タイル工事について押さえる7か条! タイルを外壁に採用する利点は?
タイルは外壁・内壁・エクステリアとさまざまな箇所に用いることができる優秀な材質です。耐久性に優れているので、いちど工事をしたらメンテナンスなどの補修はほぼ必要ありません。組み合わせしだいで自分色のデザインも実現できるでしょう。タイルを住居に採用するか迷っているのでしたら一考の余地ありです!
そこで、タイル工事についての情報を一挙にまとめてみました。
- タイルの基礎知識
- タイル工事について
- 外壁タイルの「種類・工法」について
- 外壁のタイル工事とは?
- 外壁タイル工事の方法
- タイル工事の大まかな流れ
- タイル工事の業者を選ぶ!
- タイル工事に関するよくある質問
タイル工事は要点をつかんでいれば難しくありません。タイルをうまく取り入れることで住居の寿命を延ばしましょう。タイルを使う利点から工事の流れまで気になるポイントを押さえて解説しますので、ぜひご覧ください。
1.タイルの基礎知識
タイル工事について触れる前に「タイルとは何か」を説明いたします。基礎知識を押さえておきましょう。
1-1.タイルとは?
タイルは「焼きもの」からなる薄板で、一般的には「建物の内壁・外壁・床・屋根など」を覆うものを指しています。ほとんどが「正方形・長方形」です。英語でいう「TILE(タイル)」はラテン語の「テグラ(覆うものという意味)」を語源としています。
日本でタイルという名称が確定したのは大正11年。東京で催された「平和記念東京博覧会」の折です。このときまでは「化粧レンガ・はり付けレンガ」などと呼ばれていました。
1-2.タイルの建材としての「メリットとデメリット」
1-2-1.メリット
タイルは耐火・耐水に優れており、長期間メンテナンスが不要ですので、ほかの建材と比較すると維持・管理がしやすいといえます。
中でも「汚れが付きにくい」という点は非常に優秀です。日本は湿度が高いのでカビの発生に悩まされますが「タイル」に限っては問題がありません。汚れが付きにくいので簡単な拭き掃除だけでお手入れが済んでしまいます。万が一、火災が起きてもタイルは燃えにくく、有害な煙が発生しません。
また、種類・デザインが豊富ですので、外壁・内壁問わず自分が思い描く空間を実現しやすいでしょう。組み合わせを変えることによって、バリエーションは無限に広がります。
1-2-2.デメリット
タイル工事の初期費用が1番のデメリットになります。ただ、長い目で見ると「維持費がかからない」という利点があるので、決して高すぎるということはないでしょう。
また、モルタルを用いたタイル工事ですと、どうしても時間がかかってしまいます。
1-3.タイルの種類
タイルの種類にはいくつか分類があり、工事の際はそれぞれの利点を踏まえて実施します。
1-3-1.素地による分類
「陶器質タイル」「炻器(せっき)質タイル」「磁器質タイル」の3つに分かれます。
陶器質タイル
陶土・石灰などの原料を1000~1200℃で焼いて作ったもので、美しい色合いを見せるのが特徴です。若干吸水性があり、たたくと濁音がします。
炻器質タイル
粘土・長石などを1200℃前後で焼いて作ったものです。
磁器質タイル
石英・長石などを1200~1350℃で焼成したもので、たたくと金属質な音が鳴ります。吸水性はほとんどありません。ですが、摩耗や霜に強い性質を持っています。
1-3-2.用途による分類
内装・外装・床・エクステリアなどの用途が挙げられ、それぞれに適したタイルが採用されます。
内装タイル
建物の内壁に使われ、大体柔らかめな陶器質タイルが選ばれます。
外装タイル
建物の外壁に用いられるので内装タイルとは異なり、強度が高く吸水率の低い磁器質・炻器質のタイルが使われます。
床タイル
床のタイルは「耐摩耗」に優れていることが前提となります。そのため、外装タイルと同様、丈夫な磁器質・炻器質のものが選ばれるのです。
エクステリア(外回りの地面)
床タイルと同じです。防汚・防滑に優れたタイルがよいでしょう。また、エクステリアとしてタイルを使うと、日差しの関係で思った以上に「白っぽく見える」特徴があります。したがって、タイルを選ぶときは「少し色の濃いもの」を選ぶようにしましょう。
