外壁塗装で起こる足場トラブルとは? 対処法や防止策も併せて解説!


足場が敷地内からはみ出ている・近所の庭木や建物を破損させてしまう……などなど、外壁塗装ではさまざまな足場トラブルが起きています。

これから外壁塗装を考えている方は、足場トラブルを未然に防ぐための対策をしっかりと考えておかなければなりません。しかし、どのような点に気をつけておけばいいのか、よく分からない方が多いでしょう。

そこで、本記事では、外壁塗装で起こる足場トラブルや対処法などを解説します。

  1. 外壁塗装で足場が必要な理由
  2. 外壁塗装で起こる足場トラブルとは?
  3. トラブルが起きた際の対処法
  4. 足場に関するトラブルを防止するには?
  5. 外壁塗装の足場トラブルに関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁塗装の足場トラブルを未然に防ぐポイントも分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.外壁塗装で足場が必要な理由

最初に、外壁塗装で足場が必要な理由をチェックしておきましょう。

1-1.作業員の安全性のため

外壁塗装で足場が必要な理由は、作業員の安全性を確保するためです。外壁塗装は高所での作業が多く、足場が不安定になるほど転倒といったリスクが高まります。足場をしっかりと作ることで、地上とほぼ変わらない環境で作業ができ、作業員の安全につながるというわけです。特に、2階以上の場所では足場が不安定になると、命を落とす危険性もあるので注意しなければなりません。

1-2.作業効率を上げるため

足場は、作業効率にも大きく響くものです。前述したように、足場が不安定になると作業員の安全が脅かされるだけでなく、作業効率が大幅に下がってしまうことになります。不安定な足場ほど、外壁塗装がうまくできなかったり、塗装にムラができたりしてしまうのです。また、塗料が飛び散ったり、地上にこぼしたりしてしまうこともあるでしょう。作業効率を上げるためにも、足場の設置が必要とされています。

1-3.自分や近隣の家の安全を守るため

自分や近隣の家の安全を守るためにも、足場の設置が必要だといわれています。一般的に、足場を組んだ後は、飛散防止ネットを取り付けることになるでしょう。飛散防止ネットは、工事中に発生する粉じんや塗料などを建物の周囲に飛散させないようにするためのものです。しっかりと飛散防止ネットでカバーしておけば、自分の家や近隣の家の安全を守ることができるでしょう。

2.外壁塗装で起こる足場トラブルとは?

ここでは、外壁塗装でよくある足場トラブルをいくつか紹介します。

2-1.騒音トラブル

外壁塗装で起こる足場トラブルといえば、騒音トラブルがダントツです。特に、足場資材を搬入するときや組み立てるときに発生する騒音でトラブルになりやすい傾向があります。足場資材は金属製であり、搬入や組立の際は大きな音が発生するでしょう。また、足場を組み立てる際にはインパクトドライバーといった特殊な道具を使って単管を締め付けたり、ハンマーを使って部材同士を接合したりすることもあります。どうしても金属音が発生してしまうため、それが騒音トラブルの原因になってしまうのです。

2-2.工事中のホコリ・塗料の飛散

飛散防止ネットでカバーしていても、塗装の仕方や職人の腕によっては工事中に塗料が飛散することがあります。さらに、足場がきちんと組み立てられていなければ、不安定な状況での作業となるので、それが塗料などの飛散トラブルにつながってしまうのでしょう。特に、悪質な外壁塗装業者は、メッシュシートを設置しなかったり、ホコリや塗料の飛散防止対策を怠ったりするところもあります。近隣住民へ配慮しない外壁塗装業者は、トラブルに発展しやすくなるので注意が必要です。

2-3.庭木や建物を破損させることも

足場資材を搬入するときや組み立てるときに、近所の家の庭木や建物を破損させてしまうトラブルがあります。自分の家ならまだしも、近隣の方へ迷惑がかかってしまえば大問題です。足場を設置できないからと無断で枝を伐採したり、勝手にプランターを移動させたりはできません。そのようなことをする場合は、必ず許可を得る必要があります。万が一、近隣の家の所有物を破損させた場合はきちんとお詫びをして、弁償することになるでしょう。

