リフォーム前のご近所挨拶はどうする? 失敗しないコツ&注意点は?
「家をリフォームする前に、ご近所挨拶をすべきだろうか」「リフォーム前にご近所挨拶する際の注意点を詳しく知りたい」とお考えではありませんか? 家をリフォームする場合、ご近所に何かと迷惑をかけてしまうことがあるため、事前にご近所挨拶をしておくことがおすすめです。しかし、実際にどこまで行うべきか、どんな内容を伝えるべきかなどよく分からないこともあるでしょう。
そこで今回は、リフォーム前のご近所挨拶について詳しく解説します。
- リフォーム前のご近所挨拶が重要な理由は?
- リフォーム前のご近所挨拶に手土産は必要?
- リフォーム前のご近所挨拶はどこまで行うべきか?
- リフォーム前のご近所挨拶で伝えるべきことは?
- リフォーム前のご近所挨拶で注意すべきこと
- リフォーム前のご近所挨拶でよくある質問
この記事を読むことで、リフォーム前のご近所挨拶を行うポイントがよく分かります。近々リフォームする予定がある人は、記事を読んでみてください。
1.リフォーム前のご近所挨拶が重要な理由は?
最初に、リフォーム前のご近所挨拶が重要なのはなぜかについて見ていきましょう。
1-1.リフォームがスムーズに進む
リフォーム前のご近所挨拶は、リフォームをスムーズに進めるために重要な意味があります。たとえば、業者の車両が移動したり停車したりするためには、ご近所の協力が必要です。マンションなどの集合住宅では、業者が頻繁に通行したり共用エレベーターなどを利用したりすることなども理解してもらう必要があるでしょう。ご近所の協力がなければ、リフォームに影響が出てしまう可能性があります。
1-2.ご近所の負担を軽くする
リフォーム前にご近所挨拶をすることで、ご近所の負担を軽くすることが可能です。リフォームでは、工事の騒音や振動のほか、ご近所にさまざまな迷惑がかかることが考えられます。家のリフォームは持ち主の権利ですが、ご近所にとっては迷惑になることもあるでしょう。しかし、事前にご近所挨拶をしておくことで、早めに対策してもらえるので安心です。
1-3.ご近所からのクレームを予防する
ご近所からのクレームを予防するためにも、リフォーム前のご近所挨拶は重要な意味を持ちます。リフォームは、ご近所トラブルの原因になりやすいからです。特に、神経質な人や礼儀を重んじる人は、小さなことでもクレームにつながりやすいため、リフォーム前にご近所挨拶をきちんとしておくきましょう。思わぬクレームを予防するためにも、ご近所挨拶によりワンクッション挟んでおくことが大切です。
1-4.リフォーム後のご近所関係を円滑にする
リフォーム前にご近所挨拶を行うことで、リフォーム後のご近所関係を円滑にすることが可能です。引っ越ししないかぎり、ご近所付き合いは今後もずっと続きます。リフォーム前のご近所挨拶をきちんと行うことで、礼儀正しい印象を与えることができ、ご近所関係にヒビが入らずに済むのです。今後引っ越す予定がなく長く暮らしたい場合ほど、リフォーム前のご近所挨拶が大切といえます。
2.リフォーム前のご近所挨拶に手土産は必要?
リフォーム前のご近所挨拶では、手土産を持っていく必要はあるのでしょうか?
