外壁塗装の耐用年数は何年? 過ぎているか判断するポイントも紹介!
外壁塗装を検討するにあたって「塗料の耐用年数を知りたい」「耐用年数が過ぎているか、どうやって判断すればよいのか?」とお考えではありませんか? 外壁塗装リフォームは適切なタイミングを見極めることが大切です。家を建ててから何年たったとき、どのような症状が現れたときに、外壁塗装を検討すればよいのでしょうか。
この記事では、外壁塗装の耐用年数や、耐用年数が過ぎている場合の対処法などを詳しくご紹介します。
- 外壁塗装の耐用年数とは?
- 外壁塗装の耐用年数は何年なのか?
- 外壁塗装の耐用年数が過ぎているかを判断する基準
- 外壁塗装の耐用年数が過ぎている場合の対処法
- 外壁の耐用年数をのばす3つのポイント
- 外壁塗装の耐用年数に関するよくある質問
この記事を読むことで、メンテナンスが必要な外壁の劣化症状や、外壁塗装業者の選び方などが分かるはずです。
1.外壁塗装の耐用年数とは?
まずは、外壁塗装の耐用年数について詳しくご紹介しましょう。
1-1.役割を維持できる年数のこと
外壁塗装の耐用年数とは、「外壁を保護する」という役割を維持できる年数のことをいいます。ただし、この年数は一般的な使い方をした場合に限るものです。環境やメンテナンスの頻度によっては、耐用年数より長持ちする場合もあれば、その前に寿命を迎える場合もあります。
1-2.塗料の耐用年数
塗料の耐用年数は、「その塗料が耐久性をどのくらい保っていられるか」を塗料メーカーが示したものです。ただし、実際の耐用年数はそれより短くなることもあるため、目安として考えておくとよいでしょう。
1-3.建物の耐用年数
建物の耐用年数は国税庁が発表しているもので、使われている建築材によって異なります。木造住宅の耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造りの住宅は47年とされていますが、この年数には塗料の耐用年数も大きく関係してくるのです。
2.外壁塗装の耐用年数は何年なのか?
外壁塗装の耐用年数が何年くらいなのか、具体的にご紹介しましょう。
2-1.塗料の耐用年数
塗料の耐用年数は種類別にまとめると以下のようになります。
- アクリル系塗料:4~7年
- ウレタン系塗料:6~10年
- シリコン系塗料:8~15年
- ラジカル系塗料:8~15年
- フッ素系塗料:15~20年
2-2.外壁材の耐用年数
外壁材の種類別耐用年数をご紹介します。
- タイル:40年
- サイディング:40年
- モルタル:30年
- ALC:60年
2-3.コーキング剤の耐用年数
サイディング外壁に使用されるコーキング剤は、外壁材より劣化するのが早く、早ければ5年程度でひび割れや剝離・欠落などが起こることもあります。こまめな点検が必要になるでしょう。
2-4.防水材の耐用年数
ベランダやバルコニーの防水工事で使われる防水剤にも、耐用年数があります。防水工事の種類によって異なりますが、ウレタン防水やシート防水だと10~12年・FRP防水は7~10年・アスファルト防水は10~20年が耐用年数です。
3.外壁塗装の耐用年数が過ぎているかを判断する基準
外壁塗装の耐用年数が過ぎているかを判断するには、以下のポイントを基準にするとよいでしょう。
3-1.外壁を触ると手に白い粉がつくか
外壁を触ったとき、手に白い粉がつくことを「チョーキング現象」と呼びます。この症状は、塗料が粉化することで起こるもので、紫外線や雨風などのダメージから建物を保護することができなくなっている証拠です。放置すると防水性が低下して建物内部まで雨水が浸入してしまうため、早めに対処する必要があります。
3-2.カビやコケが生えているか
外壁にカビやコケが生えてくるのは、防水機能が低下して雨水や湿気の影響を受けやすくなっているためです。放置するとカビやコケが広がり、屋根の耐久性にも影響を及ぼしてしまう可能性があります。
3-3.塗膜にひび割れが発生しているか