2-4.搬入車による交通の妨げ

足場資材を搬入する際、搬入車によって運搬することになるでしょう。その搬入車が入り口を塞いでしまったり、交通の妨げになったりしてトラブルになるケースがあります。資材搬入には時間と手間がかかり、その間にはトラックを近くに駐車しておかなければなりません。しかし、そのトラックのせいで近所の車が出し入れできない・道路にはみ出して交通の妨げになっているとトラブルになります。歩行者をケガさせてしまう恐れもあるので配慮が必要です。

3.トラブルが起きた際の対処法

ここでは、トラブルが起きた際の対処法を紹介します。

3-1.すぐに謝罪し対応する

トラブルになったときは、すぐに謝罪することが大切です。足場の設置や搬入で迷惑をかけているわけですから、まずは謝罪しなければなりません。謝罪が遅くなるほど迷惑を受けた側の不信感が大きくなり、近隣住民との関係が悪化してしまいます。また、謝罪をする際には「すぐに対応します」という言葉を添えておくといいでしょう。トラブルがこれ以上悪化しないようにするためにも、早急に対策を立てて行動を起こさなければなりません。トラブルを放置するほど状況が悪化し、問題も大きくなってしまいます。

3-2.施工会社へ連絡する

工事時間外でトラブルになってしまったときは、契約した業者へすぐに連絡してください。現場を仕切る立場の契約業者へ連絡を取ることで、スムーズに対処できるからです。ただ、業者によっては、直接工事を行わずに下請け業者へ依頼しているケースがあります。その場合も、外壁塗装工事を契約した業者へ直接依頼すべきです。きちんと連携を取っているところであれば、現場の職人と相談し早急に対処してくれるでしょう。トラブルが起きたときは、いかにすぐ対処できるかが大きなカギとなります。

3-3.施工前のトラブルも冷静に対処する

足場トラブルの中には、施工前に外壁塗装業者とトラブルになってしまうケースがあります。たとえば、契約書を交わす前に足場を設置させられるケースです。勝手に工事が進んでしまうと後戻りができなくなるため、事前にきちんと業者から説明を受ける必要があります。契約書を交わす前に足場を設置させられた際には、すぐに工事を止めさせましょう。何事においても、冷静に対処することが大切です。

4.足場に関するトラブルを防止するには?

ここでは、足場に関するトラブルの防止策を解説します。

4-1.近隣への配慮を徹底しているか確認する

外壁塗装における足場トラブルを未然に防ぐためには、近隣への配慮をしっかりと行っているか外壁塗装業者に確認することが大切です。中には、足場を軽視する危険な業者が存在しています。そのような外壁塗装業者は安全対策の意識が低く、近隣住民への配慮も欠けているのが現状です。トラブルが起きた際にはどのように対応してくれるのか、足場をどのように組み立てるのかなど、入念に確認しておきましょう。不明点や疑問点があれば、それらをすべて解消してから正式に依頼してください。

4-2.打ち合わせを入念に行う

外壁塗装業者との打ち合わせを入念に行うことも大切なポイントです。外壁塗装でよくあるトラブルは、打ち合わせ不足やコミュニケーション不足が原因になっているケースがあります。外壁塗装業者にすべてを任せた結果、トラブルになってしまったというケースもあるので注意しなければなりません。搬入時にはどのようなトラックを使うのか、交通の妨げにならないか、飛散防止ネットはきちんと使うのかなど、気になるところは入念に確かめておきましょう。トラブルが起きたときの対処法についても話し合っておくと安心です。

4-3.外壁塗装業者と一緒に挨拶まわりをする

足場を設置する前に、外壁塗装業者と一緒に近所へ挨拶まわりをしましょう。挨拶まわりは外壁塗装業者にお任せするケースが多いのですが、できれば一緒に挨拶することが大切です。外壁塗装業者だけでは、近隣住民の方にとっては不安な気持ちになります。顔見知りが挨拶に来て、工事の内容や期間について説明してくれるだけでもトラブルは未然に防げるものです。万が一、トラブルが起きたとしてもすぐに連絡が取れるでしょう。

