屋根の塗り替えを考えている方必見!屋根塗装の種類や業者の選び方!


夢のマイホームを購入したら、定期的なメンテナンスが必要になります。
家のメンテナンスというとどうしても内側にばかり目が行きがちになりますが、屋根塗装や外壁塗装も重要です。
では、屋根塗装はどのくらいの間隔で行えばよいのでしょうか?
そこで、今回は屋根外壁塗装にかかる費用や相場、屋根の塗装をする目安、補修やリフォームとの違いなどをご紹介します。

  1. 屋根塗装の内容や効果は?
  2. ​塗装が必要な屋根の特徴や塗装するタイミングとは?
  3. 雨もりと屋根塗装の関係
  4. 屋根塗装のやり方と業者の選び方について

 屋根は家の一番外側で外壁とともに雨風をさえぎる大切な役割を担っているのです。
また、常に雨ざらしのため劣化も内側に比べると早いでしょう。
この記事では、劣化の目安や塗替えのタイミング、さらに塗料別の耐久年数などもご紹介していきます。
読んでいただければ、塗り替えのタイミングがつかみやすくなるでしょう。
そろそろ外壁や屋根の塗り直しをしてみたいと思っている方はぜひこの記事を読んでみてくださいね。

1.屋根塗装の内容や効果は?

初めに、屋根塗装とはどのようなことをするのかということや、その効果をご紹介します。
なぜ、屋根塗装は必要なのでしょうか?

1-1.屋根塗装とは?

屋根塗装とは、文字どおり屋根に使われている素材を塗り替えることです。
屋根にはトタン屋根、スレート屋根、コロニアル屋根(クボタ松下電工製造の商品名、化粧スレートの一種)、かわら屋根などがありますが、そのほとんどに塗料が塗られています。
屋根は常に雨ざらしですから、経年とともに塗料も劣化してくるでしょう。
それを塗り替えるのが屋根塗装です。

1-2.屋根塗装のメリットと効果

屋根は、外壁と一緒で、家の印象を決める場所です。
「赤い屋根の家」などという説明の仕方をされるように、屋根の色は遠くからでも目立つでしょう。
経年とともに屋根の塗料が劣化すれば、見た目も悪くなります。
屋根を塗り替えるだけで家の印象がぐっと新しくなることもあるでしょう。
さらに、屋根に使われる塗料は防水、防さび、防湿、断熱効果などがあるのです。
ですから、屋根の塗料がはげっぱなしになっていると雨漏りの原因になることもあります。
屋根塗装をすればリフォームの頻度も減らせますし、家の寿命も延びるかもしれません。

1-3.屋根塗装の耐用年数とは?

屋根塗装に使われる塗料はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などがあります。
これは、ほぼ外壁塗装に使われるものと同じです。
つまり、屋根用塗料は外壁用塗料でもあります。
これらの塗料は、耐用年数が高いほど高価になっていくのです。
たとえば、一番安価なアクリル塗料は耐用年数が5年前後しかありません。
また、高価なフッ素塗料は20年近く持ちますが、屋根を丸ごと塗り替えるとなるとかなりの費用がかかるでしょう。
ですから、1平米当たりの単価を出してもらい予算に合わせて塗料を選んでください。
ちなみ現在はウレタンやシリコン塗料を使う一般住宅が多いですが、耐用年数は13年~16年ほどです。
もちろんこれはあくまでも目安であり、家が建っている場所や災害の遭遇回数によっても変わってきます。

2.塗装が必要な屋根の特徴や塗装するタイミングとは?

この項では、塗装の定期的な塗り替えが必要な屋根素材や塗り替えのタイミングについてご紹介します。
屋根の素材によってどのような違いがあるのでしょうか?

2-1.塗装が必要な屋根とできない屋根の違いとは?

現在、一般的な家屋の屋根はトタン、スレート、ステンレスや銅板などが主流です。
これらの屋根素材は定期的な塗装の塗り替えが必要になります。
一方、日本の伝統的な屋根素材といえば、かわら。
かわらには釉薬(ゆうやく)かわらと無釉薬(むゆうやく)かわらがあります。
このうち、釉薬(ゆうやく)かわらは塗装ができません。
無釉薬(むゆうやく)かわらを使っている場合は、定期的な塗装が必要です。
ただし、使える塗料が限られていますので、工務店に相談しましょう。
なお、同じかわらでもスレートかわらは、日本伝統のかわらではありません。
ですから、必ず塗り替えが必要です。

2-2.屋根の塗り替えのタイミングとは?

