外壁塗装の耐用年数はどのくらい? 耐用年数を延ばす方法なども解説
「外壁塗装の耐用年数はどのくらいなのか」「どうすれば美しい外壁を保つことができるのか」など、外壁塗装で悩んでいる方は多いでしょう。外壁塗装は定期的に塗り替えることが大切なので、メンテナンスを怠ると劣化が進んでしまいます。そして、最適なタイミングで外壁塗装をするためには、耐用年数をしっかりと把握しておくことが大切です。
本記事では、外壁塗装の耐用年数などについて詳しく説明していきましょう。
この記事を読むことで、外壁塗装が劣化する原因や耐用年数を延ばす方法なども分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.外壁塗装の耐用年数はどのくらいか?
まずは、外壁塗装の耐用年数をチェックしておきましょう。
1-1.耐用年数は約10~20年
外壁塗装の耐用年数は、約10~20年といわれています。具体的な数字は外壁塗装に使われる塗料によって異なりますが、ほとんどの塗料が10年前後を目安に寿命を迎えるからです。そのため、外壁塗装は前回の塗装から10~20年を目安に塗り替えるべきでしょう。定期的に外壁塗装を施すことで、より丈夫で美しい外観を保ち続けることができます。ただし、立地や地域の気候などによって外壁が早めに劣化することもあるので注意が必要です。
1-2.塗料ごとの耐用年数をチェック!
それでは、外壁塗装に使われる塗料ごとの耐用年数をチェックしておきましょう。主な塗料と耐用年数は下記を参考にしてください。
- アクリル塗料:約5~8年
- ウレタン塗料:約7~10年
- シリコン塗料:約10~15年
- ラジカル塗料:約13~15年
- フッ素塗料:約15~20年
立地上の要因で寿命が短くなることもありますが、施工ミスが原因で早めに寿命を迎えるケースもあります。そのため、外壁塗装を行う際は、塗装業者選びも大切なポイントです。
2.外壁塗装が劣化する原因は?
ここでは、外壁塗装が劣化する原因を解説します。
2-1.紫外線や雨風などの外的要因
外壁塗装が劣化する主な原因は、紫外線や雨風などの外的要因です。前述したように、外壁は常に雨風や紫外線にさらされている場所ですので、建物の中でも劣化が進行しやすいといわれています。そもそも、外壁塗装の目的はそのような外的要因から建物を守ることです。つまり、紫外線や雨風から影響を受けることを踏まえた上で外壁塗装を行います。外的要因の影響によって、少しずつ塗装の表面が薄くなり、建物の下地が直接影響を受けることになるでしょう。
2-2.温度変化による体積収縮
外壁の劣化は、温度変化による体積収縮が原因になることもあります。特に、外壁にひび割れが発生している場合、温度変化によって外壁が収縮と膨張を繰り返した証(あか)しになるでしょう。外壁塗装に使われる塗料などの材料は、温度や湿度の変化によって体積が収縮・膨張します。収縮と膨張を繰り返した結果、ひび割れが生じてしまうというわけです。外壁のひび割れを放置するとどんどんひどい状況となり、最終的には水漏れを起こすことになるでしょう。
2-3.コケとカビの繁殖
外壁に付着し繁殖するコケとカビも、外壁塗装が劣化する原因の1つです。コケは胞子が外壁に付着し、カビは菌子が飛んで外壁については繁殖します。特に、日当たりの悪い北側の外壁や川・沼・池など水辺が近くにある場所に繁殖しやすい傾向があるので注意しなければなりません。カビとコケの繁殖は菌が広がることになるため、不衛生な環境になりやすいのです。美しい外観を保ち続けるためにも、コケとカビは早めに除去することをおすすめします。
2-4.業者の施工不良
外壁塗装が劣化する原因は、外的要因だけではありません。業者の施工不良によって、通常の耐用年数よりも早めに外壁塗装が寿命を迎えることもあります。外壁工事は手抜きしやすい工事だといわれているため、業者選びは慎重に行わなければなりません。たとえば、業者が塗装前の洗浄を十分に行っていない・品質の悪い塗料を使った・下地処理を行わずに塗装を始めた場合、施工後でトラブルになりやすい傾向があります。悪質な業者は外壁塗装に必要な過程を飛ばしている恐れがあるため、十分に注意しておきましょう。
3.耐用年数が過ぎているかをチェックするには?