小さなひび割れであればすぐ対処する必要はありませんが、ひび割れが大きくなる前に業者に相談してみるのがおすすめです。放置すると雨水が建物内部に浸入し、建物自体を腐敗させてしまう可能性があるでしょう。
3-4.金属部分がサビてきているか
金属部分にサビが発生していると、見た目が悪くなるだけでなく金属内部が腐ってしまう原因になります。サビが目立ってきた場合は、できるだけ早くメンテナンスを行いましょう。
4.外壁塗装の耐用年数が過ぎている場合の対処法
外壁塗装の耐用年数が過ぎている場合は、どう対処すればよいのでしょうか。
4-1.リフォーム工事
一つ目が、外壁のリフォーム工事を行う方法です。リフォームの内容や範囲は外壁の劣化状況によりますが、標準的な戸建て住宅の外壁を全体的に塗り替えるのであれば100万~300万円が相場となります。外壁の老朽化が進んで塗り替えだけで補修できない場合は、既存の外壁の上から新しい外壁材を張る「重ね張り」や、下地材と外壁材を新しく取り換える「張り替え」などのリフォームを行う必要があるでしょう。
4-2.解体工事
外壁塗装の耐用年数が過ぎた建物には、さまざまなダメージが蓄積しています。今すぐどうこうということはなくても、そのままの状態で何年も住み続けるのは危険な場合もあるでしょう。建物を解体し、新しく家を建てるというのも一つの方法です。まずは、老朽化がどの程度まで進んでいるのか、業者に調査してもらうことをおすすめします。
5.外壁の耐用年数をのばす3つのポイント
外壁の耐用年数を長くするためにできるポイントをご紹介しましょう。
5-1.耐用年数が長い塗料を選ぶ
塗料はこだわって選ぶべきです。長い目で見たときのコストパフォーマンスに優れているのは、やはりシリコン系塗料やフッ素系塗料などでしょう。塗料選びをするときは、耐用年数とコストのバランスをよく考えた上でできるだけグレードの高いものを選ぶことをおすすめします。
5-2.こまめに手入れや掃除をする
自分でしっかり外壁の手入れや掃除をすることも大切です。汚れやカビなどを発見したらすぐにスポンジで洗い流し、被害の拡大を防いでください。また、通気性をよくすることでカビが生えにくくなるため、外壁の周囲に木などを植えないようにしましょう。
5-3.信頼できる業者に依頼する
外壁塗装工事を信頼できる業者に依頼することも重要なポイントになります。塗料を適切に使用し、下塗り・中塗り・上塗りをしっかり丁寧に行うことで塗料の寿命をのばすことができるはずです。外壁塗装業者の中には悪質な業者も存在します。高額な料金をだまし取って手抜き工事をするような業者もあるため、業者選びは慎重に行いましょう。
6.外壁塗装の耐用年数に関するよくある質問
「外壁塗装の耐用年数について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.耐用年数を過ぎたまま放置するとどうなりますか?
A.外壁としての本来の役割を果たすことができなくなり、建物の寿命を縮めることになるでしょう。結果的に、高額な費用をかけての大がかりな補修工事が必要になってしまいます。
Q.耐用年数が30年以上の塗料は存在するのでしょうか?
A.現在の時点では、耐用年数が30年を超える外壁塗料は存在していません。
Q.建物の立地条件は耐用年数に影響しますか?
A.その可能性は十分にあるでしょう。たとえば、交通量の多い道路のそばだと排気ガスで外壁が汚れやすくなる・海の近くだと塩害の影響を受けて外壁の劣化が早まるなどの影響が考えられます。
Q.外壁塗装に適した季節はいつですか?
A.基本的にはどの季節でも作業は可能ですが、雨の少ない時期を選ぶべきといわれています。気温・湿度ともに比較的安定している春や秋が特におすすめです。
Q.外壁塗装業者を選ぶポイントを教えてください。
A.豊富な実績があるか・無料見積もりや無料相談を受け付けているか・提案力と技術力があるか・丁寧な対応かなどをチェックして選びましょう。
まとめ
外壁塗装の耐用年数について詳しくまとめました。外壁塗装を検討するにあたって、耐用年数について把握しておくことはとても重要です。ぜひこの記事を参考に、ベストなタイミングで外壁塗装をしてください。