1-3-3.成形方法による分類
「乾式成形タイル」と「湿式成形タイル」の2つに分かれます。
乾式成形タイル
高圧のプレス機で「粉状の原料」を所定の形状・寸法に成形したものです。鮮やかな色合いを生み出すことができます。
湿式成形タイル
水分を多く含んだ原料を「押出成形機」によって押し出し、所定のサイズに切って成形したものです。
1-3-4.釉薬(うわぐすり)の有無による分類
釉薬とは「焼成によって溶けたガラス質の皮膜」を差し、種類が2つに分かれます。
施釉(せゆう)タイル
釉薬に含まれる顔料により表面の色を作ります。
無釉(むゆう)タイル
タイルの原料である粘土には鉄分が含まれていると覚えておいてください。1つはその呈色(ていしょく)という「発色・変色を伴う化学反応」によるもので、「土もの」と呼ばれるタイルです。そして、上記とは別に「練り込み」と呼ばれる「白地の素地に顔料で着色したタイル」があります。
1-3-5.焼成方法による分類
酸化焼成タイル
酸素の割合を増やして焼成したものです。「素地・釉薬」に含まれる金属と酸素を結び付け、別の化合物に変えています。
還元焼成タイル
酸素の割合を減らして焼成したものです。「素地・釉薬」に含まれる金属から酸素を除去して作ります。
2.タイル工事について
タイル工事とは「壁・床など」の仕上げにタイルをはる工事です。工事が必要な箇所は「新築でタイルを検討している・現在タイルがはってある場所」となります。ですが、タイルは用途が多いので外壁・エクステリア・玄関・水回り・キッチン・室内などと住居のほぼすべてに該当するでしょう。
タイル工事を検討する理由は、
- 外壁にアクセントを加えたい
- 浴室のタイルが割れてしまった
- 階段のタイルをはり替えたい
- ベランダや庭にタイルをはってみたい
- キッチンのイメージを変えたい
- お部屋を好みのタイルでオシャレにしたい
- お好みのデザイン画や店舗ロゴをタイルで表現したい
などと人によって千差万別です。
なお、タイルはメンテナンスが不要とされていますが、つなぎ目であるモルタルやパッキンは傷みます。定期的な補修が必要不可欠でしょう。
3.外壁タイルの「種類・工法」について
外壁のタイル工事をするうえで、種類と工法を知っておくとより興味がわくことでしょう。タイルといっても性質によって向き不向きがあります。
3-1.外壁タイルの種類
上記でも挙げましたが、外壁で扱うタイルは2つに分かれます。
1つ目は「炻器質タイル」です。
吸水率は5%以下であり、頑丈なのでよく外壁に採用されます。温かみのあるデザインが多く、強度は「陶器質タイル」と「磁器質タイル」のちょうど真ん中ぐらいです。一辺10センチのもので、1枚250円程度が相場とされています。「陶器質タイルよりは少し安い」といった感じでしょうか。ただ、日光に弱い性質を持っていますので、直射日光の当たる外壁には好ましくありません。
2つ目に「磁器質タイル」を挙げます。磁器質タイルは外装・内装を選ばない万能タイプといえますが、吸水率が低いため「外壁」に採用されることが多いです。一辺10センチのもので1枚300円程度が相場とされ、炻器質タイルより高いぶんとても頑丈に作られています。「変色・変形」などの心配はありません。汚れにくく熱や火にも強いので、外壁にする最高のタイルといえます。また、凍害が発生しやすい寒い地方にもおすすめです。
3-2.工法の種類
タイル工事の工法は「湿式工法」と「乾式工法」に大別されます。以下にそれぞれ解説していきますのでご覧ください。
3-2-1.湿式工法
モルタルの下地を施工した上にタイルをはっていく工法です。ここからさらに「積上げはり工法」「圧着はり工法」「ユニットはり工法」と3つに細分できます。
積上げはり工法
積上げはり工法は「団子はり工法」とも呼ばれ、タイルはりの一般的な工法です。手順はシンプルで、タイルの裏面にはり付け用のモルタルを載せ、押し付けながらはっていきます。イメージとしては「紙にのりを塗ってはる」というのと同じです。壁の下部から上部に向かって、一段ごと丁寧にタイルをはっていきます。
