外壁のコケ掃除をお考えの人へ! スッキリ除去するコツを詳しく解説!
「外壁のコケ掃除をしたいが、どんな方法で行うとよいのだろう」「外壁にコケが付く主な原因と対処法を知りたい」とお考えではないでしょうか? 外壁は、一定の条件がそろうとコケが生えてしまいます。外壁にコケが生えてしまうと、建物の見栄えが悪くなるなど、多くのデメリットがあって困ることでしょう。まずは、正しい方法でコケ掃除をし、再発予防に努めることが大切です。
そこで今回は、外壁のコケ掃除について詳しく解説します。
この記事を読むことで、外壁のコケ掃除を上手に行うポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.外壁でコケが発生しやすい場所は?
最初に、外壁でコケが発生しやすい場所について見ていきましょう。
1-1.屋根や樹木の影
外壁でも、屋根や樹木などの影になる場所は、コケが発生しやすくなります。建物よりも屋根が大きく張り出している、庭に背の高い樹木が生えている場所などは、特に注意してください。外壁が屋根や樹木の影になることで日当たりがやわらかくなり、湿気がこもりやすくなるからです。外壁の一部だけがくすんで見えるので確認したら、コケが繁殖していたという例も多く見られます。
1-2.日当たりが悪い
日当たりが悪い場所も、外壁にコケが生えやすくなります。大きな樹木が近くにあるなど、主に日影になっているような場所は、コケが繁殖するのにちょうどよい環境です。特に、家の裏側や北側の外壁などは、コケが付きやすくなるので気を付けましょう。ただし、外壁の日当たりがもともと悪い場合、すぐに改善できるものばかりではありません。外壁をこまめにチェックして、カビの繁殖を抑えことが一番の対策となるしょう。
1-3.風とおしが悪い
風とおしが悪い場所も、コケが繁殖しやすくなります。たとえば、住宅密集地で隣家との距離が近いなどにより風とおしが悪くなると、常にジメジメとしていてコケが繁殖するのに最適です。また、強風にあおられることもなく、穏やかな環境であることもポイントになります。
1-4.地面の近く
地面の近くにある外壁も、コケが多発しやすい場所です。地面に近いと、常に湿気が上がってきやすくなります。また、土などの汚れが付いてコケの養分になることもよい条件です。場合によっては、地面に近い場所一体にコケが繁殖し、緑色のじゅうたんのようになることもあるでしょう。
1-5.窓のサッシ周辺
窓のサッシ周辺は、ちょっとした影ができたり雨水が流れやすかったりして、コケが付きやすいものです。特に、サッシの下側は、コケの根が深く張りやすく外壁に大きなダメージを与える可能性があります。また、窓のサッシ周辺は外壁にひび割れが発生しやすい場所でもあるので、定期的にチェックするとよいでしょう。
1-6.ひび割れ・脱落した部分
外壁でひび割れたり脱落したりした部分に、コケがびっしり付くことがあります。ひび割れや脱落がある部分は、雨水が浸水しやすく乾きにくいため、コケが繁殖しやすいからです。また、コケの根が張るのにも好条件といえます。さらに、外壁のひび割れや脱落を放置すると汚れがたまるので、ますます繁殖しやすくなってしまうでしょう。
2.外壁にコケが付く原因は?