ここでは、耐用年数が過ぎているかチェックする方法を解説します。
3-1.外壁塗装の劣化段階を把握する
まずは、外壁塗装の劣化段階を把握することが大切です。築年数が経過すればするほど、外壁塗装にさまざまな劣化症状が現れるようになります。外壁塗装の劣化段階については、下記を参考にしてください。
- ステージ1(築3年~):変色・ツヤ消え
- ステージ2(築6年~):チョーキング現象
- ステージ3(築6年~):コケ・カビの繁殖
- ステージ4(築7年~):ひび割れ
- ステージ5(築10年~):塗装の剝がれ
外壁塗装の劣化で初期段階に見られるのが、変色とツヤ消えです。これは、外壁塗装に使用されている塗料の効果が薄まっている証拠となります。そして、そのまま年数が経過するとチョーキング現象(外壁に触れると白い粉がつく現象)が発生するでしょう。外壁塗装の効果が完全に働かなくなるとコケやカビが繁殖し、ひび割れも起きます。ひび割れを放置するとそこから雨水が浸入して雨漏りが発生したり、剝がれが起きたりしてしまうのです。
3-2.定期的に外壁をチェックしよう
外壁塗装の耐用年数が過ぎているか、自分の目で外壁の状態を確認する方法があります。目で見える範囲で劣化症状が起きている場合は、早めに対処したほうがいいでしょう。外壁塗装の劣化は放置すればするほど、どんどん悪化する傾向があります。定期的に外壁の状態をチェックすることで、異変にもすぐに気づけるはずです。自分で確認できる範囲で構いませんので、外壁の状態をチェックしてみてください。
3-3.業者に外壁調査を依頼する
自分で外壁塗装の耐用年数が過ぎているか判断できない場合は、業者に外壁調査を依頼してください。業者が行う外壁調査は、特殊な機材などを使って外壁がどのような状態になっているのかを詳しく調べます。なお、主な調査方法は以下のとおりです。
- 打診調査:ハンマーを使って壁面を打診する方法。打診音によって外壁の浮きが確認できる
- 赤外線調査:赤外線サーモグラフィーを用いて表面温度を読み取る方法。打診調査よりもコストを安く抑えられるが、調査の精度が低い
4.外壁塗装の耐用年数を延ばすには?
ここでは、外壁塗装の耐用年数を延ばすコツについて詳しく説明します。
4-1.耐用年数が長い塗料を使う
外壁塗装の耐用年数を延ばす方法として、耐用年数が長い塗料を使う方法があります。耐用年数が長い塗料はコストが高めですが、その分メンテナンスの周期を遅らせることができるでしょう。頻繁にメンテナンスをするのが面倒……と思っている方には、耐用年数が長い塗料がおすすめです。耐用年数が約15~20年のフッ素塗料や、20年以上保ち続けることができる無機塗料を用いるといいでしょう。そのほか、塗料メーカーの中には、特殊な塗料を出しているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。
4-2.防水性も大切なポイント
外壁塗装を行う際は、防水性を考慮することが大切なポイントです。防水性とは、建物にひび割れが起きたとしても、そのひび割れに対抗できる伸縮性を持たせることになります。つまり、外壁に防水性を持たせることで、建物のひび割れを未然に防げるというわけです。外壁塗装を長持ちさせるためには、この防水性をいかに発揮させるかが重要だといわれています。防水性のある外壁塗料を使って、建物の腐食を防ぎましょう。
4-3.自分でできる外壁塗装のメンテナンス
定期的に外壁塗装をチェックするだけでなく、そのほかにも自分で簡単にできるメンテナンス方法があります。たとえば、外壁の周囲をきちんとケアすることです。外壁の近くにものを置かないようにする・埋め込みをこまめに刈り込むだけでも風とおしがよくなり、カビやコケの発生防止につながります。また、汚れを見つけた際はホースやスポンジなどで除去することも大切です。水洗いで落ちない場合は、壁専用の洗浄剤を使うといいでしょう。
4-4.優良業者に依頼する
