外壁リフォームに使える補助金は? 補助金を使うときの注意点などを解説


「外壁リフォームをしたいけれど費用が高くなるのでは……」と、外壁リフォームにかかる費用で頭を抱えている方は多いでしょう。費用がかかるからと外壁に表れている劣化症状を見逃してしまえば、さらに補修費用が高くなってしまいます。外壁リフォームの費用を抑えたいときこそ役に立つのが、補助金です。

本記事では、外壁リフォームに使える補助金や使用時の注意点などを解説します。

  1. 外壁リフォームで使える補助金
  2. 外壁リフォームで補助金を使うには?
  3. 外壁リフォームで補助金を使うときの注意点
  4. 補助金を使わずに費用を抑えるには?
  5. 外壁リフォームと補助金に関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁リフォームで補助金を使うコツや補助金を使わずに費用を抑える方法も分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.外壁リフォームで使える補助金

まずは、外壁リフォームで使える補助金をチェックしておきましょう。

1-1.3種類の補助金が使える

外壁リフォームで使用できる補助金の種類は、主に以下の3種類があります。

  • 外壁の断熱改修
  • 遮熱塗料を使った外壁塗装
  • 一般的な外壁塗装・外壁改修工事

この中でも、特に補助金としてよくあるのが、外壁の断熱改修や遮熱量を使った外壁塗装です。これらは省エネ・エコを目的とした外壁リフォームになるため、補助金を出している自治体が多数あります。地球温暖化の対策として省エネ・エコを目的とした住宅リフォームに力を入れている自治体が多いのです。また、自治体の中には、住宅改修助成金のような一般的な外壁塗装を対象に助成金を出しているところもあります。

1-2.外壁リフォームの助成金を一部紹介

具体的にどのような助成金があるのか、気になっている方は多いでしょう。そこで、外壁リフォームで使える助成金(東京都23区内)の一部を紹介していきたいと思います。

  • 足立区/省エネリフォーム補助金:既存のガラスや窓を指定されたものに交換するなど
  • 大田区/住宅リフォーム助成事業:遮熱・内壁塗装、屋根・外壁の改修。壁の補強など
  • 葛飾区/エコ助成金:屋根・屋上・壁等における高反射率塗装、断熱改修など
  • 北区/住まい改修支援事業:外壁の葺き替え・補修・塗り替えなど
  • 江東区/地球温暖化防止設備導入助成:高反射率塗装・高断熱窓の導入など

2.外壁リフォームで補助金を使うには?

ここでは、外壁リフォームで補助金を使う方法について詳しく説明します。

2-1.まずは自治体の助成金を探す

外壁リフォームで助成金を使用するためには、お住まいの地域でどのような助成金を出しているのか探すところから始まります。自治体の助成金を調べる方法としては、直接自治体のホームページを確認したほうが早いでしょう。そのほか、住宅リフォームに関わる検索サイトを利用する方法もあります。おすすめは、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が運営している「地域公共団体における住宅リフォームに関わる支援制度検索サイト」です。具体的な情報を知りたいときは、自治体の窓口に電話などで問い合わせて確認してください。

2-2.助成金を受け取るまでの流れをチェック!

外壁リフォームにおける助成金を受け取るまで、大まかな流れを下記にまとめました。

  1. 自治体の助成金を確認する
  2. 外壁塗装を依頼する業者を選び、申請書に必要事項を記入して自治体に提出する
  3. 自治体によって申請者の情報が確認された後、申請の承認通知を受け取る
  4. 外壁リフォーム工事の開始~完了
  5. 施工前と施工後の写真と一緒に報告書を自治体へ提出する
  6. 補助金の請求書などを自治体に提出し、補助金を受け取る

外壁リフォームを始める前に補助金を受け取ると思っている方が多いのですが、補助金は工事後に受け取るのが基本です。つまり、助成金を受け取るためには、該当するリフォーム工事を済ませたことが分かる書類が必要となります。その点はしっかりと理解して置かなければなりません。

