無足場工法とは? 無足場工法のメリットや適用時の注意点などを解説


「無足場工法とは何なのか」「どのようなメリットがあるのか」など、無足場工法で悩んでいる方は多いでしょう。

通常、外壁工事は足場を組み立てるのが一般的でしたが、足場をかけない無足場工法という方法が登場しました。無足場工法は足場をかけない工法ということで、さまざまなメリットがあります。

ただし、無足場工法を採用する際の注意点もあるので、事前に把握しておくことが大切です。本記事では、無足場工法について詳しく説明します。

  1. 無足場工法とは
  2. 無足場工法のメリット
  3. 無足場工法を適用する際の注意点
  4. オフィスチャンプによる無足場工法サービス
  5. 無足場工法を検討している方へのアドバイス

この記事を読むことで、無足場工法のメリットや注意点なども分かります。気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

1.無足場工法とは

最初に、無足場工法の基本情報をチェックしましょう。

足場を設置しない工法

無足場工法とは、足場を設置しない工法のことです。前述したように、外壁塗装などの外壁工事を行う場合は、足場を組み立てるのが一般的でした。けれども、産業用のロープアクセスが普及したことで、無足場工法も用いられるようになったのです。産業用ロープアクセスは厳しい安全基準をクリアした産業用器具で、電柱やアンテナなどの作業でも多く採用されています。

無足場工法の主な種類

無足場工法の主な種類として、ロープとゴンドラの2つです。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

  • ロープ:屋上に設置した専用機器(ロープ)と、フルハーネスを装着した作業員がつながり、屋上から吊(つ)り下がる形で作業する方法
  • ゴンドラ:屋上に専用機器を設置し、数名が乗れるゴンドラを下ろし動かしながら作業する方法

ロープは1人の作業員が上下に動きながら外壁工事をすることになりますが、ゴンドラは同時に数名が作業できるのでロープよりも効率的に作業できます。ただし、建物の形によってはゴンドラが設置できないこともあるため、事前の確認が必要です。

無足場工法でできる工事内容

では、無足場工法では一体どのような工事ができるのでしょうか。主に無足場工法ができる工事は、以下のとおりです。

  • 屋根塗装・外壁塗装
  • 配管塗装
  • ひび割れ補修
  • 漏水調査・漏水調査
  • タイル調査
  • サイン撤去
  • 袖看板撤去
  • ベントキャップ交換
  • ダクト撤去
  • 鳩よけピン・ネット
  • 鉄塔工事など

上記を見て分かるように、無足場工法はさまざまな工事に適用できます。

2.無足場工法のメリット

ここでは、無足場工法のメリットを解説します。

大幅なコスト削減

無足場工法の大きなメリットは、大幅なコスト削減が可能という点です。足場を設置する場合、設置と撤去費用を合わせて、外壁工事費用の約3分の1を占めるといわれています。つまり、足場をかけない無足場工法を適用すれば、工事費用の約3分の1が節約できるというわけです。できるだけ外壁工事費用を抑えたい方にとっては、うれしいメリットといえるでしょう。無足場工法を適用したら、足場をかける工事よりも8~5割やすくなったという事例もあります。

作業効率の向上

足場の設置は広範囲の工事に向いている反面、無足場工法はピンポイント工事に適しています。たとえば、外壁の2~3箇所にひび割れが起きている場合、どの箇所だけにしぼっての施工が可能です。そこで足場をかけると、工事が不要な箇所にまで足場を設置する必要があります。その分の足場代がかかり、費用も高額になりがちです。しかし、ピンポイントで施工できる無足場工法なら、効率的に作業を進めることができるでしょう。

工事期間の短縮

効率かつ迅速に作業ができる無足場工法は、工期短縮にもつながります。足場を設置する場合、設置と撤去工事にそれぞれ1~2日は費やすことになるでしょう。無足場工法なら、専用機器の設置だけで終わるので、足場を設置するよりも早く工事が終わります。早急に対処したい修繕箇所や急いでいる場合にも、無足場工法はおすすめです。

