断熱塗装によって得られる効果は? 依頼する際の注意点もご紹介!
「屋根や外壁に断熱塗装をするとどのような効果があるのか?」「断熱塗装が補助金の対象になるのかどうかわからない」とお悩みではありませんか?
屋根や外壁に使われる塗料にはさまざまな種類がありますが、その中でも断熱塗料はメリットが多く人気です。
この記事では、断熱塗装によって得られる効果や使用できる補助金制度について詳しくご紹介します。
この記事を読むことで、断熱塗料と遮熱塗料の違いや、断熱効果をさらに高める方法などがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.断熱塗料にはどのような種類があるのか?
まずは、代表的な断熱塗料の種類をご紹介します。
1-1.ガイナ(株式会社日進産業)
株式会社日進産業の「ガイナ」は、断熱塗料の中でもトップクラスのシェア率を誇ります。特殊セラミックビーズとアクリルシリコン樹脂で構成されており、優れた断熱・遮熱効果のほか、遮音・防音効果や結露防止効果が期待できるのが特徴です。また、耐久年数は15~20年となっており、ほかの塗料に比べて耐久性に優れている点もメリットに挙げられます。
1-2.クールサーム(株式会社大高紹介)
クールサームは株式会社大高紹介が販売する断熱塗料で、NASAが開発した特殊セラミックが含まれているのが特徴です。屋根の塗装に使用すれば侵入熱を大幅にカットし、優れた温度低下効果を発揮します。紫外線に強く、耐水性や不燃性などの効果も抜群です。
1-3.キルコート(株式会社キルコート・ジャパン)
株式会社キルコート・ジャパンが販売するキルコートは、最新の断熱塗料として注目を集めています。JISの認定を受けた高品質塗料であると同時に、環境保全に取り組んだ実績を持つ塗料として「ETV」も取得しているのが特徴です。その粘着力は一般的な塗料のおよそ3倍といわれており、15年は持つとされています。
2.断熱塗装によって得られる効果は?
屋根や外壁に断熱塗装を施すことで得られる効果には、次のようなものがあります。
2-1.保温・遮熱効果
断熱塗装を施すことで優れた保温・遮熱効果が期待できます。断熱塗料には熱伝導を抑えたり光線を反射したりする効果があるため、夏場は室内が暑くなりにく、冬場は室内の暖かさを保つことができるのが特徴です。また、冷暖房の利きもよくなるので、節電効果も期待できます。
2-2.結露防止効果
断熱塗装には壁面と室温の差を小さくする効果もあります。温度差が激しいと壁に結露が発生してカビが生えやすくなるため、衛生の観点からも断熱塗装を施すメリットは大きいでしょう。カビは住んでいる人の健康を脅かす存在であると同時に、建物の寿命を縮める原因にもなります。人体や建物への被害を心配される場合にもおすすめの塗装です。
2-3.防音効果
断熱塗料で塗装した表面にはセラミックビーズが埋めつくされており、防音効果も期待できます。音の振動が抑えられるため、室内の音が屋外に漏れにくいことはもちろん、屋外からの音も入ってきにくいが特徴です。屋根に断熱塗装を施すことで雨音も室内に届きにくくなり、快適な生活を送ることができます。
3.断熱塗装を考える際の注意点
断熱塗装を考えるにあたって、施工業者の選び方や、断熱塗装だけでは効果を実感できないケースなどをご紹介します。
3-1.施工業者を選ぶ際のポイント
断熱塗装を依頼する施工業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。
- 豊富な実績があるか
- 料金体系が明確か
- 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
- 見積書に不明確な項目はないか
- 自社施工管理か
- アフターフォローは充実しているか
3-2.断熱塗装だけでは効果が不十分なケースは?
どのような住宅であっても断熱塗装を施すことでその効果を十分に発揮できるわけではありません。たとえば、断熱材を使用していない住宅や、勾配天井の屋根になっている住宅などは、断熱塗装だけでは十分な効果が得られない可能性もあります。その場合は、断熱材を施してから断熱塗装をおこなうなどの対策を検討したほうがよいでしょう。
3-3.一般的な塗料に比べて費用が高額な点に注意
断熱塗料は機能性のない塗料に比べると費用が高額なのが特徴です。もちろん安価な塗料に比べると耐久性に優れているため、次の塗り替えまでの期間を短くできる可能性は高いでしょう。そのため、長い目で見るとコストを抑えることが可能なはずです。断熱塗装を選択する際には、費用対効果をしっかり考慮したうえで決めることをおすすめします。
4.断熱塗装で補助金は使えるのか?
断熱塗装をおこなう際には補助金制度を利用できる場合もあるため、条件や流れを確認しておきましょう。
4-1.省エネにつながる塗装工事には補助金が出る
断熱塗装のように、省エネにつながる塗装工事には補助金が出ることがあります。「省エネリフォーム助成金」や「断熱改修助成金」というように、補助金の名称は自治体によって異なるので注意してください。補助金の内容についても自治体によって違いがありますが、工事にかかった費用の10~20%が補助額になるケースが多くなっています。上限となる金額も設定されているため、事前に確認しておくとよいでしょう。
4-2.補助金を受けるための条件
補助金を受けるための条件は自治体ごとに決められているため、自治体のホームページなどで調べておきましょう。多くの場合は「市内に住んでいること」「税金を滞納していないこと」「住むことが目的の建物であること」などが条件になっています。
4-3.補助金を受けるまでの流れ
基本的には断熱塗装工事が始まる前に補助金の申請をおこなう必要があります。自治体のホームページで補助金制度の内容を調べたら、施工業者に相談して手続きを進めてください。できるだけ補助金制度に詳しい施工業者を選ぶと安心です。補助金の決定通知が届いたら工事を開始し、工事が完了したら報告書を提出します。問題がなければ調査の1~2か月後には補助金が振り込まれることになるでしょう。
5.断熱塗装に関するよくある質問
「断熱塗装を検討している」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.断熱塗料と遮熱塗料の違いは何ですか?
A.断熱塗料は太陽熱を反射すると同時に室内と室外の熱移動を抑制することを目的としています。一方の遮熱塗料は太陽光による熱の吸収を防ぐことに特化した塗料です。
Q.断熱塗装以外にできる暑さ対策を教えてください。
A.建物に断熱材を入れる・窓に断熱シートを貼る・すだれを使って太陽光を遮断するなどの方法があります。
Q.より断熱塗装の効果を高めるには、外壁や屋根の色にも気をつけたほうがよいのでしょうか?
A.はい。断熱塗料の効果を最大限に発揮するには、光の反射量が少ない白系や淡い色を選ぶのがおすすめです。
Q.悪質な塗装業者に多い特徴を教えてください。
A.所在地を明らかにしていない・大幅な値引きを提示してくる・事前の説明がなく、工事が始まってから追加料金を請求してくるなどの特徴があります。
Q.塗装工事の費用内訳にはどのようなものがあるのでしょうか?
A.塗料代のほか、施工代や足場代・運営費・諸経費などが費用に含まれます。
まとめ
断熱塗装の効果や施工業者の選び方・補助金制度の利用方法などを詳しくご紹介しました。断熱塗装は快適に暮らすことができる住まいにするためにさまざまな効果を発揮してくれます。条件によっては補助金がもらえる場合もあるため、詳しく確認しておくとよいでしょう。この記事では施工業者選びのポイントについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。