2-3.必要な書類を用意しよう

外壁リフォームで助成金を受け取るためには、必要な書類を用意しなければなりません。必要な書類は助成金の内容によって異なるため、事前の確認が必要です。なお、外壁リフォームの助成金に関しては、主に以下のような書類が必要となります。

  • 建物の所有者を確認できる書類
  • 付近の見取り図・平面図・立面図
  • 税金に未納がないことが証明できるもの
  • 業者に作成してもらった見積書の写し
  • 工事で使用する塗料の性能が分かるもの
  • 施工面積・数量など算出の根拠

そのほか、申請者が本人もしくは同居している家族でない場合は委任状、塗装する建物が借家の場合は貸主の承諾書が必要となります。

3.外壁リフォームで補助金を使うときの注意点

ここでは、外壁リフォームで補助金を使うときの注意点をいくつか紹介します。

3-1.締め切りに要注意!

外壁リフォームで補助金を使用する場合は、自治体が定めている締め切りに注意が必要です。自治体によって補助金を申請する期間が決まっています。申し込み期間内に申請しなければ、補助金が受け取れなくなるので注意が必要です。また、申し込み期間内であったとしても、希望者が多いと早めに締め切られる可能性があります。自治体によって支給できる補助金の額が決められているため、希望者が多くなるとすぐ予算に達してしまうからです。スムーズに補助金を受け取るためにも、早めに塗装業者へ見積書を作成してもらいましょう。

3-2.工事を始める前に申請が必要

補助金は工事後に受け取りますが、申請は工事前に済ませなければなりません。すでに、外壁リフォーム工事を始めている・工事が終わっている場合、申請できないケースがほとんどですので注意してください。バタバタしていて申請を忘れていたということがないように、計画的に補助金の申請を行いましょう。

3-3.無理に補助金を使用するのは逆効果!?

外壁リフォームの費用を抑えたいからと、無理に補助金を使うことで逆効果になることもあります。たとえば、遮熱塗装で外壁リフォーム工事をするケースです。遮熱塗料を補助金の対象にしている自治体は多いのですが、遮熱塗料が向いてない建物があります。そもそも、遮熱塗料とは太陽光を反射する機能を持っている塗料で、ヒートアイランド現象の抑制効果が期待できるでしょう。しかし、冬場の太陽光も遮ってしまうので室内が寒くなりやすい建物には向いていません。このように、補助金を使いたいからと無理に使用するのはNGです。外壁リフォーム工事の目的や建物の外壁材・塗料に見合った内容を選択しましょう。

4.補助金を使わずに費用を抑えるには?

ここでは、補助金を使わずに費用を抑える方法とポイントを解説します。

4-1.火災保険を利用する

補助金以外の方法で費用を抑えるコツとしては、火災保険を利用する方法があります。特に、台風や地震など自然災害で外壁が損害を受けた場合、その補修費用を火災保険から賄うことができるでしょう。一戸建て住宅向けの火災保険では、自然災害による損害が適用範囲になっているケースがほとんどです。一般的な住宅火災保険の場合、火災・落雷・爆発・強風・ひょう・雪災による被害が補償の範囲内となっています。自然災害で外壁が損傷した場合は、加入している火災保険の内容を確認してください。

4-2.住宅ローンの減税を利用する

住宅ローンの減税(住宅借入金特別控除)を利用するのも方法の1つです。住宅ローンの減税は、住宅ローンを利用している人の税金控除制度と思われがちですが、住宅リフォームに関係する住宅ローンにも利用できます。住宅ローンの減税が利用できれば、およそ10年間、住宅ローンの1%を所得税から控除できるというわけです。けれども、費用が100万円以上になる場合など利用条件が決まっていることもあるので事前の確認が必要になるでしょう。

