塗装の種類と選び方のポイントを解説! 実績のある業者を選ぼう!
「外壁をリフォームしたいけど、どの塗装を選べばいいのか分からない」「どんな外壁塗装にすべきなのか?」など、外壁の塗装で悩んでいる方が多いでしょう。外壁の塗装は、美観だけでなく家全体の耐久性にかかわることなので、慎重に選ばなければなりません。適切な外壁塗装を選ぶためには、それぞれの特徴を把握しておく必要があります。そこで、本記事では、外壁塗装の種類と選び方・業者選びのポイントなど解説しましょう。
この記事を読むことで、塗装の種類と特徴・業者の選び方などが分かります。外壁のリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.外壁塗装の基本を知ろう!
外壁のリフォームを行う前に、外壁塗装の基本をチェックしておきましょう。ここでは、外壁塗装の必要性や種類・工法・外壁材の基本についても解説します。
1-1.美観を保ち続けるために塗装が必要
外壁塗装は一度塗れば、ずっと美観が保ち続けられるものではありません。塗料の種類によって耐用年数は異なりますが、およそ8~10年といわれており、8年ごとの塗り替えが必要なのです。外壁が剥がれたり、ヒビが入ったり、色あせたりしている状態は、見た目が悪く、きちんと設備が整っていないような印象を受けますよね。外観の美しさを保ち続けるためには、定期的な外壁塗装を心がけるべきなのです。
1-2.定期的に塗り替えることで建物の寿命が伸びる
外壁塗装を定期的に行うことで、建物の寿命を伸ばすことができることをご存知でしょうか。外壁塗装に使われる塗料は耐用年数が決まっており、その年数が近づいてくると不具合や劣化が発生します。不具合や劣化を放置すると、雨水が外壁から浸み込み、木材が腐り強度が下がってしまうのです。しかし、定期的に塗り替えを行えば雨風からの影響を抑えることができます。建物の寿命を伸ばし、安心して生活するためにも塗り替えを定期的に行うことが必要なのです。
1-3.塗装の種類・工法・外壁材を知ろう!
外壁塗装で押さえておきたいポイントは、塗装の種類・工法・使用する外壁材の特徴です。これらはそれぞれ違う役割を担っています。塗装の種類によって耐用年数や性能が異なり、外壁材の種類によって採用される工法が異なるのです。塗装の種類・工法・外壁材の特徴をきちんと把握しておくといいでしょう。
2.塗装の種類と特徴をチェック!
それでは、塗装の種類・工法・外壁材の種類とそれぞれの特徴をチェックしておきましょう。
2-1.主な塗料の種類を解説!
主な塗料の種類は、アクリル・シリコン・ウレタン・フッ素系の4種類です。それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
2-1-1.アクリル系塗料
耐用年数は5~7年と比較的短いほうですが、アクリル系塗料は1㎡あたり1,500円程度と安価な塗料として有名です。ほかの塗料よりも耐久性が低い点がデメリットでした。しかし、最近では新しい技術によって耐久性が改善された特殊なアクリル系塗料も登場しています。比較的短いサイクルで塗り替え、1回にかかる費用を抑えたい方にぴったりの塗料です。
2-1-2.シリコン系塗料
よく使用される塗料といえば、シリコン系塗料です。価格帯は1㎡あたり2,000~3,000円程度で、耐久年数は約12~15年といわれています。塗料の中でも、価格と耐久年数のバランスが優れているタイプです。製品によっては遮熱機能が追加されているものもあり、さまざまな艶とバリエーションがそろっています。
2-1-3.ウレタン系塗料
昔から使われてきたウレタン系塗料は、シリコン塗料が出始めたころから使用頻度が少なくなりました。耐久年数は約8~10年で、価格帯は1㎡あたり2,000円前後です。木材や塩ビ製素材・鉄部などに適しているので、木製外壁材・雨どい・ベランダのフローリングなど部分的な塗装に使われることが多い塗料となります。
2-1-4.フッ素系塗料
フッ素系塗料は、合成樹脂に蛍石を原料としているため、耐久性に非常に優れているのが特徴です。そのため、耐久年数は約15~20年と比較的長いですが、1㎡あたり4,000円以上するなど価格が割高な面があります。汚れを弾きやすく、滑り落ちやすいこと、酸性雨や紫外線にも強い特徴から、屋根塗装に使用されることがほとんどです。
2-2.工法の種類を解説!
