隙間がない場所で外壁塗装をする方法は? 主なポイントと注意点!


隙間がない場所の外壁塗装を塗り替えたいとお考えではありませんか? 隣接する建物と十分な隙間がない場合でも、できるなら外壁塗装を塗り替えたいですよね。

しかし、どんな方法なら外壁塗装ができるのか、どんな業者に依頼すればよいのかなど、よく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、隙間がない場所の外壁塗装について詳しく解説します。

  1. 隙間がない場所の外壁塗装が困難な理由
  2. 隙間がない場所でも外壁塗装は可能?
  3. 無足場工法での外壁塗装の特徴やメリット
  4. 無足場工法による外壁塗装を業者に依頼する方法

この記事を読むことで、隙間がない場所の外壁塗装を行うポイントや注意点などがよく分かります。隙間がない場所の外壁塗装をご予定の方は、最後まで記事を読んでみてください。

1.隙間がない場所の外壁塗装が困難な理由

最初に、隙間がない場所の外壁塗装がなぜ困難なのか、主な理由について見ていきましょう。

1-1.足場を組むことができない

十分な隙間がない場所では、足場を組むことができません。外壁塗装では、高所なども効率よく作業する、スタッフの安全を確保するといった理由から、足場を組むことが一般的です。足場を組むためには、建物の周囲に70cmほどの隙間が必要になります。しかし、隣接する建物との隙間が狭過ぎる場所では、足場を組む条件を満たすことができず、外壁塗装が困難だと判断されるのです。

1-2.足場を組むと隣家の敷地に入ってしまう

足場を組むと隣家の敷地に入ってしまう場合も、外壁塗装が困難だと判断される理由です。足場は、敷地内に組むのが鉄則になります。問題なく足場を組めるように見えても、実際に組んでみると隣家の敷地に入ってしまうというケースはよくあるものです。トラブルの原因になるので、たとえ外壁塗装に必要であっても、隣家に無断で敷地内に足場を組むのはやめましょう。

1-3.狭小地用の足場はリスクが高い

隣接する建物との隙間が30cm以上ある場合は、狭小地用の足場を組むことで外壁塗装が可能なケースもあります。しかし、狭小地用の足場は単管足場と呼ばれるもので、一般的な足場と比較するとすべりやすいのがデメリットです。また、作業中だけでなく、足場を組んだり撤去したりする際にも建物を傷付けないように細心の注意を払う必要があります。さらに、作業効率が大幅に低下するため、狭小地用の足場を利用しない業者もあるのです。

2.隙間がない場所でも外壁塗装は可能?

隙間がない場所でも、無足場工法によって外壁塗装が可能なことがあります。

2-1.無足場工法とは?

無足場工法とは、足場を組まずに外壁塗装などを行う工法のことです。無足場工法を採用することで、隙間がない場所でも外壁塗装ができることがあります。無足場工法には、そのほかにも多くのメリットがあるため、採用する業者が増えてきているのが現状です。ただし、無足場工法での外壁塗装を安全に行うためには、正しい専門知識と高い技術力が必要になるため、すべての業者で採用できるわけではありません。

2-2.無足場工法の主な種類は?

無足場工法は、大きく分けて以下の3種類があります。

2-2-1.ロープアクセス

ロープアクセスとは、作業用の丈夫なロープでスタッフを固定し、建物の屋上から吊り下げながら作業する工法になります。作業したい場所へピンポイントにアクセスできることから、部分的に外壁塗装を塗り替える、外壁材を補修するといったことも可能です。

2-2-2.ブランコ

ブランコとは、建物の屋上から専用のブランコを丈夫なロープで吊るし、スタッフを固定してブランコに座りながら作業する工法のことです。ロープアクセスより歴史があるものの、安全性が確保されていないことから、現在はロープアクセスのほうが主流になっています。

2-2-3.ゴンドラ

ゴンドラとは、屋上に専用設備を設置してゴンドラを吊り下げ、スタッフが乗り込んで作業する工法になります。ゴンドラの大きさによっては、複数のスタッフが同時に乗り込むことができ、広範囲の作業を効率よく進めることが可能です。ただし、大がかりな準備が必要になり、小回りが利かないことなどがデメリットになります。

2-3.無足場工法でも外壁塗装が不可能なケースは?

