ビルのガラスを清掃する方法は? 注意点や依頼先選びのポイント


ビルのガラスは、定期的に清掃しなければなりません。定期的に清掃することでキレイな状態が保ちやすくなるだけでなく、清掃にかかる費用の節約にもつながるというメリットがあります。一般的に、ビルのガラス清掃は専門業者へ依頼しますが、どのような方法でキレイにするのか、どんな業者へ依頼すればいいのでしょうか。そこで、本記事では、ビルのガラス清掃を解説します。

  1. ビルのガラス清掃が必要な理由は?
  2. ビルのガラス清掃方法は?
  3. ビルのガラス清掃を業者へ依頼するポイント
  4. ビルのガラス清掃に関してよくある質問

この記事を読むことで、ビルの清掃に関して必要な内容が分かります。業者へ依頼する前に、ぜひチェックしてください。

1.ビルのガラス清掃が必要な理由は?

まずは、なぜビルのガラス清掃が必要なのか、その理由をチェックしておきましょう。

1-1.ビルのガラス汚れはとても目立つ

実際に、近くにあるビルのガラスをチェックしてみると、汚れが付着していることが分かると思います。窓ガラスなどについた汚れは、案外目立つものです。外から見えない高層ビルでも、外の汚れは室内から丸見えでしょう。特に、夜景を売りの1つにしているレストランなどは、窓が汚れていると魅力が半減します。エントランスの窓ガラスも汚れていると、ビルの第一印象が悪くなるでしょう。人に見られる箇所ほど、キレイに清掃しておかなければなりません。

1-2.定期的に清掃したほうが費用の節約になる

ビルのガラスは、定期的に清掃したほうが費用節約になることをご存知でしょうか。汚れてから掃除すると、頑固な汚れを落とすために時間がかかったり、特殊な洗浄液を使用したりするなど、何かとお金がかかってしまいます。定期的に掃除をし続けたほうが、最小限の費用でキレイな状態が維持しやすくなるのです。だからこそ、ビルオーナーの多くは、業者と契約を結び、定期的な清掃を心がけています。

1-3.清掃の理想頻度は1か月~半年に1回

ビルのガラス清掃は大がかりな作業なので、頻繁に行う必要はありません。目安の頻度は、1か月~半年に1回です。しかし、場所によって汚れの度合いが異なるため、頻度も変えたほうがいいでしょう。たとえば、幹線道路に面しているガラスや雨がよく降る時期は、汚れすいので月に1度清掃したほうがいいです。逆に、禁煙のオフィスルームなどは汚れにくいので、数か月~半年に1回が理想といえます。清掃業者と契約する際は、どのくらいの頻度で掃除を行えばいいのか相談して決めてください。

1-4.排気ガス・雨水・タバコなど汚れはさまざま

ビルのガラスが汚くなるのは、排気ガス・雨水・タバコなどさまざまな原因があります。室外のガラスは、主に排気ガス・雨水・チリ・ホコリなどが原因で汚れることが多いでしょう。特に、交通量が多い道路に面しているガラスは排気ガスですぐに曇り汚れてしまいます。室内ガラスの場合は、ほとんどがタバコの煙による汚れです。禁煙のオフィスルームではタバコではなく、ホコリや手垢などが原因で汚れることが多いでしょう。

2.ビルのガラス清掃方法は?

では、どのような方法でビルのガラスをキレイにするのでしょうか。ここでは、具体的な清掃方法について説明します。

2-1.ビルに使われるガラスの種類は主に5つ

ビルにはたくさんのガラスが使われていますが、一般住宅で使われているガラスよりも大きくて厚みがあるのが特徴です。そのため、清掃にも手間と時間がかかります。主なオフィスビルのガラスは、以下の5種類です。それぞれの特徴もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  • フロート板ガラス:一般的な1枚板のガラスで、大きさや厚みの調整が簡単
  • 複層ガラス:2枚のガラスの間に空気の層を作り、遮音性・断熱性能を高めた窓ガラス
  • 合わせガラス:安全性を高める目的で作られたガラスで、火事や地震などでガラスが割れた際は破片の飛散を最小限に抑えることができる
  • 強化ガラス:通常のガラスの3~4倍の強度があるガラス
  • すりガラス:1枚板のガラスを研磨剤で磨き、不透明にしたガラス

2-2.主な清掃方法は?

