外壁塗装に使われる塗料の種類について知りたい! 特徴と選び方について


そろそろ外壁を塗り替えなくては…と思っているオーナーは必見です。
外見だけでなく、外壁の強度を上げるためにも定期的に塗り替えをしていかなければなりません。そこで悩みがちな外壁塗料の種類やその特徴について説明します。
用途にあわせた選び方をしていかなければ失敗してしまうでしょう。
では、どうすれば適切な塗料を選べるのか、ポイントについて詳しくみていきたいと思います。

目次

  1. 外壁塗装に使用する塗料の種類・特徴
  2. 塗料の選び方と塗り替えの目安について
  3. 業者に依頼する際の注意点

1.外壁塗装に使用する塗料の種類・特徴

外壁塗装に使われる塗料にはどのような種類があるのか詳しく説明します。
満足のいく塗り替えをするためにも塗料の種類についてある程度把握しておきましょう。
主に4種類の塗料が挙げられます。

1-1 安価の“アクリル系”塗料

4種類の中でも価格が安く、耐用年数が6~8年と短い塗料が“アクリル系”です。
アクリル系は有機溶剤を使っていないので環境にやさしい特徴がありますが、汚れやすい、耐久性が低いなどデメリットも多数あるので使用する人が少なくなってきています。
耐用年数が低いとこまめに塗り替えをしていかなければならないでしょう。
メンテナンス費用もかかってしまいますし、いちいち塗り替えるのが面倒だと思う人にはオススメできません。

1-2 細かい塗装に適している“ウレタン系”塗料

ウレタン系塗料はやわらかい性質が特徴的な塗料であり、耐用年数はおよそ7~10年とアクリル系よりも長いです。
また、やわらかい性質を生かして細かい部分までの塗り替えが可能です。その特徴からスポーツウェアや高級家具にも使われているようですね。
美しい光沢感を出すことができると好評で、昔から外壁塗装をおこなっている業者ではよく使われています。
価格は坪単価15,000円ほどとなっており、とてもお得な塗料です。

1-3 1番人気の“シリコン系”塗料

今現在、外壁塗装でも1番人気がある塗料が“シリコン系”です。
シリコン系は価格が安定しており、耐久性や高耐熱性といった性能に優れているといえます。
コストパフォーマンスが非常に優れている点が人気の理由のひとつではないのでしょうか。
汚れが目立たない塗料なので外観を美しく保ちつつも性能をアップさせるためには欠かせない塗料です。
純粋なシリコン系塗料よりも比較的安く入手できるアクリルシリコン系の塗料も登場しており、今はそちらの方が人気になっています。
シリコン系塗料の耐用年数は12~15年ほどです。

1-4 スカイツリーの塗装にも使われている“フッ素系”塗料

4種類の中でも坪単価およそ22,000円と高値で耐久性にもっとも優れているのが“フッ素系”です。
フッ素系はスカイツリーにも使われているほど、高層ビルやタワーによく使用されているのが特徴的であり、耐久性だけでなく耐候性にも非常に優れています。
下地処理をしっかりおこなったうえでフッ素塗料を使用すると長持ちすると言われています。
耐熱性は劣ってしまいますが、長期的な視野で考えると少し費用が高くてもコスト削減できる塗料ではないのでしょうか。
ビルを所有している方にはぜひオススメしたい塗料となっています。

2.塗料の選び方と塗り替えの目安について

2-1 塗料はどうやって選べばいいの?

外壁塗装をする際、どのような塗料を選べばよいのか悩んでしまいますよね。
そこで選び方のポイントについて説明します。
いったいどれを選べばよいのかわからない物件オーナーの方はぜひチェックしてください。

  • 耐用年数
  • 外壁に使われている材料の種類
  • 塗料の性能
  • 価格

選び方のポイントとして挙げられるのは以上の4点です。
「耐用年数」は塗料によって違い、それぞれ塗り替えのサイクルが決まっています。ここは「価格」とあわせて考えていった方がよいでしょう。
塗り替えサイクルと価格を考えたうえでどれが1番お得なのか比較してください。そうすれば自分の予算にぴったりな塗料が見つけられるはずです。
そして、「外壁に使われている材料の種類」も把握しておかなければなりません。
使用されている材料によって適切な塗料があり、いかにその材料の短所をカバーできるかどうかで選ぶのがポイントになります。
最後に欠かせないのが、「塗料の性能」。塗料にはそれぞれ特徴・性能があり、理想的な外壁にするためには性能を重視することも大切です。
どのような外壁にしたいのかによって適切な塗料が見つけられるでしょう。

2-2 塗り替えの目安について

「いつ塗り替えをすればいいのか」という質問はよくありますが、目安は使われている塗料によって変わってきます。
今現在、物件に使われている塗料が何なのか把握したうえで、その塗料の耐用年数を調べてみましょう。そうすれば塗り替えの時期がわかります。
また、自分の目で確認して塗り替えるべきなのか判断できます。チェックポイントとしては以下のとおりです。

  • ツヤが落ちている
  • 変色している
  • ヒビ割れ・コケがみられる
  • 塗装がはがれている
  • 外壁が粉っぽい

以上のチェックポイントにひとつでも当てはまればすぐに塗り替えをしなければなりません。
早めに対処しておかなければどんどん悪化し、余計コストがかかってしまうので気をつけてください。

3.業者に依頼する際の注意点

3-1 悪質・優良業者の見分け方

外壁塗装をおこなっている業者はたくさんあります。その中には悪質業者も存在しており、依頼主からお金をだましとるトラブルが増えてきているのです。
悪質・良質業者を見分けるためのポイントがあるので必ずチェックしてください。
最初のポイントは「県知事・国土交通大臣認可を得ている」業者かどうかです。
認可を得ている業者は外壁塗装に関してのプロであり、長年の経験と実績をもっている証拠でもあります。実績のある業者であれば安心して依頼もできるでしょう。
次のポイントは「価格ばかりアピールしてこない業者」です。
悪質業者はあまい文句で誘う傾向がみられます。例えば、今だけお得な価格!や安い時期だからこそ提供できる値段など価格のことばかりアピールしてくるのです。このような業者は悪質のケースが多いので注意してください。
そして最後は「インターネットで口コミ・評判を調べる」ことです。
悪質業者のウワサはすぐに広まるため、インターネットで検索するとすぐにわかるのでぜひチェックしてくださいね。

3-2 見積書と内容を確認する

業者に外壁塗装を依頼する際の注意点として「見積書」と工事の「内容」は必ず確認してください。
気になるところがあれば依頼する前に業者へ確認し、納得したうえで依頼しなければ後でトラブルになってしまいます。
業者とのトラブル、失敗しないためにも確認すべときにすべてチェックしておきましょう。
とくに見積書は外壁塗装のどの部分にどれくらいのコストがかかるのか、細かいところまで確認することをオススメします。

まとめ

外壁塗装に使われる塗料の種類や特徴、選び方、業者に依頼する際の注意点についてみてきました。
これらはすべて外壁塗装に失敗しないために必要不可欠な知識です。
悪質業者に引っかからないためにも知識は必要なので依頼する前に必ず身につけておきましょう。

  • 塗料にはアクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系の4種類がある
  • 塗料を選ぶポイントは全部で4つある
  • 塗り替えの目安は自分で外壁をチェックすることが1番
  • 塗料の耐用年数によって塗り替え時期が変わる
  • 認可がない価格ばかりアピールする業者はNG
  • 依頼する前に見積書と内容を確認する

とくに以上の6点には注意してください。
すてきな外壁になるように物件に適した塗料を選んで塗り替えていきましょう。


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