屋根の塗り替えは、おおよそ10年に一度くらいという目安があります。
しかし、見た目名が激しく劣化しなければ、20年以上何もしないというお宅も珍しくないでしょう。
気候が穏やかで雨が少なく、激しい災害にみまわれなければそのくらい持つケースもあります。
でも、10年を超えて何もしないと見えない部分の劣化が進んでしまう可能性もあるでしょう。
特に、トタン屋根は安価な分劣化も早いのです。
さらに、塗料がはげると断熱効果も薄くなり、夏の暑さや冬の寒さが室内に伝わりやすくなります。
ですから、10年を超えたら一度業者に屋根の状態をチェックしてもらいましょう。
塗料のはがれが目立ったりさびが浮いたりしていれば、塗り替え時期です。
また、外壁と同じようにチョーキングといって触ると白い粉状のものがつく場合も、外壁が劣化しているあかし。
なお、新築一戸建てを購入した場合は、外壁と同じタイミングで屋根塗装を塗り替えるケースも少なくありません。
費用はかかりますが、一度で塗り替えがすむので負担は少なくなります。

3.雨もりと屋根塗装の関係

屋根塗装に使われる塗料は、防水効果もあります。
ですから、劣化すると雨もりがすることもあるのです。
雨もりというと、ポピュラーな屋根のトラブルというイメージがありますが、実際に発生すると家全体が深刻な悪影響を受けます。
場合によっては屋根材を一度はがしてふき直すリフォームが必要です。
なお、塗装のし直しとリフォームは、全く違う工事になります。
再塗装とは、屋根の汚れを落として塗料を新たに塗り直すこと。
一方、リフォームは劣化した屋根材を一部、もしくはすべてはがして新しいものと取り換えることです。
リフォームの方が格段に費用も手間もかかります。

4.屋根塗装のやり方と業者の選び方について

この項では、屋根塗装のやり方の種類や、依頼する業者の選び方などをご紹介します。
最近はDIYで屋根塗装をする方法なども紹介されていますが、業者に依頼をするとどのようなメリットがあるのでしょうか?

4-1.屋根塗装はDIYで行えるの?

屋根や外壁の塗装は、平面塗装ですから一見すると簡単そうに見えます。
しかし、屋根塗装はただ塗装がはがれた場所に新しい塗料を塗ればよい、というわけではありません。
屋根塗装を行うには、まず高圧洗浄で汚れやさび、カビなどを落とし、ひび割れた屋根材を補修します。
その後で初めて下塗り、中塗り、上塗りなど塗料を重ねて塗っていくのです。
また、塗料がほかにつかないように養生も必要になります。
屋根のほんの一部分を塗るだけなら、DIYでも可能でしょう。
しかし、屋根全体の塗り直しは業者に依頼した方が賢明です。

4-2.外壁塗装と屋根塗装は一緒にした方がいいの?

外壁塗装も屋根塗装と同じように、定期的な塗り直しが必要です。
前述したように、新築一戸建ての場合は屋根も外壁も同じように劣化していきますから、塗り直しも同じころに行った方がよい場合もあるでしょう。
しかし、家の立地条件や気象条件により、必ずしも劣化が同じように進むとは限りません。
さらに、外壁素材によっても劣化のスピードに差があります。
そのため、まずは工務店に調査をしてもらい劣化具合を調べてもらいましょう。
一度に塗装をすると手間が省ける反面、費用は高額になります。
屋根塗装の費用の相場は50万円~80万円、外壁塗装の費用の相場は50万円~100万円です。
工期は2日~10日かかりますので、屋根と外壁を同時に塗装すれば、10日~15日はかかるでしょう。
それだけの工期をかけられるかも考えて決断をしてください。

4-3.工事の方法と塗料の種類

屋根塗装は、足場を組む工事と組まずに行う工事があります。
どちらになるかは工務店に下見をしてもらえば分かるでしょう。
足場を作った場合は足場を組む日数と壊す日数でそれぞれ半日~1日かかります。
さらに、足場を組む代金も別にかかるのです。
つまり、足場を組まない方が費用と工期を短縮できます。
しかし、施主側から「足場を組むな」と共用することはできません。
組まなければ工事ができないケースも少なくないのです。
工務店と相談して足場なしでもいける、という場合にだけ依頼しましょう。
また、前述したように、塗料にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などがあります。
アクリルやウレタンは安価ですが、耐用年数が5年~8年と短く、現在はあまり使われておりません。
シリコンやフッ素塗料は、さまざまな効果が添加されている塗料ほど値段が高くなります。
ですから、予算と耐用年数、そして効果を考えて塗料を選びましょう。ま
た、工務店によって扱っている塗料、お勧めの塗料が違います。
ホームページを開設している工務店の場合は、塗料の1平米当たりの値段や効果などを一覧表にしているところもあるでしょう。
それらを参考にして選んでください。

