楽しいDIY! 手や髪、衣服についたペンキの落とし方をお教えします!


ペンキってどうやって落とすの?

DIYで住まいのお化粧直し。さびた金属や傷んだ場所を、ペンキで直す機会もあると思います。きれいになった住まいにお父さんも鼻高々、ご家庭の中で存在感もグーンとアップするでしょう。でも、衣服や手、髪にペンキがペタペタだったら、ちょっとちょっとカッコ悪いし、父の威厳も落ちてしまうかも。ついたペンキ、どうやって落としますか?うまい落とし方は、こんな方法です。

  1. ペンキの基礎知識
  2. 場所別ペンキの落とし方
  3. 重要な場所は、プロに依頼しよう
  4. まとめ

1.ペンキの基礎知識

ペンキの基礎知識

ペンキは、一般的には塗料全般をさす言葉のように理解されていますが、厳密にはペンキと塗料は違います。ペンキとは、本来、植物油などで薄めるものです。安くて施工性はいいのですが、耐候性や乾きが悪いため、現在は、ほとんど使われていません。
現在使われているのは、合成樹脂調合ペイントと呼ばれる塗料です。ウレタン樹脂やシリコン樹脂などがあります。いずれも耐候性や乾燥性に優れているので、外壁など建物外部の塗装の中心的な塗料です。
ここでは、塗料=ペンキとして扱います。

1-2.タイプは水性と油性の2つ

ペンキは、水性と油性に大別されます。油性は水性より耐久性があるといわれてきましたが、乾いてしまえばどちらも同じ。現在はほとんど変わらなくなってきました。
ホームセンターの売り場を見ても、水性の塗料が多く置いてあります。理由は扱いやすく、臭いもしないといった点がありますが、耐候性がよくなったのも理由の1つでしょう。
からだや衣類についたペンキは、油性か水性かで汚れの落とし方が変わってきます。この点をまず知ってください。水性だと手についても、乾く前に水で洗えば落とせます。しかし、油性の場合は、薄め液とか溶剤と呼ばれる液体(シンナーやベンジン)以外は、うまく落とせません。注意が必要です。

ペンキは水性のものと油性のものがあるんですね。
扱いやすく、臭いもしない水性はホームセンターの売り場にも多く置いてあります。

2.場所別ペンキの落とし方

場所別ペンキの落とし方

ペンキの落とし方は、水性か油性かを知っておくことが基本ですが、ペンキがついた場所でも落とし方は変わってきます。いずれにしても、重要なポイントは、ペンキが乾く前に落とすことです。3時間くらいたつと、落ちにくくなるといわれます。いくつかのケースを見てみましょう。

2-1.手についたペンキはこう落とす

水性の場合、乾く前なら石けんをつけて水やぬるま湯で洗うと、簡単に落とせるでしょう。乾いたときでも、ぬるま湯につければ塗料を浮かびます。石けんをつけて洗うと、わりと簡単に落ちるはずです。
油性の場合も、乾く前ならぬるま湯と石けんで大半は落とすことが可能。乾いてしまったら、薄め液を布にしみ込ませ、ていねいに拭き取ってください。

2-2.顔についたらどうする?

顔はデリケートな場所です。水性ならともかく、油性だと慎重に落とさなければなりません。薄め液を使えば落ちるはず。でも、シンナーやベンジンは目に入るのも、鼻から吸い込むのも危険です。それに、肌が荒れる心配もあります。可燃性ですから、どうしても使う場合は、火の気がなく風通しのいい場所にしてください。
薄め液以外では、マニキュアを落とす除光液が効果的だといわれます。皮膚に触れてもあまり影響ないといわれ、薄め液より安全です。落としたらすぐに石けんで洗い流し、ハンドクリームなどを塗って肌を守るといいでしょう。試してみてはいかがですか?

2-3.髪の場合は

髪の場合もちょっとたいへんです。目・耳・鼻に入る心配があります。油性の場合、顔の場合と同様に薄め液で落とせますが、髪や肌へのダメージが心配です。できたら避けたいでしょう。
実は、シャンプーで洗ったら、よく落ちたという報告があります。もともと髪を洗うシャンプーですから、シャンプーで落ちるなら一番です。ペンキの量にもよるのでしょうが、試してみる価値は十分あると思います。

2-4.衣類についたら

水性なら水で洗い流し、油性なら薄め液を使うのは同じです。ぬるま湯に数分間つけておき、水性なら洗濯用洗剤、油性ならシンナーを含んだタオルを押し付けて落としてください。シンナーを使う場合、変色の心配もあります。目立たない場所で試してみるのがいいでしょう。ただし、完全に落とすのは難しいようです。事情を説明してクリーニング屋さんにお願いするのがベストではないでしょうか。

2-5.コンクリートも難しい

基本はこれまでと同じですが、きれいに落とすのは、なかなか難しいようです。塗料に適した薄め液を使うのが1つの答え。しかし、現場技術者によると、塗膜の強いペンキは、はく離剤などが必要になるそうです。しかも、何度も繰り返すこともあり、たいへんな作業になります。
次善の策になりますが、目立たないような場所なら、表面をグラインダーで削り、モルタルを汚れた場所に上塗りしてはどうでしょうか。

各場所の落とし方がわかりました。ペンキは3時間たつと落ちにくくなってしまうんですね。
ペンキが乾く前に落とすことが一番重要と言えるでしょう。

3.重要な場所は、プロに依頼しよう

塗装工事は危険な作業

DIYでのわが家のリフォーム。塗装工事までやったとすれば、充実感でいっぱいでしょう。でも、外壁や屋根まで塗装するとなると、工事はやはりプロに依頼した方がいいと思います。理由は2つです。

3-1.プロの仕事は仕上がり具合が違う

塗装といっても、ただ塗るだけではありません。塗る前に下地処理なども重要です。塗り方にも熟練した技能が必要になります。施工の品質は、塗装の寿命に直結することは、DIYが趣味の方はよくわかるはず。せっかく塗装するのですから、長持ちする塗装にしたいものです。

3-2.塗装工事は危険な作業

外壁や屋根の塗装は、高所作業がありますから、とても危険です。長い脚立を使って作業した場合、不安定な状況になり、転落などの事故につながりかねません。やはりプロに任せるべきです。
作業足場で囲まれるのがうっとうしい。そう思って敬遠する方もいます。でも、足場をつくらずに施工してくれる会社もあることはご存じですか?足場不要なので、工事費を2割~5割も安くすることができます。検討してみてはどうでしょうか。

やっぱりプロに任せるのが一番なんですね。
高品質な仕上がりが期待できることはもちろん、素人では塗装が難しい場所もしっかりと対応してくれるでしょう。

4.まとめ

ペンキの落とし方まとめ

塗装して手や衣服についたペンキをどうやって落とせばいいのか、ペンキの基礎知識などと合わせて紹介しました。

  1. ペンキの基礎知識
  2. 場所別ペンキの落とし方
  3. 重要な場所は、プロに依頼しよう
  4. まとめ

重要な点を整理すると次のとおりです。

  • ペンキは、乾燥する前に落とす
  • ペンキは水性と油性がある
  • 水性と油性、場所によっても落とし方は違う

塗装作業では、慎重に塗っても、どこかにペンキがついてしまうものです。つかないのが何よりですが、ついた場合の対処法があると、あとで苦労することもなくなります。落とし方を知って、DIYを楽しんでください。


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