外壁塗装に使われる塗料の種類は? それぞれの特徴を詳しく解説


外壁や屋根を塗り替える際、意外に悩みやすいのが塗料の種類です。外壁塗装に使える塗料には複数の種類があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。外壁塗装や屋根塗装を行う場合、塗料の知識があると選択に役立つことでしょう。

この記事では、外壁塗装に使える塗料の種類やその特徴、メリット・デメリットを解説します。

  1. 外壁塗装に使われる塗料の種類
  2. 外壁塗装に使われる塗料の特徴
  3. 塗料の選び方
  4. 外壁塗装に関するよくある質問

この記事を読めば外壁塗料の種類や特徴を詳しく知ることができ、選択の参考になるでしょう。外壁の塗り替えを考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

1.外壁塗装に使われる塗料の種類

はじめに、外壁塗装に使われる塗料の修理を大まかに紹介します。

1-1.外壁塗料の種類は大きく分けて6つ

外壁塗料の種類は大きく分けて以下のような6種類があります。

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • シリコン塗料
  • ピュアアクリル塗料
  • フッ素系塗料
  • 無機系塗料

それぞれに価格と耐用年数が異なり、塗装する場所によって使い分けられるのが一般的です。

1-2.一般住宅に使われる塗料は主に4種類

  • シリコン塗料
  • ピュアアクリル塗料
  • フッ素系塗料
  • 無機系塗料

以上の4つが一般家庭に使われる主な塗料です。アクリル塗料は、発色が良いものの耐用年数が低く塗り替えが頻繁に必要なので、現在は外壁塗装にはほとんど使われていません。ウレタン塗料は耐用年数は低めながら木から金属まで素材を選ばずに塗ることができるので、部分的な塗装に使われることがあります。

1-3.業者によって使っている塗料が異なる

外壁塗装を行う行う業者によって、使用する塗料も異なります。業者であればどのような塗料も自由自在に使えるとは限りません。特に、新しく高性能な塗料ほど使える業者は限られます。ですから、どうしても使いたい塗料がある場合は、その塗料を使っている業者を選びましょう。

2.外壁塗装に使われる塗料の特徴

ここでは、外壁塗料に使われる塗料の特徴を詳しく解説していきます。選ぶ際の参考にしてください。

2-1.シリコン塗料

現在最も使われている塗料です。価格は1㎡あたり3,000円~4,000円で、耐久年度は8~12年程度となっています。塗料の色が豊富でほとんどの業者が取り扱っているのもメリットです。また、価格と耐久性のバランスが良いのもメリットといえます。ただし、今次々と発売されている新しい塗料に比べれば耐久性は低めで、小まめな塗り直しが必要です。

2-2.ピュアアクリル塗料

ピュアアクリル塗料は、アクリル塗料から不純物を完全に取り除いた塗料で、13年~15年程度の耐久性があります。また、弾性に優れており、クラックが入りやすいモルタル外壁の塗り替えに向いているのがメリットです。クラックを防ぐことができれば防水性も高まり、壁からの雨漏りも防げるでしょう。デメリットは、一㎡あたりの費用が3,800円~4,500円とやや高めなことと、国産の商品がほとんどないことです。

2-3.フッ素系塗料

フッ素系塗料とは、耐用年数が15年前後と長い塗料です。防汚性・防水性に優れ、頻繁に塗り替えのできない高層マンションやビルなどの塗装にも使われています。費用は一㎡あたり3,500円~5,000円です。多少お金はかかってもいいので塗り直しの頻度が少なくなるような塗料を使いたいという人向けといえます。デメリットは、粘性が低く、クラックが発生しやすいモルタル外壁などとは相性が悪いことです。

2-4.無機系塗料

鉱物など無機系の材料が主成分の塗料です。有機物がごくわずかしか含まれないので、無機系塗料という名前がつきました。防汚性に優れ、15年以上の耐久性があります。1㎡あたり4,000円~5,500円と高めで、塗り直しがしにくい建物にもおすすめです。デメリットはフッ素系塗料以上に粘性が低いので、クラックが発生しやすくなっています。また、粘性が低いのでキレイに塗るためにはテクニックが必要です。

3.塗料の選び方

ここでは、何を基準に塗料を選ぶのがおすすめか、そのポイントを解説します。ぜひ、参考にしてください。

3-1.耐久性と金額のバランスを考える

耐久性の高い塗料ほど1㎡あたりの値段は高めです。ただし、耐用年数はあくまでも目安であり、住宅が建っている環境によっては耐用年数に届かない年で寿命を迎えることもあります。ですから、事情があって頻繁に塗り直しが必要になる場合は、耐用年数が低くても安価な塗料を選ぶほうがおすすめのこともあるでしょう。

3-2.外壁との相性を考える

アクリルやシリコン塗料は粘性があって伸びやすく、シリコン塗料やフッ素塗料は粘性が低く伸びにくいとい特徴があります。それぞれ外壁との相性があるので、まずは業者に相談してください。業者は外壁との相性をよく知っています。

3-3.外壁塗装を依頼できる業者の実績で判断する

前述したように、業者によって使っている塗料が違います。また、業者によって使い慣れている塗料があるでしょう。外壁塗装は経験と実績が大切です。依頼できる範囲の業者がどのような塗料を使っているか調べて、そこから選ぶ方法もあります。現在の塗料は性能が良いので、「この建物には塗れない」というものは少ないでしょう。

4.外壁塗装に関するよくある質問

ここでは、外壁塗装に関するよくある質問を紹介します。

Q.塗料を買ってきて自分でDIYをすることは可能ですか?
A.部分的な塗装は可能ですが、外壁全体を塗ることはとても難しいので、業者に依頼しましょう。

Q.外壁塗装はオールシーズン行えますか?
A.塗料の中には、5℃を下回ったら塗れないものがあるので業者に確認してください。また、降雪があると塗装は不可能です。

Q.水性塗料と油性塗料の違いは何でしょうか?
A.塗料を伸ばすのに水性塗料は水を使い、油性塗料は有機溶剤を使います。外壁塗装では水性塗料を使うことが一般的です。

Q.外壁と屋根で別の塗料を使うことはできますか?
A.はい。可能なので業者に相談してみましょう。

Q.外壁塗装が耐用年数よりだいぶ早く寿命を迎えた場合は補償してもらえますか?
A.業者のミスで外壁塗装が剥がれた場合は補償の対象になりますが、それ以外は難しいでしょう。

まとめ

今回は、外壁塗装に使える塗料の種類について解説しました。外壁塗装の塗料を選ぶ際は、色だけでなく耐用年数や種類なども考慮に入れましょう。値段だけで決めると頻繁な塗り直しが必要になることもあります。まずは業者に相談しましょう。


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