省スペースでも外壁工事ができる

無足場工法は、省スペースでも外壁工事ができるというメリットがあります。商店街や雑居ビルが集まっているエリアでは、足場をかけるスペースがありません。足場は最低でも約60cmのスペースが必要です。70cm未満のスペースでは足場が設置できませんが、無足場工法なら建物の間が狭くともタイルが修繕できます。無足場工事は人が1人入れるスペースであれば外壁工事が可能です。足場が設置できないから……と、タイルの修繕で悩んでいる方はぜひ検討してみてください。

住民への影響最小化

無足場工法は、住民への影響を最小限に抑えることができるというメリットがあります。足場を設置する場合、設置や撤去の際に騒音が周囲へ響き渡るでしょう。作業員が足場を移動するだけでも金属音が響き、騒音トラブルへ発展する恐れがあります。一方、無足場工法は作業員がロープで屋上から吊り下がるタイプなので、騒音の心配はありません。また、足場で太陽光が遮られる心配もないため、生活に与える影響を抑えることができるのです。

防犯面での安全性

無足場工法は、防犯面での安全性が高いという点もメリットの1つです。外壁工事は最初に足場を設置することになるため、工事期間中は足場をつたって外部から侵入者が入りやすくなります。実際に、足場を利用して空き巣に入られた事例もあるため、安全面に乏しいのがデメリットです。しかし、無足場工法は足場を設置しないので、防犯面での安全性が保たれるでしょう。

景観を保ちながら工事できる

景観を保ちながら外壁工事ができるのも、無足場工法のメリットです。足場を設置する場合、景観が著しく損なわれてしまいます。趣のある観光地や街並みが人気のスポットでは、足場が観光客の邪魔になってしまいがちです。最近は、「足場のせいで景観が悪くなった」というクレームもあるので、景観が損なわれないように配慮する必要があります。

3.無足場工法を適用する際の注意点

ここでは、無足場工法を適用する際の注意点を解説します。

無足場工法が適用できる条件

無足場工法は、すべての建物で適用できるわけではありません。無足場工法が適用できないケースもあるので、注意が必要です。前述したように、無足場工法は屋上に専用機器を設置することになります。屋上が変わった形をしていたり、建物の一部が突出していたりする場合は、無足場工法が適用できる条件ではないので注意が必要です。無足場工法の適用条件に当てはまるかどうか、施工業者に確認したほうがいいでしょう。

修繕箇所は直接確認できない

無足場工法で外壁工事をした後、修繕箇所は直接確認できないので注意が必要です。足場を設置した場合は足場をつたって確認できるでしょう。しかし、無足場工法では実際にどのような仕上がりになっているのか、直接確認できないのは無足場工法のデメリットです。無足場工法を適用する際は、修繕箇所を作業員に撮影してもらい、写真または動画で確認することになります。

無足場工法対応の施工業者選びが大変

無足場工法は注目されている工法ではありますが、まだ対応している業者が少なめです。無足場工法を適用したくとも、対応可能な業者を見つけるのが困難という問題点があります。無足場工法に対応している施工業者が見つかったとしても、希望どおりのスケジュールで工事ができない可能性もあるでしょう。

4.オフィスチャンプによる無足場工法サービス

ここでは、オフィスチャンプによる無足場工法サービスを紹介します。

無足場工法を用いた外壁工事の実績がある

オフィスチャンプは、無足場工法のエキスパートです。外壁塗装・タイル工事・シーリング工事・補修工事など、あらゆる外壁工事を無足場工法で実施しています。無足場工法の実績は、年間50~70件です。ビルやマンションなど、これまでさまざまな建物で無足場工法を適用してきたため、どのような状況でも最適なプランが提案できます。

他社の8~5割という安さを実現

他社の8~5割ほど費用が安くなるのも、オフィスチャンプのサービスならではです。無足場広報だけでなく、直接施工を行っているので、下請け業者へ依頼することはありません。直接施工を行っていない施工業者は、下請け業者へ工事を依頼するため、中間マージン料が発生します。人件費などが追加するので費用が高額になりがちですが、無足場工法かつ直接施工のオフィスチャンプなら他社よりも費用を抑えることができるでしょう。