圧着はり工法
圧着はり工法は「下地のモルタル面に」はり付け用モルタルを塗り、固まらないうちにタイルをはっていく工法です。こちらのイメージとしては「板にのりを塗って紙をはる」という感じでしょう。最初にモルタルを塗れるぶん作業の効率はよいです。ただ、しっかりとはれているか確認しなければなりません。
ユニットはり工法
ユニットはり工法は「マスク工法」とも呼ばれ、モザイクタイルなどの小さなタイルをはるときに用いる工法です。300角のシートにあらかじめタイルをはり付け(ユニットタイルと呼ばれます)、シートの裏側にはり付け用モルタルを塗って壁にはっていきます。シートではるので、いちどに広い面積を施工することが可能です。そのため工事費も安く、工事の期間も比較的短く済みます。
3-2-2.乾式工法
乾式工法も「接着はり工法」「引っかけ工法」の2つに細分化されると覚えておきましょう。湿式工法に比べて工期が短縮でき、安価ながら「タイルのひび割れ軽減」などのメリットがあります。
接着はり工法
接着はり工法とは、下地材の上に「専用接着剤」で直接タイルをはっていく工法です。モルタルを使用しないので作業効率に優れています。
引っかけ工法
引っかけ工法とは、特殊な下地を壁に取り付け、タイルを引っかけてはっていく工法です。現在、多くの建材メーカーが引っかけ工法を採用しており、「タイルの溝に接着剤を併用して下地にはめ込む方法」や「金物に引っかける方法」などが開発されています。注目を集めている理由は、「接着はり工法」と同じで作業効率に優れているからです。なお、ハウスメーカーで外壁にタイルを使うとき「引っかけ工法」が標準仕様となっています。
3-3.外壁タイルのメリットとデメリット
外壁をタイル工事するメリットは、
- ほかの材質に比べてメンテナンスの手間が省ける
- 美しいまま外観を維持してくれる
という点が挙げられます。
タイルはいわば「プロテクター」です。普通に下地の上へ外壁塗装をしても、日光や排気ガスなどのダメージを「下地もろとも」受けます。ですが、タイルは外壁をガードしますので、外部の悪影響に「下地=住居」が受けにくくなるのです。建物の寿命が延び、耐久力も増すことでしょう。また、外壁が劣化する要因は「紫外線」によるものが大きいですが、外壁タイルは「焼きもの」ですので劣化しません。
以上のことから、外壁タイルは非常に有能であると断言できるでしょう。ですが、もちろんデメリットもあります。たとえば、「湿式工法」の場合です。外壁タイルの下地にはモルタルが使われていますが、モルタルには弾力性がありません。そのため、「地震」「交通量の多い道路に面している」などの理由で衝撃を受け、吸収できずに「ひび割れ」が走ることがあります。足場であるモルタルが壊れると、「プロテクター」である外壁タイルもさすがに平面を維持できません。すると、「はがれ落ちる」という事態が起こるのです。
そして、外壁タイルにある最大のデメリットは「高い費用」といえるでしょう。選ぶタイルによって差はありますが、総じて安い傾向にはありません。長期的な視野で見れば「メンテナンスの手間が減る」ので費用が相殺できる可能性はあります。かといって、初期費用が高いことに変わりはありません。
3-4.外壁タイルの耐用年数
外壁タイルはメンテナンスがほぼ不用です。したがって、放置しても構わないように思いがちでしょう。ですが、補修の手間がいらないのは「タイル」に限ります。「タイルとタイルの間」にあるつなぎ目(コーキング)は紫外線などの影響で傷んでくると覚えておいてください。目安は10年間でしょう。雨風と紫外線でコーキングは思った以上にボロボロになっています。つなぎ目が崩れるとタイルを支えるものがないです。当然ながら外壁はその形を維持できません。
なお、上記の事柄はコーキングに限らず「乾式工法」の「専用接着剤」にも該当します。接着剤の寿命も10年程度です。そのため、10年ごとに点検を行い、不具合を発見したら速やかに補修することが肝心でしょう。タイルが壊れてしまうと費用が余計にかかります。
4.外壁のタイル工事とは?