優良業者に外壁塗装を依頼することも、長持ちさせる大切なポイントです。前述したように、業者選びによって外壁の劣化が早めに訪れることがあるため、外壁塗装に長(た)けている業者を選ぶ必要があります。外壁塗装業者選びに悩む際は、以下のポイントに注目してみてください。
- 外壁塗装の実績があるか
- 施工事例がホームページ等に掲載されているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- 無料見積や無料相談を受け付けているか
- 口コミや評判がいいか
4-5.外壁塗装ならオフィスチャンプへ
どの外壁塗装業者に依頼しようか悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプにご依頼ください。東京と大阪を中心に外壁塗装・外壁リフォームを行っているオフィスチャンプでは、無足場工法を採用しています。無足場工法とは、足場をかけない工事方法のことです。外壁塗装には足場の設置が基本とされてきましたが、オフィスチャンプでは熟練の職人が工事をするため、無足場工法でも丁寧な塗装が可能となります。足場の設置や撤去にかかる費用は工事費の大半を占めているので、足場代がカットできれば大幅な節約が可能でしょう。外壁塗装の費用を抑えたい方も、ぜひ一度お問い合わせください。
5.外壁塗装に関してよくある質問
外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.外壁の劣化を放置するとどうなるのか?
A.劣化状態がさらにひどくなり、雨漏りが発生しては建物の下地や内部が腐食します。建物の躯体部分が腐食すると耐久性が著しく低下し、地震や台風など自然災害に弱い状態になってしまうでしょう。倒壊するリスクが高まるので注意しなければなりません。また、外壁の劣化を放置すると塗装費用だけでなく、補修費用もかかります。外壁塗装の劣化を早めに対処することは、費用の節約にもつながるのです。
Q.無機塗料の特徴は?
A.フッ素塗料やシリコン塗料などに、無機質な材料を混ぜた塗料のことです。無機質な材料を混ぜることで、より劣化しにくくなる特徴があります。ただ、もとの塗料や無機質の配合によって品質が異なるため、事前に確認しておかなければなりません。
Q.外壁塗装にかかる費用の目安は?
A.外壁塗装の費用は、塗装面積や使用する塗料の種類などで大きく異なります。目安としては、下記を参考にしてください。
- 塗装面積40㎡:約20万~40万円
- 塗装面積79㎡:約40万~70万円
- 塗装面積119㎡:約60万~100万円
- 塗装面積158㎡:約80万~130万円
- 塗装面積:198㎡:約100万~160万円
Q.耐用年数を左右する外壁塗装の工程は?
A.下地処理です。下地処理としては、外壁の表面をキレイにする高圧洗浄や鉄部のサビなどをヘラで削ぎ落とすケレン作業などがあります。また、ひび割れが起きている場合は、そのひびをシール剤などで埋める作業も大切な下地処理です。これらの下地処理をしっかりと施して塗装を行うことで、外壁塗料の効果も発揮できます。
Q.気をつけたほうがいい外壁塗装業者の特徴は?
A.約束をしていないのにもかかわらず、突然訪問しては押し売りをしてくる業者です。「早く外壁塗装をしなければ危ない」など、不安を煽るような言葉を出す業者は悪徳業者の可能性が高いので注意してください。また、スタッフの対応が悪い・見積書の内容が大ざっぱな業者にも注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか? 外壁塗装の耐用年数は、約10〜20年といわれています。前回の塗装から10年を超えたあたりから、外壁に劣化症状が現れ始めるようになるでしょう。特に、ひび割れが起きている場合は、早めに対処する必要があります。劣化症状を早めに対処しておけば、外壁塗装にかかる費用も最小限に抑えられるでしょう。外壁塗装工事などをしているオフィスチャンプでは無料相談を受け付けていますので、外壁塗装でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。