4-4.安心して依頼できる外壁塗装業者を選ぶ

外壁塗装業者の中には、近隣住民への配慮を怠る悪徳業者が存在しているので、慎重に業者を選ぶことも大切なポイントです。施工品質を二の次にしたり、安全対策の意識が低かったりすると、さまざまなトラブルを起こす可能性があります。トラブルを未然に防ぐためにも、以下のポイントに注目して外壁塗装業者を選んでください。

  • 外壁塗装の実績が豊富か
  • 施工事例がホームページ等に掲載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • どのような質問にも分かりやすく丁寧に説明してくれるか
  • 口コミや評判がいいか

上記のポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較してみてください。比較することで悪徳業者が見極めやすくなるでしょう。

5.外壁塗装の足場トラブルに関してよくある質問

外壁塗装の足場トラブルに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.足場の設置スペースが十分ではない場合の注意点は?
A.近隣の敷地を使わせてもらうケースがあります。ただし、あくまで他人が所有している土地を使わせていただくことになるため、事前に許可を得ることが必要です。許可を得ずに勝手に足場を設置してしまうと、トラブルへ発展する恐れがあるので注意してください。また、事前に許可をお願いする際は、設置期間やどのような作業をするのかなど、具体的に伝えることが大切です。

Q.強風で足場が倒壊することもあるのか?
A.あります。台風や春一番などの強風によって、足場が倒壊する恐れもあるので注意が必要です。足場は鉄パイプでできているため、単体ではほとんど風の影響は受けません。しかし、外壁塗装の現場では塗料やゴミ・ホコリの飛散を防ぐためにシートをかけることになります。シートをかけると風の当たる面積が増えてしまうことから、強風に対する抵抗力が弱くなってしまうというわけです。強風による倒壊を防ぐ対策としては、台風がやってくる前にシートをしっかりとたたみ、足場にくくりつける方法があります。

Q.施工中でよくあるトラブルは?
A.足場を組み立てた後にすぐ塗装をしなかったり、工事が終了したのにもかかわらず足場を解体しなかったりするなどのトラブルです。これは、施工主と足場設置業者の間で起こるトラブルといえるでしょう。そのようなトラブルが起きた際は、足場設置も含めて契約した外壁塗装業者に相談し状況を確認してください。

Q.自分でできる足場トラブルの対策は?
A.工事前に外壁の状態を写真で残しておくことです。よく、足場が強風にされされたり足場を解体したりするときに、外壁に傷がついてしまったというトラブルがあります。ついてしまった傷は塗装業者が責任を持つことになりますが、新しくつけられた傷かもともとあった傷か判断しにくいケースがほとんどです。判断しやすくするためにも、工事前に外壁の状態を写真で残しておくといいでしょう。

Q.無足場工法とは?
A.足場をかけない外壁工事のことです。外壁塗装をする際は足場をかけることが一般的でしたが、ブランコ作業やロープ作業などによって足場をかけずに外壁塗装を行うことができます。ただし、無足場工法に長(た)けている塗装業者を選ぶことが大切です。大阪・東京を中心に外壁塗装を行っているオフィスチャンプでは、無足場工法を採用しています。熟練の職人が担当するので、不安になっている方も一度お問い合わせください。

まとめ

外壁塗装ではさまざまなトラブルが起きやすい傾向があるため、工事を始める前にしっかりと対策を立てておかなければなりません。足場トラブルを未然に防ぐためには、なるべく外壁塗装の実績がある業者へ依頼するのが1番です。そして、事前にトラブルが起きたときにどのような対処をしてくれるのか、確認しておく必要があります。また、足場をかけない無足場工法を採用するのも選択肢の1つです。足場をかけずに外壁塗装を行えば、足場トラブルが起きる心配もありません。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。


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