前項で外壁タイルの種類と工法について触れましたので、この項では「タイル工事の必要性」に注目して解説していきます。
4-1.必要性
外壁をタイルにする工事は、外壁の「機能を長くたもつ」という点に限りません。タイルで仕上げた建物は美しい外観をしています。ですが、直射日光や雨風などにさらされるうちに外壁は汚れ、つなぎ目が崩れて外壁タイルがはがれることもあるでしょう。仮に、タイルがはがれ落ちず放置しておくとします。すると、傷んだつなぎ目から雨水が下地に侵入し、建物の構造部分が深刻なダメージを受けかねません。
つまり、建物の耐久性が大きく損なわれてしまうわけです。したがって、「ほかの建造材からタイルにする工事」は当然ですが、「外壁タイルを定期的にチェックし工事する」ことは必要不可欠といえます。
4-2.工事のタイミングは?
外壁タイルの工事は、可能な限り問題が起こる前に対処しましょう。たとえば、雨漏りが起きたときはすでにタイルのつなぎ目が劣化していることを表しています。あるいは、どこかのタイルがひび割れている可能性もあるでしょう。「温度」「湿度」「凍結・融解」「地震」の影響が強い時期があったら、いちど外壁をチェックし、早めの工事を検討してください。
4-3.定期点検の必要性
外壁タイルを点検する理由は、建物の資産価値をたもつことにあります。汚れやひびの入った建物は「価値が低い」というのはいうまでもないでしょう。次の入居率にも大きな影響を及ぼします。外壁タイルの状態を良好にたもつことが、建物の寿命を延ばすことに直結するのです。とはいえ、定期点検とはどのようなことをするのでしょうか?
やることはほぼ決まっています。前述した「つなぎ目」の劣化具合を確認するのはもちろんのこと、大半は外壁タイルの「洗浄」です。外壁に付着しているのは排気ガスやカビ菌など、建造材を傷める汚れといえます。汚れを高圧洗浄で落としタイル本来の美観を取り戻すことで、建物が外側から劣化していくのを防止するのです。
なお、専門業者に外壁タイルの洗浄を頼んだ場合、一戸建てで30万円程度がかかります。とはいえ、「タイルがはがれる」「外壁にひびが入る」など大規模な補修を要する事態に比べれば安価だといえるでしょう。
4-4.「一戸建て」と「集合住宅」の違いは?
外壁タイルの工事は、「一戸建て」であっても「集合住宅」でも内容は変わりません。ただ、費用は大きく異なります。タイルのはり替えなどは一戸建てですと「300万前後」ですが、マンションだと「800~1500万円ほど」が必要です。
また、人の出入りが多いマンションの方が劣化は早いといえます。共用部分は数年ごとではなく、1年単位で確認した方がよいでしょう。
5.外壁タイル工事の方法
外壁タイルの工事は、一般的に「タイルの補修・交換工事」と「タイルの洗浄工事」です。「洗浄工事」については前述していますが、高圧洗浄によって「コケ」や「こびりついた排気ガス」などの汚れを吹き飛ばします。
また、洗浄の効果を確認したら終わりではありません。「酸性洗浄薬液」と呼ばれる薬剤を用いてもろくなった塗装をはがします。それから、補修です。すると、「表面が劣化し内部が崩れていく」という負の連鎖が断ちきれ、タイルが本来の機能を取り戻してくれます。
次に「タイルの補修・交換工事」です。こちらはまず「破損箇所」や「浮いている箇所」を調べていきます。この際、タイルの「はがれそうな箇所」も診断してもらえるでしょう。あとは問題の箇所を直していくわけですが、不具合があった面の「外壁すべて」を交換するわけではありません。
タイルの交換は部分的に可能です。そのため、「破損・ひびの入った箇所の補修」や「つなぎ目の補修」も状況に応じておこなってくれます。
なお、タイルが落下する恐れがある場合は、早急に対応しなければなりません。「繊維ネット」と「カーボンファイバーを含んだセメント」で壁面を一体化し、アンカーピンで固定する工程が一般的でしょう。建物には「維持保全責任」があるため、外壁タイルが落下したことによって「事故」が発生したら、所有者もしくは管理者の責任が問われます。
6.タイル工事の大まかな流れ