都内を中心に全国対応可能

オフィスチャンプは、都内を中心に全国対応が可能です。無足場工法を行っている業者の中には、対応エリアが限られていたり、全国では対応できなかったりするところがあるでしょう。けれども、オフィスチャンプは全国に対応しているため、お住まいの地域で無足場工法に対応している業者が見つからない場合もぜひ一度お問い合わせください。なお、見積もりと相談は無料で受け付けています。

無足場工法の大まかな流れ

オフィスチャンプにおける無足場工法の大まかな流れは、下記を参考にしてください。

  1. 電話またはホームページのフォームから問い合わせをする
  2. スタッフ・作業員による現地調査で、ヒアリング・採寸・写真撮影を行う
  3. 使用材料・工法など、ヒアリングと調査に基づいた見積書を確認する
  4. 見積書の内容に納得しだい、施工日を決める
  5. 近隣へ挨拶(あいさつ)を済ませた後、工事開始→引き渡し

施工業者から希望や要望を聞かれた際は、より具体的に伝えることが大切です。見積書や施工方法でわからないところがあれば、納得できるまで確認しましょう。分からないことや不明点を解消せずに工事を始めると、後でトラブルになる恐れがあるので注意が必要です。

5.無足場工法を検討している方へのアドバイス

ここでは、無足場工法を検討している方へのアドバイスを紹介します。

マンションやビルは修繕計画を立てる

マンションやビルの外壁工事を行う場合は、修繕計画をしっかりと立てることが大切です。マンションやビルは戸建て住宅よりも作業範囲が広く、時間と費用がかかります。無足場工法は足場を設置するよりも費用は抑えられるとしても、修繕計画を入念に立てておかなければ失敗してしまうでしょう。どのタイミングで外壁工事をするのか、費用はいくらかかるのかなど、事前に確認して計画を立ててください。

近隣への挨拶は施工業者と一緒に行う

無足場工法は近隣への影響を最小限に抑えられますが、工事前の挨拶はとても重要です。施工業者に任せることもできますが、できれば一緒に挨拶まわりを行いましょう。事前に挨拶をしておけば、工事中のトラブルを防ぐことができます。たとえ、トラブルが起きたとしてもすぐに対応できるでしょう。特に、マンションやビルの管理者は、工事前に住民への説明が必要不可欠です。

施工業者選びは慎重に

無足場工法に対応している業者でも、作業員が慣れていなかったり、実績がなかったりする悪徳業者が存在しています。「施工後にすぐ劣化した」「しっかりと補修されていなかった」など、さまざまなトラブルにつながるリスクが高まるでしょう。悪質な施工業者とのトラブルを防ぐためにも、慎重に依頼先を選ぶことが大切です。急いで施工業者を選ぶと悪徳業者とのトラブルになりやすいため、時間に余裕を持って選びましょう。

劣化サインを見つけた際は早めの修繕を

無足場工法を適用するためには、早めの修繕も大切なポイントです。劣化がひどく、広範囲に広がっている場合は無足場工法だけでは対応できない可能性があります。前述したように、無足場工法はピンポイント施工に向いているため、劣化サインを見つけた際は早めに対応することを心がけましょう。

まとめ

いかがでしたか? 足場をかけない無足場工法は、大幅な費用削減や工事短縮などのメリットがあります。建物との間が狭いスペースでも、人が1人入れるスペースがあれば外壁工事が可能です。また、無足場工法はピンポイント施工に向いているため、修繕箇所だけ補修したいときでもわざわざ足場をかけずに工事できます。ただし、無足場工法に対応している業者は少なめです。中には、不正を働く悪徳業者が存在しているので注意しましょう。なお、オフィスチャンプは、無足場工法+直接施工でさまざまな建物の外壁工事を担当してきました。無足場工法を検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。


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