それでは、ビルガラスの主な清掃方法をご紹介します。

2-2-1.ブランコ

5~10階程度のビルのガラスを清掃する際に用いられるのがブランコです。ブランコは、屋上からロープを垂らし、ブランコを取りつけて作業します。オフィスビルのガラス清掃でよく見かける方法でしょう。ブランコ作業の特徴は、コストがかからず、準備も早く楽な点です。中規模ビルなら、約6名の作業員で内側と外側の窓ガラス清掃が1日で終わるでしょう。ただし、高層ビルの場合は危険なので使用できません。

2-2-2.ゴンドラ

高層ビルのガラス清掃でよく用いられる方法がゴンドラです。高層ビルの多くは、屋上にゴンドラが常設されています。30階建てなどの超高層ビルは、必要不可欠な清掃方法といえるでしょう。基本的に、ゴンドラには2名の作業員が乗り込み、1チームになって作業を行います。

2-2-3.ロングポール

2階建ての場合は、ロングポールという道具を使用してガラスの清掃を行います。ロングポールは、長く伸びる柄の先に、ガラスを清掃するためのロールがついているものです。しかし、上を見ながら作業することになるため、従業員に大きな負担がかかります。また、広範囲のガラスの清掃には時間がかかるので向いていないでしょう。

2-2-4.足場組み立て

はしごでガラス清掃ができない場合は、ローリングタワーと呼ばれる足場を組み立てて作業することになります。この方法は、オシャレなオフィスビルや商業施設などでよく見られる吹き抜けなどで採用されており、足場の設置や撤去作業が必要です。そのため、清掃にかかる費用とは別に、足場組み立て・撤去費用もかかります。また、足場の組み立てや撤去には時間がかかること、15mほどの高さまでしか対応できないことがデメリットといえるでしょう。

2-3.ガラスの種類によって清掃内容も違う

ビルに使用してるガラスの種類によって、清掃内容が変わるので注意が必要です。たとえば、素通しガラスなど一般的なガラスを使用している場合は、2か月に1度の清掃でキレイになるでしょう。しかし、曇りガラスなど特殊なタイプの場合は、汚れが目立ちにくいので1年に1~2回程度でも美観を損なうことはありません。
また、最近の高層ビルで使用されている熱線反射ガラスは、金属の膜で覆われているので酸性・アルカリ性など強い洗剤を使うことができないでしょう。そのことを知らずに強い洗剤を使ってしまうと、逆に傷つけてしまいます。ガラスに傷がつくと美観が損なわれるだけでなく耐久性も低下してしまうので、使用しているガラスの種類をチェックしておかなければなりません。

3.ビルのガラス清掃を業者へ依頼するポイント

ビルのガラスをきちんと正しく清掃するためには、優良業者を選ぶことが大切です。ここでは、優良業者と悪徳業者を見極めるポイントと注意点などを解説します。

3-1.業者選びのコツをチェックしよう!

ビルのガラス清掃を行っている業者はたくさんありますが、中には必要な作業を省いたり、通常よりも高額な費用を請求したりする悪徳業者が存在しています。実際に、悪徳業者との間でトラブルも続出しているので、十分に注意して業者を選ばなければなりません。どの業者に依頼すべきが悩んだときには、以下のポイントをチェックしてください。

  • ビルのガラス清掃の実績があるか
  • 清掃内容などがホームページに記載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
  • 見積書の内容が細かく記載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 低費用かつ高品質なサービスを受けることができるか
  • 口コミや評判がいいか
  • ホームページ等に施工実績が掲載されているか

また、ビルのガラス清掃の場合、高所での作業がほかの清掃との違いとなります。そのため、高所での作業に慣れているか、歩行人に対する配慮もきちんとされているのか要チェックです。天候によって作業ができないこともあるため、スケジュールの変更に柔軟な対応をしてくれる業者を選びましょう。

3-2.ビルのガラス清掃費用は面積で変わる

ビルのガラス清掃にかかる費用は、清掃面積によって大きく異なります。大まかな目安は、50㎡あたり4万円~です。あくまで一般的な目安となるため、ガラスの種類や清掃箇所などでも大きく異なる可能性があります。また、清掃業者と定期的な契約を結ぶことで料金がお得になることもあるでしょう。ただし、あまりにも安すぎる業者は悪徳業者の可能性があるので要注意です。

3-3.主な清掃の流れをご紹介!