外壁タイルの工事が「どのように行われるのか」実際の流れを解説していきます。どの業者も大体同じ工程を踏みますので、ぜひ参考にしてみてください。
6-1.タイル工事の流れ
タイル工事は、
- 調査
- はがし作業
- 下地処理~タイルはり
という流れで進んでいきます。
最初の「調査」ですが、「補修を必要とする箇所を特定する」のと「全体の状態を確認する」ことになるでしょう。特別な要因がない限り、1か所に不具合が生じているとほかにもトラブルが起きている可能性が高いのです。目視では限界があるので、「パルハンマー」という調査専用の道具で仕上げ素材の表面を転がして「素材の浮き具合」を調べていきます。
補修する箇所が特定できたら、次は「はがし作業」です。高所での作業になるので、飛散防止のネットを設置しタイルのはがし作業が行われます。主に「ダイヤモンドカッター」を使用し、「ノミ・タガネ」できれいにはがしていきますが、外壁によっては崩れやすい場合があるので慎重に行わなければなりません。
はがし作業が終われば、「下地処理~タイルはり」に移行します。この際、タイルの落下防止を考慮しなければなりません。そのため、作業はタイルに直接モルタルを塗りつけてはっていきますが、タイル表面からもモルタルを刷り込み「つなぎ目」を補強します。余分なモルタルはスポンジでふき取れば問題ありません。
6-2.外壁調査の必要性
外壁のタイルを調査するのは、上記の「工事のタイミングは?」で述べた「温度」「湿度」「凍結・融解」「地震」が原因といえます。
6-2-1.温度
外壁は直射日光を浴びることによって熱膨張を生じ、夜間は冷えるので収縮します。この膨張と収縮がくり返されるとタイルの付着力が低下してしまうのです。
また、「磁器質タイル」と「コンクリート」の温度には差があると覚えておいてください。素材の伸縮度合いもあり、「下地のモルタル」と「磁器質タイル」の間にすき間ができやすくなります。
6-2-2.湿度
タイルのつなぎ目などから水分が浸透すると「タイル内部」が膨張することがあります。この膨張は水分に起因するので、乾燥すれば自然と収縮していくでしょう。ですが、「膨張と収縮のくり返し」はタイルの付着力を弱める要因となります。
6-2-3.凍結・融解
仕組みは湿度と同様です。劣化した「つなぎ目」や「ひび割れ部」から湿気が進入し、冬の寒さなどで凍結し「タイル内部」が膨張します。ですが、暖かくなると「凍結した箇所」は融解するでしょう。そうすると、今度は「元に戻ろう」と材質が収縮します。上記の結果、湿気の状態と同じく「くり返し」が起きてタイルが傷んでいくのです。
6-2-4.地震
当然のことですが、地面が断裂してしまえば建物の外壁は簡単に崩壊します。ですが、大地震でなくても振動によって「建物の変形・ゆがみ」は発生すると覚えておきましょう。建物がゆがめばタイルにも「亀裂」などなんらかの異常が発生しやすくなります。
6-3.大体の日数
外壁タイルの工事は規模によってかかる日数が全く異なります。したがって、依頼する業者に問い合わせる必要があるでしょう。参考として、浴室のタイル工事でしたら「4日間ほど」を有します。
なお、タイルはどこかに作り置きが大量にあるわけではありません。顧客の要望に添って作るのです。そのため、工事が決定するとタイルを焼き色味など調整します。しかし、業者によっては「タイルを作る工程」が予定に組み込まれていないことがあることを覚えておきましょう。あとになって「タイルの色が合わない」といった問題が起こり、工期が延びることがあります。
6-4.費用
下記は外壁タイルの工事を行う「一般的な費用」です。単位は「㎡」となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 「トイレ・洗面脱衣室」などの「内壁・天井」4000円~
- 「リビング・キッチン」の「内壁・床」4000円~(目地の工事を含む)
- 「浴室」の「内壁・床」4800円~(目地の工事を含む)
- 「住居外壁」の「乾式工法タイル」6200円~(専用ベース板の取り付けを含む)
- 「玄関・エクステリア」4500円~(目地の工事を含む)
- 「門塀・外壁」の外壁 6800円~(目地の工事を含む)
7.タイル工事の業者を選ぶ!