4-3.複数の外壁リフォーム業者に見積を依頼する

補助金を利用せずに費用を抑えるためには、複数の外壁リフォーム業者に見積を依頼することも大切なポイントです。外壁リフォーム業者の中には、補助金などに詳しいところがあります。どのような補助金が利用できるのか、外壁リフォームの要望を聞き入れながらベストプランを提示してくれるでしょう。また、複数の外壁リフォーム業者に見積を依頼することで、悪徳業者が見極めやすくなり、優良業者に依頼できます。だいたいの費用相場も把握できるため、1社だけでなく複数の業者に見積を依頼することは大切なポイントです。

4-4.外壁リフォームならオフィスチャンプへ

できるだけ、外壁リフォームの費用を抑えたい方は、ぜひオフィスチャンプにご依頼ください。外壁塗装・外壁リフォームを行っているオフィスチャンプでは、無足場工法を採用しています。無足場工法とは、足場をかけない工事のことです。足場の設置と撤去は工事費の大半を占めているといわれているため、無足場工法を採用することで足場代が丸々カットできます。また、足場を組む必要がないので、スペースが狭い場所でも外壁リフォーム工事が可能です。外壁リフォームでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

5.外壁リフォームと補助金に関してよくある質問

外壁リフォームと補助金に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.補助金と助成金の違いは?
A.大きな違いはありませんが、それぞれの財源に違いがあります。助成金の財源は法人・団体が支払っている雇用保険です。一方、補助金の場合は税金が財源となっています。そのため、管轄している省庁によって、補助金と助成金が使い分けられているケースもあるのです。外壁リフォームに関しては、助成金よりも補助金という言葉がよく使われています。

Q.補助金を受け取る条件とは?
A.自治体によって異なりますが、申請者や建物・施工業者・工事内容についての条件が定められています。たとえば、申請者や建物についての条件としては以下のような内容です。

  • 税金を滞納していない
  • 市内に住民登録をしている
  • 住むことが目的の建物である
  • 申請者が所有者かつ居住者である
  • 非社会的な組織とのつながりがない

上記のほかに、市内の施工業者が指定されていたり、工事費が決まっていたりすることもあります。助成金を申請する前に、利用できる条件もしっかりと確認しておきましょう。

Q.助成金の申請をする際の注意点は?
A.思っている以上に、申請が通るまで時間がかかります。特に、外壁リフォームに関する補助金は、申請受付・工事完了報告書の提出などに期限が設定されているため、書類に不備がないことを確認しながらも期限内に提出しなければなりません。申請したら終わりではなく、認定を受けるまでに約3週間かかります。また、希望者が多い場合は、抽選になる可能性もあるでしょう。

Q.助成金を受け取れる可能性が高い人は?
A.遮熱塗料など省エネ・エコに役立つ塗料を検討している・外壁塗装と同時に屋根塗装や内装リフォームも検討している人は、助成金を受け取れる可能性が高いでしょう。逆に、安価な塗料を使いたい・同時にほかの場所をリフォームする予定がない方は、助成金を受け取れないケースがあります。

Q.外壁リフォーム業者選びのポイントは?
A.外壁リフォーム業者を選ぶ際は、主に以下のポイントに注目してください。

  • 外壁塗装・外壁リフォームの実績があるか
  • これまでの施工事例がホームページ等に掲載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 無料見積や無料相談を受け付けているか
  • 口コミや評判がいいか
  • どのような質問にも分かりやすく説明してくれるか

上記のポイントを踏まえた上で、複数の外壁リフォーム業者を比較してください。比較することで悪徳業者が見極めやすくなります。

まとめ

省エネやエコにつながる外壁リフォームの場合、補助金を受け取れる可能性があります。補助金制度は自治体によって内容や条件などが異なるため、事前に自治体のホームページ等で確認しておかなければなりません。また、補助金は工事前ではなく工事後に受け取る仕組みとなっています。そのため、外壁リフォームを行ったという証拠も必要です。スムーズに補助金が受け取れるように、外壁リフォームに使える補助金を把握している業者に依頼することも大切な要素となります。オフィスチャンプでは外壁リフォームに関わる内容の相談も受け付けていますので、ぜひ一度お問い合わせください。


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