2-1.長期にわたる場合は手土産が必要
リフォームが長期にわたる場合は、ご近所挨拶に手土産を持っていくことをおすすめします。長期にわたるほど、ご近所への負担が大きくなりやすいからです。たとえば、リフォームが即日~3日程度で終わる場合は、手土産がなくても構いません。しかし、短期間に終わる場合でも、手土産があるのとないのでは、ご近所の印象が随分違います。迷うのなら、手土産を持っていくとよいでしょう。
2-2.500~1,000円程度のものがおすすめ
リフォーム前のご近所挨拶には、500~1,000円程度の手土産が適切です。受け取った側が負担にならない金額のもので、実用的な消耗品を選ぶとよいでしょう。たとえば、以下のようなものがおすすめです。
- フェイスタオル・ハンドタオル
- 洗剤
- 除菌シート
- 食品用ラップ
なお、お菓子などの食品類は消費期限やアレルギーの問題などがあることから、上記のような日用品かつ消耗品のほうがベターといえます。また、手土産には、のしを付けるのが一般的です。のしの表書きは、「御挨拶」と記載しましょう。
2-3.数量は多めに用意しておくこと
手土産の数量は、多めに用意しておきましょう。ギリギリの数量だけだと、足りなくなることがあるからです。必要な数量に対して2~3個ほど多めに用意しておくと、いざというときに慌てずに済みます。この記事の「2-2.500~1,000円程度のものがおすすめ」でご紹介したようなものなら、余った場合でも自分たちで使うことが可能です。また、多めに用意しても金銭的な負担が少ないのもメリットでしょう。
3.リフォーム前のご近所挨拶はどこまで行うべきか?
リフォーム前のご近所挨拶はどこまで行うべきか、具体的に見ていきましょう。
3-1.一戸建ての場合
一戸建てでリフォームする場合は、家の周囲8軒が基本になります。具体的には、以下を参考にしてください。
- 両隣2軒
- 向かい3軒
- 裏3軒
また、地域によっては自治会長宅に報告する必要があるので、確認しておきましょう。
3-2.マンションなどの集合住宅の場合
マンションなどの集合住宅をリフォームする場合は、以下の8軒が基本です。
- 両隣2軒
- 上の階3軒
- 下の階3軒
また、共用エレベーターの近くの家やマンションの管理人にも挨拶しておくとよいでしょう。
3-3.そのほかにも挨拶が必要になることがある
たとえば、業者の工事車両を駐車することになれば、ご近所の車が通行するのに支障が出ることがあります。また、外壁や屋根のリフォームなどでは、風向きなどによって土ボコリや塗料の臭いなどが、思わぬところまで届く可能性もあるでしょう。一戸建て・集合住宅共に、何らかの影響が考えられる家には、念のため挨拶しておくことがおすすめです。
4.リフォーム前のご近所挨拶で伝えるべきことは?
リフォーム前のご近所挨拶では、どんな内容を伝えるべきでしょうか。
4-1.リフォームのスケジュール
リフォーム前のご近所挨拶では、リフォームのスケジュールを必ず伝えておきましょう。具体的には、工事開始日と終了予定日、作業時間の目安などです。リフォームのスケジュールを具体的に伝えておくことで、ご近所が洗濯する時間をずらしたり、車両移動を早めに行ったりすることなどができます。なお、屋根や外壁など屋外のリフォームは、天候によりスケジュールが延びることがあることも、最初に伝えておきましょう。
4-2.リフォームの内容
リフォームの内容も、なるべく具体的に伝えておくことがおすすめです。たとえば、屋外のリフォームと屋内のリフォームでは、ご近所に影響する内容が随分違います。また、リフォームの内容を知らせることで、ご近所の不信感をぬぐうことができるものです。もちろん、必要以上に細かく知らせる義務はありません。しかし、支障のない範囲で知らせておくと、ご近所も安心できるでしょう。
4-3.リフォームで影響が考えられる内容
リフォーム前のご近所挨拶では、影響が考えられる内容についても伝えておきましょう。たとえば、以下のような影響が予想されます。
- 土ボコリなどの飛来
- 塗料の飛び散りや臭い
- 工事中の振動や騒音
- 足場設置による視界不良
- 工事車両の駐車・移動による不便
- 共用エレベーターの使用制限
