窯業系サイディングについて知りたい人必見! 特徴などの基礎知識


窯業系サイディングは日本の建築における外壁材としてよく使われているものです。とはいえ、窯業系サイディングと言われてどのようなものかパッとイメージできる人は少ないでしょう。そこで、この記事では窯業系サイディングの特徴やメリット・デメリットなど、基礎知識についてご紹介していきます。窯業系サイディングについて知りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 窯業系サイディングとは?
  2. 窯業系サイディングの防火構造について
  3. 窯業系サイディングのメリット・デメリット

1.窯業系サイディングとは?

そもそも、窯業系サイディングとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、窯業系サイディングについて詳細にご紹介していきます。

1-1.窯業系サイディングについて 

窯業系サイディングとは、家の外壁材として使われているものです。主な原料は繊維質とセメント質で、それを板状にして外壁として使用します。モルタル外壁に比べると色や柄にバリエーションを持たせやすく、工期も短いことがメリットとされているため、現状では窯業系サイディングを用いた新築戸建てが多いようです。

1-2.窯業系サイディングの特徴

窯業系サイディングには、大まかに4つの特徴が見られます。ここでは、その特徴についてご紹介していきましょう。

デザインが豊富で、仕上がりも上質になる

窯業系サイディングの最大の特徴は、色や柄を自由自在に選べることです。そのため、レンガ造りの洋風な外壁などを簡単に創りだすことができます。

住まいを美しくできる

窯業系サイディングでは、塗装にもこだわりがあるため、見た目も非常に美しくできます。場合によっては雨で外壁の汚れを落とすセルフクリーニング機能などをつけることもできるので、よりキレイな外壁を保ちやすくなるでしょう。

安心できる家になる

窯業系サイディングを外壁に用いることで、耐震性や耐久性、耐火性などを高めることができます。そのため、より住まいに対する安心感を持つことができるでしょう。

1-3.窯業系サイディングの基礎知識

窯業系サイディングは近年、ほとんどの新築住宅において外壁材として使われています。そんな窯業系サイディング、基本的に寿命は7年から13年と言われているようです。寿命が近くなると、ボードが反(そ)ったり、チョーキングが起こったり、シーリングが劣化したりします。このような症状が起こるようになった場合には、早い段階でメンテナンスを行うようにすると良いでしょう。

2.窯業系サイディングの防火構造について

デザイン性が高いことで人気の窯業系サイディングですが、住まいを守るスキルも十分にあるのか気になるところでしょう。そこで、ここでは窯業系サイディングの防火構造など、耐久性についてご紹介していきます。

2-1.窯業系サイディングの耐火性

結論から言うと、窯業系サイディングは耐火性の高い外壁材です。同じ窯業系サイディングでも3等級のものと4等級のものがあり、これは国土交通大臣認定によって分けられています。3等級のものは45分以上の耐火性が、4等級のものは60分以上の耐火性があると、それぞれ認定されているのです。つまり、窯業系サイディングを外壁に用いることで、近隣で火事が起こったときでも安心できることになりますね。

2-2.耐震性も優れている

窯業系サイディングは、モルタルに比べると重量が2分の1以下と言われています。外壁材は、重量が高いほど建物に与える負担も大きいです。そのため、比較的軽い素材でできている窯業系サイディングなら、建物に負担をかけにくくなります。その結果、地震が起こったときにひび割れなどを起こしにくく、耐震性が高いと言えるのです。

3.窯業系サイディングのメリット・デメリット

さまざまな特徴から注目されている窯業系サイディングですが、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ここでは、窯業系サイディングのメリット・デメリットをご紹介します。

3-1.窯業系サイディングのメリット

それでは、まず窯業系サイディングのメリットをご紹介していきましょう。

  • バリエーションが豊富なため、色々なデザインを楽しむことができる
  • 素材が工場生産であるため、安定した品質が保証されている
  • 耐震性・耐火性が高い
  • 基本的に施工しやすい外壁材と言われている
  • ほかの種類のサイディングと比べるとクラックが起こりにくい

以上が、窯業系サイディングの主なメリットとなります。

3-2.窯業系サイディングのデメリット

では、次に窯業系サイディングのデメリットをご紹介していきましょう。

  • 外壁に熱がたまりやすい
  • シーリングの劣化も考える必要がある
  • 塗膜がはがれてくると、耐水性が低下する

以上が、窯業系サイディングのデメリットです。
特に真夏の場合、このデメリットから直射日光を浴びた壁面の温度が非常に高くなってしまうこともあります。また、塗膜がはがれて耐水性が劣ってくると、外壁が水を吸収しやすくなってしまうため、注意が必要です。外壁が水を吸収してしまうと、カビやコケが生えやすくなり、腐食の原因となるため、定期的なメンテナンスを行っていくようにしましょう。

まとめ

窯業系サイディングの特徴など、基礎知識についてご紹介してきましたが、いかがでしたか? それでは、今回ご紹介したことをまとめてみましょう。

  • 窯業系サイディングとは? 
  • 窯業系サイディングの防火構造について
  • 窯業系サイディングのメリット・デメリット

以上が、窯業系サイディングの住宅を建てる上で知っておきたい基礎知識となります。住まいは雨風や地震、火事などから身を守るためにも、ある程度耐久性が必要です。万が一に備えて耐久性の高い窯業系サイディング外壁を選ぶことも大切ですが、その耐久力を持続させるためには定期的なメンテナンスも重要となります。専門業者などを利用して適度にメンテナンスを行い、必要に応じて補修をしていくことで、いつまでも安全な住まいを維持していけるでしょう。


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