清掃方法や業者によって異なりますが、ビルのガラス清掃でよく使われるブランコ作業の流れを以下にピックアップしてみました。

  1. 現場監督が現地の状況を確認し、テナントなどへ挨拶を行う
  2. 屋上からロープをセットし、ブランコを設置する
  3. 汚水が通行人にかからないよう、パイロンなどで対策を講じる
  4. シャンプーなどガラス専用のモップを使いながら特殊な洗剤をガラスに塗りつける
  5. スクイジーで汚水を丁寧に切り、化学繊維タオルで拭き取る
  6. 外ガラスの清掃が終えたら室内ガラスの清掃に入る
  7. 後片付けと作業の報告で完了

高層ビルなどの場合は、事前に保安要員の手配や通路使用許可の申請を行う必要があります。これらの必要な作業も業者が請け負ってくれるので、安心して依頼できるでしょう。

4.ビルのガラス清掃に関してよくある質問

ビルのガラス清掃に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.ビルのガラスに使用する洗剤は?
A.ガラスの種類によって異なりますが、基本的にガラスに負担をかけない洗剤を使用することになります。たとえば、一般的なガラスの場合は、環境にやさしいガラス専用の中性洗剤です。汚れがひどい場合はアルカリ性、もっとひどいときは酸性の専用洗剤を使うこともあるでしょう。ただし、熱線反射ガラスには強い洗剤が使えないので、特殊ガラス用の洗剤を使うことになります。心配な方は、清掃業者に確認しておきましょう。

Q.室内ガラスの清掃方法は?
A.室内ガラスは、タバコのヤニや手垢がついているので汚れに合った洗剤を使いながら掃除します。基本的に、はしごや脚立を使用しスクイジーなどで清掃することになるでしょう。室内でも複雑な形をしている箇所は足場を組み立て、作業場を確保します。費用節約のために室内は自分たちで清掃することもできますが、外ガラスとあわせて依頼したほうが安心です。

Q.窓ガラスの清掃で施設の利用者が気をつけておきたいことは?
A.基本的に問題ありません。ただし、外の作業が気になって作業に集中できない可能性があります。そんなときは、ブラインドを閉めるなどして対応しましょう。ただし、室内ガラスの清掃を依頼する際は、あらかじめ業者と相談することが大切です。重要な書類を濡らしてしまう恐れがあるため、必ず確認しておきましょう。

Q.足場がかけられない場合の清掃方法は?
A.屋上にロープを取りつけて作業するブランコがおすすめです。ブランコは人1人入るスペースがあれば作業ができるので、足場をかける必要はありません。足場をかけるためには、最低でも60cmのスペースが必要となります。しかし、ビルの間隔によってはそのスペースが確保できないこともあるでしょう。足場をかけずに作業を行っている清掃業者へ依頼し相談してください。

Q.できるだけ費用を抑えるポイントは?
A.ビルのガラス状態をチェックし、本当に必要な清掃だけ行うことです。業者の中には、きちんと現状を調べずに適当な清掃プランを提案するところがあります。それでは、予算よりもオーバーしてしまうでしょう。「オフィスチャンプ」では、ビルの構造やガラスの汚れなどをきちんと把握し、適切な作業を心がけています。低費用か適切な作業を行っているので、ぜひ1度ご相談ください。

まとめ

いかがでしたか? ビルのガラス清掃は、定期的に行うことで美観が保ち、余計な費用をかけずにキレイな状態へと生まれ変わります。ガラスが汚れていると、ビルの第一印象に悪影響をおよぼしかねません。汚れやすい箇所のガラスは月に1回、汚れにくい箇所は数か月〜半年に1回の清掃が理想です。足場をかけずに作業ができるブランコ清掃もあるので、ビルのガラスや形状に合った方法を選択しましょう。優良業者なら、ベストな清掃方法を提案してくれます。


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