4-4.要望やクレームの連絡先
要望やクレームの連絡先も、きちんと伝えておきましょう。どんなに気を付けていても、ご近所からクレームが出ることもあります。いざというときにすぐ連絡できるよう連絡先を伝えておくことで、ご近所に安心感を与えることが可能です。自分たちと業者の両方の連絡先を伝えておくと、間違いがありません。
5.リフォーム前のご近所挨拶で注意すべきこと
リフォーム前のご近所挨拶では、どんな点に注意すべきでしょうか。
5-1.遅くとも1週間前までには終える
リフォーム前のご近所挨拶は、遅くとも工事を始める1週間前までには終えておきましょう。直前過ぎると、ご近所が心構えや必要な準備を行うのに十分な時間がありません。直前に挨拶するのは非常識だと判断される可能性もあります。不在がちな家がある場合は、より余裕を持って対応してください。
5-2.早朝や夜間の挨拶は避ける
早朝や夜間の挨拶は、ご近所迷惑になるのでやめましょう。早朝は、通勤や通学の準備などで何かと忙しい家が多いからです。また、夜間も夕食などの時間帯になります。同様に、昼食の時間帯も避けたほうがよいでしょう。平日もしくは休日の午前もしくは昼間が、ベストタイミングといえます。
5-3.話が長くならないようにする
リフォーム前のご近所挨拶では、話が長くならないように注意しましょう。伝えるべきことを伝えたら、話を早めに切り上げてください。特に仲がよいご近所だと、雑談に花が咲いてしまうこともあるでしょう。しかし、必要以上の長話は、時間の大幅なロスにつながるので気を付けてください。
5-4.不在がちな家にはお知らせを入れておく
不在がちな家には、ポストにいったんリフォームのお知らせを入れておくとよいでしょう。口頭で挨拶するだけだと、タイミングが合わずにリフォーム当日を迎えてしまう可能性もあります。しかし、ポストにお知らせを入れておくことで、少なくともリフォームのスケジュールや内容などを事前に伝えることが可能です。その後、直接口頭で挨拶するタイミングを待つとよいでしょう。
6.リフォーム前のご近所挨拶でよくある質問
最後に、リフォーム前のご近所挨拶に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.普段から関係がよくないご近所にも挨拶すべきか?
A.関係がよくないからこそ、挨拶しておくことが大切です。挨拶せずにリフォームすれば、今後のご近所付き合いがさらに難しくなるでしょう。
Q.リフォーム前のご近所挨拶を電話で済ませるのはダメ?
A.対面で挨拶するのが基本ですが、不在がちでなかなかタイミングが合わない場合などは、電話で済ませてもよいでしょう。ただし、本来なら対面で挨拶すべきことを伝えると共に、必要に応じてポストに手土産を入れておくことをおすすめします。
Q.業者でもリフォーム前のご近所挨拶を行うと聞いたのですが?
A.はい、信頼できる業者の多くは、ご近所挨拶を行っています。ただし、業者によってご近所挨拶の範囲や方法が異なるので、確認しておくとよいでしょう。なお、当オフィスチャンプでも、工事日程が決まりしだい、リフォーム前のご近所挨拶を行っていますので、ご安心ください。
Q.業者がご近所挨拶する場合は自分たちで改めてしなくてよい?
A.業者がご近所挨拶する場合であっても、自分たちで改めて行うことをおすすめします。特に、工事の影響が大きいと考えられる家には、自分たちでもきちんと挨拶しておきましょう。
Q.リフォームが完了した後もご近所挨拶が必要?
A.リフォーム後も、協力してもらったお礼を兼ねてご近所挨拶をしておくとよいでしょう。より丁寧な印象を与えることができ、今後のご近所付き合いがスムーズに運びます。
まとめ
今回は、リフォーム前のご近所挨拶について詳しく解説しました。リフォーム前にご近所挨拶を行っておくと、工事中のご近所迷惑を最低限に抑えられるほか、クレームの予防や今後のご近所関係にもプラスになります。一戸建て・集合住宅共に、リフォームによって影響を受けると考えられる家には、手土産を持参してきちんとご近所挨拶しておきましょう。なお、信頼できる業者では、リフォーム前にご近所挨拶を行っています。業者に家のリフォームを依頼する際、ご近所挨拶を行っているか確認しておくと安心です。