無足場工法でも、以下のようなケースでは外壁塗装が不可能なことがあります。

  • 目安として14階以上の高層ビル・マンション
  • 建物の形状が一部突出している
  • 三角屋根などで屋上に専用設備を設置できない
  • 隣接する建物との隙間が極端に狭くてスタッフが入れない

実際には、業者が現場視察をして無足場工法による外壁塗装が可能か判断することになります。

3.無足場工法での外壁塗装のメリット

無足場工法による外壁塗装には、多くのメリットがあります。

3-1.足場費用がかからない

無足場工法による外壁塗装は、足場費用がかからないのが大きなメリットです。足場を組むと、数十万~数百万円程度の足場費用がかかります。しかし、無足場工法では足場を使用しないため、足場費用を丸ごと節約できるのです。なるべく少ない費用で外壁塗装を塗り替えたい、予算を抑えながら高品質な外壁塗装を実現したいといった場合などにも、おすすめします。

3-2.工期を短縮できる

無足場工法による外壁塗装では、工期を短縮することが可能です。無足場工法では、足場を組んだり撤去したりする工程が不要になるため、1~数日程度短縮できます。たとえば、特定の期日までに外壁塗装を終わらせたい場合などには、大きなメリットを実感できるはずです。

3-3.屋内での圧迫感がない

無足場工法での外壁塗装では、屋内での圧迫感がないこともメリットになります。足場を組むと、同時に周囲を養生シートで覆うのが一般的で、工期中は原則として窓を開けることができなくなるでしょう。すると、風や光が屋内に入りづらくなり、人によっては圧迫感を覚えることがあります。しかし、無足場工法では、工期中でも作業中以外は窓を開けることが可能で、圧迫感がありません。

3-4.テナントの営業に影響しにくい

無足場工法での外壁塗装は、テナントの営業に影響しにくいのもメリットです。ビルやマンションにテナントが入っている場合、足場を組むと工期が終わるまでずっと足場と養生シートに囲まれている状態になります。すると、顧客から休業中と勘違いされてしまうこともあるでしょう。また、テナントに入りづらく感じるので、売り上げが低下する原因になることがあります。テナントに迷惑をかけないためにも、無足場工法での外壁塗装がベストです。

3-5.防犯性が高い

無足場工法での外壁塗装は、防犯性が高いのも大きなメリットになります。足場を組むと不審者が足場を使って上階から侵入しやすく、のぞきや不法侵入などの原因になるからです。また、養生シートに囲まれることも、犯罪が発覚しにくい理由になります。外壁塗装中でも安心して屋内で過ごすためには、防犯性が高い無足場工法を選びましょう。

3-6.災害時に強い

災害時に強いことも、無足場工法による外壁塗装のメリットになります。たとえば、台風で強風が吹いたり地震で大きな揺れがあったりすると、足場が崩れてしまうことがあるので注意が必要です。場合によっては、崩れた足場により建物や車などに被害が出ることもあるでしょう。最悪の場合、人的被害につながることもあります。万が一のことを考えて、無足場工法での外壁塗装を選ぶことがおすすめです。

4.無足場工法による外壁塗装を業者に依頼する方法

無足場工法での外壁塗装は、信頼できる業者によく相談して進めることが基本です。

4-1.信頼できる業者を選ぶポイント

無足場工法での外壁塗装は、以下のポイントを満たした業者に依頼すると安心です。

  • 無足場工法での外壁塗装で豊富な実績がある
  • 丁寧な作業や高品質な仕上がりで定評がある
  • 現場視察や見積もりは無料
  • 分かりやすくてリーズナブルな料金システム
  • 希望の工期に合わせてもらえる
  • スタッフの感じがよくて顧客からの評判もよい
  • 保証やアフターサービスが充実している

なお、当オフィスチャンプも、ビルやマンションを中心に、無足場工法による外壁塗装で豊富な実績があります。まずは、お気軽にお問い合わせください。

4-2.無足場工法による外壁塗装を業者に依頼する流れ

無足場工法による外壁塗装は、以下のような流れで進みます。

  1. この記事の「4-1.信頼できる業者を選ぶポイント」を参考にして業者を見極める
  2. 業者に連絡して現場視察と見積もりを依頼する
  3. 業者が現場視察を行い、依頼者の希望を考慮して見積もりを作成する
  4. 依頼者が業者からの見積もりをチェックし、特に問題がなければ正式に契約する
  5. 依頼者が指定した日時と場所で業者が無足場工法での外壁塗装を行う
  6. すべての工程が完了したら、依頼者と業者が立ち会って作業内容を確認する

なお、塗装費用の支払いタイミングは、業者によってまちまちです。見積もりをもらう時点で確認しておき、業者が指定した方法で期日までに支払いましょう。

まとめ

今回は、隙間がない場合の外壁塗装について詳しく解説しました。隣接する建物との隙間がない場合でも、無足場工法によって外壁塗装が可能な場合があります。まずは、さまざまなポイントをチェックして信頼できると判断した業者によく相談してみるとよいでしょう。なお、当オフィスチャンプも無足場工法による外壁塗装で豊富な実績があり、おかげさまで大変ご好評をいただいています。現場視察や見積もりは無料ですから、お気軽にお問い合わせください。


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