塗装の施工方法は、塗装面に適したものを選ぶのがポイントです。主な工法となるはけ工法・ローラー工法・張り替えについて解説しましょう。
2-2-1.はけ工法
名前のとおり、外壁塗装によく使われるはけを用いた塗装方法です。はけのサイズは幅広く、さまざまな種類がありますが、細かい部分まで塗装したいときには小さいはけを使用します。場所によってはけを使い分けることで、丁寧かつよりスピーディーに仕上げることができるでしょう。ただし、広い面を一度に塗装することには不向きな工法です。
2-2-2.ローラー工法
広い面を一気に塗装したい場合は、ローラー工法がピッタリでしょう。ローラー工法は、ローラーに塗料をつけて転がしながら塗装を行う方法です。はけ工法と同じく、外壁塗装の一般的な方法となります。ローラー工法は使い方が簡単なので、自分で塗装したいときも手軽にできるでしょう。ただし、広い面の塗装には向いていますが、隅っこや細かい塗装には向いていません。そのため、はけ工法とローラー工法を組み合わせて塗装を行うケースがほとんどです。
2-2-3.吹き付け
塗料を噴射する機器を使用し塗装を行う工法を吹き付けといいます。吹き付けは広い面を一度に塗装できるのが大きなメリットです。しかし、塗装が飛び散りやすいので場所によっては使えないケースもあります。DIYで吹き付けを行う場合は、スプレータイプのほうが使いやすいでしょう
2-3.外壁材の主な種類は?
外壁材も塗装の種類と同じく多種多様です。主な種類とその特徴を以下にピックアップしてみました。
- 窯業系サイディング:最も主流な外壁材で、セメントに繊維質や無機質などを混ぜ板状成形した素材。デザインとカラーバリエーションが豊富かつコスト面・機能面に優れている
- 金属系サイディング:アルミ・ガルバリウムなどの金属素材を板状に成形した素材。住宅に負担がかかりにくく、耐熱性・耐震性・防水性に優れている
- 木質系サイディング:天然木や合板に塗装など表面処理を施した素材。耐熱性に優れているがメンテナンスに手間がかかる
- 樹脂系サイディング:塩化ビニル樹脂を使用した外壁材。耐久性・耐候性・耐水性に優れている
- RC:鉄筋コンクリートのことで、遮熱性・遮音性・耐震性・耐久性・気密性に優れている
- ALC:軽量気泡コンクリートのことで、通常のコンクリートよりも軽い。遮熱性・遮音性・調湿性・耐久性に優れている
3.塗装選びのポイントは?
どの塗装を使用すべきか悩むときに押さえておきたいポイントを解説します。
3-1.グレード・性能・特徴などを考慮して選ぶ
まずは、どのような外壁にしたいのか目的を明確にすることが大切です。たとえば、頑丈で耐朽性に優れている丈夫な外壁にしたい場合は、費用が高くても耐久性に優れているフッ素系塗料がぴったりでしょう。価格が高い分だけ、耐久年数も長くなるのでメンテナンスが楽になりますよ。グレードや費用・性能・目的などを踏まえた上で、ベストな塗装を選びましょう。自分で決められないときは、塗装に詳しい業者へ相談するのも方法の1つです。具体的な希望を伝えることで、ベストな塗装を選んでくれるでしょう。
3-2.費用対効果も考える
塗装の種類で解説したとおり、それぞれで費用も大きく異なります。1㎡あたり2,000円~が目安となりますが、耐久年数が長く性能が優れている塗装ほど割高になりがちです。費用が気になる方は、費用対効果や耐久年数などを比較しながら決めてください。あまりにも安すぎる費用は、すぐに塗り替えが必要になり、メンテナンスに手間がかかるので要注意です。
4.塗装業者の選び方は?