外壁にコケが付く主な原因を詳しく解説します。
2-1.湿気がこもる
コケは、湿気がこもる場所を好んで繁殖します。外壁でも、何かの物影になるなど湿気がこもりやすい場所は、コケにとって格好の繁殖場所です。日当たりが悪い場所は、雨が降った後など乾きにくく、湿気がそのまま残ってしまいます。北側の壁などで日当たりが悪く、常に湿気がこもりがちな外壁は、特に注意してください。
2-2.外壁が汚れている
外壁が汚れていることも、コケが付きやすい条件の一つです。外壁の汚れは、コケの養分になるため、汚れている場所ほどコケが繁殖しやすくなります。外壁の掃除をほとんどしない、掃除はするが不十分だといった場合は、特に注意が必要です。こまめに外壁を掃除していても、台風や大雨のために外壁が汚れてしまい、数日のうちにコケが繁殖してしまうこともあります。
2-3.外壁の表面がザラザラしている
外壁の表面がザラザラしていると、コケが付きやすくなります。ザラザラしている部分に湿気がたまり、コケが根を張りやすくなるからです。掃除不足などの条件が重なると、気が付いたときには、壁一面にコケが繁殖していることもあるでしょう。放置すると、外壁がボロボロになってしまうこともあります。
2-4.外壁塗装や外壁材が劣化している
外壁塗装や外壁材の劣化も、コケが付く原因の一つです。外壁塗装や外壁材は、経年や風雨・紫外線などの影響で徐々に劣化します。すると、耐水性が下がって外壁に浸水しやすくなり、コケが繁殖してしまうのです。外壁塗装のやり直しや外壁材の交換から10年以上経過しているケースでよく見られます。
3.外壁のコケを放置するリスク
外壁のコケを放置するとどんなリスクがあるか詳しく見ていきましょう。
3-1.外観が悪くなる
外壁のコケを放置すると、建物の外観が悪くなります。コケは緑色なので、繁殖するほどに外壁が緑がかり、汚れたように見えるからです。建物の外観イメージは所有者のイメージにも影響を与え、建物の管理をきちんとできない人と思われる可能性があります。自社ビルなどでは、企業イメージの大幅なダウンにつながることもあるでしょう。
3-2.外壁の素材が劣化する
外壁のコケを放置すると、外壁材の内部にまで根が張って素材がボロボロになってしまいます。外壁材の素材が劣化してしまえば、雨もりが発生することもあるでしょう。また、建物の強度が落ちてしまうのも大きなリスクです。外壁の強度が落ちると、震度5程度の地震でも、外壁に大きなひび割れが入ることがあります。場合によっては、建物が倒壊する原因にもなるでしょう。
3-3.アレルギーなどの原因になる
外壁のコケは、アレルギーなどの原因になることがあります。主な症状は、ひどいせきが出る、全身に皮膚症状が出るなどです。コケの胞子が風に運ばれて窓から侵入し、吸い込むことでアレルギー症状を引き起こします。特に、子ども・高齢者・妊婦・すでに何らかのアレルギーを持っている人は、注意してください。重症になると呼吸困難になることもあります。
4.外壁のコケを掃除する方法
外壁のコケを掃除する方法を手順ごとに見ていきましょう。
4-1.外壁のコケを掃除するときに必要なものは?
外壁のコケを掃除するには、以下のような道具を用意してください。
- ホース
- バケツ
- デッキブラシ
- スポンジ
- フロアーワイパー
- ぞうきん
- 高圧洗浄機(なくても可)
- コケ除去用洗剤
- ゴム手袋
- マスク
- 汚れてもよい服装
4-2.外壁のコケを掃除する手順
外壁のコケを掃除する手順は、以下を参考してください。汚れてもよい服装に着替え、ゴム手袋とマスクを装着してから始めましょう。
4-2-1.外壁の汚れを水で流す
最初に、外壁の汚れを水で流しましょう。外壁の汚れを水で流すことで、コケが生えている位置や状態を正確につかむことが可能になります。ホースを使うと、広範囲の作業も効率よくできておすすめです。
4-2-2.デッキブラシやスポンジでこする