外壁タイルは「工事業者」によって寿命が変わってきます。いかに腕のよい業者を選ぶかが肝心なのです。
7-1.ポイント
「タイル」「工事」「業者」と検索すると業者がヒットすると思います。ホームページを調べると「過去の施工例」が閲覧できますので、参考にしてみましょう。手間をかけたくない方は「一括見積もり」を利用してみてください。複数の業者を比較・検討できますので、費用を安く抑えることができます。
7-2.見積もりと無料診断について
外壁タイルの工事業者は、基本的に見積もりを無料で行っています。メールなどで「無料診断」をしてくれますので、気になる業者があった場合は遠慮せずに問い合わせてみましょう。悩みに答えてくれますし、仮に対応が悪かった場合は利用しなければ問題ありません。
7-3.保証とアフターフォロー
外壁タイルの工事はあとになって「トラブル発生」というケースが多いです。そのため、アフターケアが充実している業者を選びましょう。工事終了後に不具合があった際、速やかに対応してもらえる業者なのか「ホームページ・電話連絡」などで要確認です!
7-4.悪徳業者に気を付けよう
残念なことですが、外壁タイルの工事業者には「悪徳業者」も潜んでいます。悪徳業者はずさんな作業で工事を終えてしまうので気を付けてください。タイルがはがれやすい状態で放置されていたら、大きな事故を引き起こす可能性があります。したがって、業者選びの際は「過去の実績」に注目しましょう。過去になんらかのトラブルを起こしていたら、インターネットに掲示することはできないはずです。
8.タイル工事に関するよくある質問
この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。タイル工事について検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q.工事中は家にいないとダメでしょうか?
A.外壁の工事でしたら在宅している必要はありません。念のため外出する際は玄関のカギをしめたか確認しておきましょう。
Q.見積もりは何日ぐらいで出してもらえるの?
A.工事規模にもよりますが、最短だと1~3日ほどで可能です。大規模の工事ですと1~2週間ほどかかってしまいます。
Q.自宅のブロック塀にタイルははれるのでしょうか?
A.もちろん大丈夫です。ブロック塀にタイルをはるための下地処理をし、タイルを施工いたします。
Q.見積もりを複数社に依頼したら金額の差が大きくなったけどどうして?
A.タイルの素材を提供するメーカーは多く、タイル1枚の価格もさまざまです。そういった部分が影響しているのと、あとは業社によるところでしょうか。あまりにも高額なところは正規の業者でない可能性がありますので気を付けてください。
Q.予算にあまり余裕がないのですがよい方法はありますか?
A.まずは見積もりを複数社に依頼し、比較して交渉するようにしましょう。ほかの案としては、業者が独自に展開しているサービスを利用するのが手です。たとえば、弊社(株式会社オフィスチャンプ)は足場のいらない「ブランコ作業」を売りにしています。「足場代」が費用から引かれますので、値段が大幅に下がっていることは間違いありません。
まとめ
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございます。「タイル」「タイル工事」「外壁タイル」の3つを掘り下げて解説してきましたが、いかがでしょうか? 外壁タイルは施工する業者の腕で寿命が決まってきます。タイルは初期費用が高い材質ですから、必ず信頼できる工事業者を選択し、損をしないようにしましょう。
この記事を読んだことで、あなたがタイル工事を決めていただけたら幸いです。何かわからないことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。