4-4.工務店の選び方

屋根塗装を行ってくれる工務店はたくさんあります。
また、塗装だけでなく屋根の軽い修繕なども一緒に行ってくれるところもあるでしょう。
屋根塗装にどこまで求めるのか、を考えて業者を選ぶのもひとつの方法です。
なお、屋根のリフォームから塗装まで一気に行ってくれる業者もあります。
前述したように屋根リフォームとは、屋根材や場合によってはその下の断熱材も取り換える工事になるでしょう。
ですから、工期も1か月近くかかる場合があります。
そのため、リフォームをしたい場合は、家を建てた工務店などにも相談してみてください。
なお、工務店の中には安さをウリにしているところもあります。
施工費は1平米当たりの値段で出しますが、いくつか工務店のホームページを見ているとおおよその相場が分かってくるでしょう。
それよりも500円~千円以上安価だと激安の部類に入ります。
企業努力によって、その値段が実現できるならばそれはすばらしいことです。
実際、「こんな努力でこれだけ安くなりました」と公表している業者もあるでしょう。
しかし、その一方で手っ取り早い手段として、塗料をできる限り使わないことで費用を下げる工務店もあります。
屋根塗装の塗料は一定の厚みを持たせないと効果が出ません。
ですから、必要以上に塗料を節約すれば耐久年数も短くなりますし、塗料の持っている効果も期待できないでしょう。
ですから、値段だけでなく見積もりの出し方や施主との対応を見て、工務店を選んでください。

4-5.アフターフォローって何?

工務店によっては、独自のアフターフォローを行っているところもあります。
塗り替えたばかりの屋根に不調が出たらがっかりするでしょう。
ですから、工務店が期限を設けて定期的に点検をしたり不調が出たら無料、もしくは格安で再工事をしたりしてくれるのです。
アフターフォローを設けている業者は自分の技術に自信を持っています。
ですから、可能ならばアフターフォローを設けている業者を選びましょう。

4-6.工事の平均日数はどのくらい?

前述したように、屋根塗装の平均工事日数は2日~10日ほどです。
屋根の広さ、形、気候によっても変動します。
雨や雪が降ったら工事ができませんので、梅雨、冬季はあまり工事向けの季節ではないでしょう。
また、場合によっては家じゅうをすっぽりと養生するので、盛夏の工事も熱がこもって大変です。
そのため、工事のベストシーズンは春か秋。
前々から予定している場合は、早めに日程を組みましょう。

4-7.トラブル防止のためにできること

残念ながら、塗装業者、リフォーム業者との間にトラブルになるケースは少なくありません。
注意深く交渉を行ってもトラブルになるケースもありますが、自衛できることもあります。
まず、飛び込み営業の業者に依頼をするのはやめましょう。
一時期よりは少なくなりましたが、今でもいきなりやってきて「道を歩いていたら屋根の劣化が気になった、今ならキャンペーンで安くなる」といった営業をかけてくる業者はいます。
しかし、道を歩いていてはっきりと分かるくらいの劣化なら、住人が気づかないはずはありません。
また、契約を急がせようとする業者も利用しない方がよいでしょう。
塗料の値段は1年で変わるものでもないのです。
さらに、見積もりをしたからといって契約をしなくてはならない、ということもありません。
見積もりは「このくらいの値段で工事を行いますがどうでしょうか?」という提案です。
施主側に断る権利があります。
最近は「見積もり無料だけれど、断ったら料金が発生する」というケースもありますが、そのようなところに頼む必要はありません。
時間をかけて考えて納得できる業者と契約してください。

まとめ

いかがでしたか?今回は屋根塗装の必要性や行う目安、業者の選び方などをご紹介しました。
屋根塗装は必要ですが、なかなか決心がつきにくいものでもあります。
しかし、10年を目安に業者に点検だけでもしてもらいましょう。
早めに塗装し直した方が屋根自体の寿命も延びます。


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