コケが生えている部分をデッキブラシやスポンジでこすってみましょう。このとき、ゴシゴシと強くこすると外壁を傷めるので注意してください。コケ除去用洗剤を使用して、軽いタッチで行うのがコツです。なお、コケが広範囲に生えている場合は高圧洗浄機を一番弱いモードで使うのもよいでしょう。
4-2-3.コケ除去用洗剤を水でよく流して乾かす
最後に、コケ除去用洗剤を水でよく流してください。コケ除去用洗剤が残ったままだと外壁塗装や外壁材が傷む原因になります。完全に流し終えたら、乾いたぞうきんやフロアーワイパーなどでできるだけ水分を拭き取り、完全に乾燥させて完了です。
5.外壁のコケを予防する方法
外壁のコケを予防する方法を詳しくご紹介します。
5-1.外壁をこまめに掃除する
外壁のコケを予防するには、こまめに掃除することが大切です。コケは、外壁の汚れを栄養分にして繁殖します。そのため、外壁を汚れた状態で放置しないでください。週に1回程度、ホースで水をかけて流すだけでも構いません。汚れが気になる部分は外壁用洗剤を使用してスポンジやデッキブラシでこすり、よく水で流してください。最後にしっかり乾燥させるためにも、外壁の掃除は晴れた日に行うとベストです。
5-2.外壁の周囲を片付けて日影を作らないようにする
外壁の周囲を片付けて、日影を作らないようにすることも効果的です。外壁で何らかの影になる部分は、日差しがやわらかく当たりつつ乾き過ぎないことから、コケが繁殖するのに最良の条件がそろってしまいます。植木鉢やガーデニング用具などを外壁の近くに置いている場合は、除去しましょう。外壁の周囲を片付けると、掃除がしやすくなって一石二鳥です。
5-3.古い外壁はリフォームがおすすめ
古い外壁は、リフォームすることを考えてみましょう。経年などの理由で外壁材や外壁塗装が傷んでいると、コケが生えやすくなります。外壁をリフォームすればコケが付きにくくなり、掃除が楽になるのでおすすめです。なお、当オフィスチャンプでも、外壁のリフォームを多数お受けしています。高品質な仕上がりと無足場工法による低価格化でご好評をいただいていますので、ぜひご検討ください。
6.外壁のコケ掃除に関するよくある質問
最後に、外壁のコケ掃除に関する質問に回答します。それぞれ確認しておきましょう。
Q.外壁のコケ掃除を行う頻度は?
A.特に決まりはありません。普段から外壁をよく観察してコケの発生を確認した都度、掃除をしてください。
Q.モルタル外壁だとコケが付きやすいと聞いたのですが?
A.はい。モルタル外壁は親水性が高いため水分を多く含みやすく、表面がザラザラしていることからコケが付きやすい傾向があります。外壁のコケを予防するには、こまめに掃除する、モルタル以外の外壁材にする、防水性の高い塗料で外壁塗装することなどがおすすめです。
Q.コケ掃除をしたら外壁が色あせてしまったのですが?
A.外壁が傷んでいて、コケ掃除の際に塗装がはがれてしまったなどの理由が考えられます。なるべく早く外壁塗装をやり直すことがおすすめです。
Q.コケと藻(も)の違いがよく分からないのですが?
A.以下を参考にしてください。コケと藻では、繁殖する場所に違いがあります。
- コケ:陸上の湿気が多い場所で繁殖する
- 藻:水中で繁殖する
なお、外壁でも常時水中にあるような場所では、藻が付くことがあります。
Q.先週コケを掃除したばかりなのにまた生えてきたのですが?
A.掃除が不十分だった可能性があります。また、コケの根が外壁の深くまで達していて、除去しきれなかったケースもあるでしょう。外壁をきちんと掃除しても再発するようなら、外壁材の交換や外壁塗装のやり直しをおすすめします。
まとめ
今回は、外壁のコケ掃除について詳しく解説しました。外壁は、汚れや湿気などの条件によりコケが生えてしまうことがあります。外壁にコケが付着しているのを発見したときは、カビ除去用洗剤を使用して早めに掃除してください。なお、外壁材や外壁塗装が寿命を迎えると、表面に細かなひび割れが発生したり脱落したりしてコケが生えやすくなるものです。古い外壁は、リフォームを検討しましょう。外壁をリフォームすれば、コケが付きにくくなる、外観イメージが向上する、掃除が楽になるなど多くのメリットがあります。