満足できる塗装ができるか否かは、業者の腕にかかっています。外壁塗装は手抜きしやすい工事といわれているため、慎重に業者を選ばなければなりません。
4-1.押さえておきたい業者選びのポイント
悪徳業者と優良業者を見極めるためのポイントとして押さえてほしいのは、以下の項目です。
- 外壁塗装の実績があるか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 無料見積もりと無料相談を受けつけているか
- 分かりやすく丁寧に説明してくれるか
- 価格設定が明確になっているか
- 施工技術が高いか
- 口コミや評判がいいか
- アフターメンテナンスが充実しているか
オフィスチャンプでは、さまざまな外壁工事のお悩みに対応しています。ぜひ1度ご相談ください。
4-2.よくある外壁塗装のトラブル例を紹介
悪徳業者との間でよくあるトラブルといえば、「施工後、すぐに不具合が起きた」という内容です。きちんと塗装されたはずなのに、すぐ剥がれたり色あせたりしてしまいます。数年も経過しないうちに塗装が剥がれてきた場合は、施工不良が原因の可能性が高いのです。アフターサービスが整っている業者なら、保証期間内で無料補修をしてくれますが、悪徳業者は修繕にまで追加料金を請求します。
4-3.トラブルになったときの対処法は?
もし、悪徳業者との間でトラブルになったときは、すぐに消費者センターに相談してください。消費者センターでは、頻繁に起きている外壁塗装業者とのトラブルに注意喚起を示しています。できるだけ早めに相談することで、解決策の選択肢も増えるでしょう。1番いけないのは、1人で抱え込んでしまうことです。
5.塗装に関してよくある質問
塗装に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。
Q.外壁塗装はどのくらいの期間で済むのか?
A.一般的に、2階建ての場合は、約10~14日間で終わります。外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3段階で行われるのが基本です。塗料を塗るたびに完全に乾かしてから、次の段階へ入らなければなりません。きちんと乾燥させることで、外壁材とより密着させることができます。しっかりと乾燥せずに数日で終わる場合は、悪徳業者の可能性があるでしょう。
Q.光触媒塗料の特徴は?
A.光触媒塗料は、光触媒効果と超親水現象のメカニズムを取り入れた塗料で、自然の太陽光と雨だけで外壁がキレイになるという特徴を持っています。つまり、水を弾かず、物質の表面に水がなじむ塗料なのです。光触媒塗料を施すことで、紫外線によって表面の汚れが分解され、雨水で自然と汚れを洗い流すことができます。
Q.外壁塗装と張り替えの違いは?
A.外壁塗装は、外壁材に塗料を塗る作業ですが、張り替えは古い外壁材を取り除き、新しい外壁材へ張り替える方法です。外壁塗装よりも大がかりな作業になるため、費用が高くなります。張り替えを行う必要があるのは、大きなヒビができたり、下地が劣化したりと重い症状が出ている場合です。
Q.外壁材によってメンテナンスの頻度は異なるのか?
A.外壁におけるメンテナンスの頻度は、外壁材によって異なります。たとえば、モルタル壁は塗料の効果がなくなるとひび割れが起きやすくなるため、早めの再塗装が必要でしょう。窯業系サイディングは凍害に弱いので寒い地域ではこまめなメンテナンスが必要になります。
Q.遮熱塗料と断熱塗料の違いは?
A.遮熱塗料は太陽からの熱を反射することで、室内への熱伝導を防ぎます。主に、夏の強い日差しから室内を守ることができる塗料です。一方、断熱塗料は室外だけでなく室内からも熱伝導を抑えることができます。夏は室外からの熱の侵入を、冬は室内からの熱の放出が防止できるのです。
まとめ
いかがでしたか? 外壁塗装には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素など、さまざまな種類があります。それぞれの種類ごとで特徴や効果・耐用年数が異なるため、把握しておくといいでしょう。塗装の特徴を把握しておけば、劣化や不具合の早期発見に気づき、メンテナンスのコストを抑えることができます。また、きちんと塗装の効果を発揮させるためには、実績がある業者へ依頼することも大切なポイントです。優良業者へ依頼できるように、業者選びのポイントも押さえてくださいね。