頼しない方がよいですね。


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