マンションの塗り替え時期や費用などを解説！ 注意点も併せて紹介

1．マンションの塗り替えが重要な理由は？

まずは、マンションの塗り替えが重要な理由をチェックしておきましょう。

1-1．建物の寿命を延ばすため

マンションの外壁を塗り替える必要性は、建物の寿命に関係しているからです。外壁は建物の中でも劣化しやすい場所といわれているため、劣化を放置すると建物の耐久性に悪影響をおよぼします。劣化に気づかず、外壁塗装も怠れば、マンションの寿命がどんどん縮まるでしょう。建物の寿命を延ばすためにも、劣化を修繕し、定期的に外壁を塗り替える必要があります。

1-2．資産価値を維持するため

マンションの資産価値を維持するためにも塗り替えは必要不可欠です。建物の資産価値は築年数とともに下がるものですが、定期的に外壁塗装をしていない状態と外壁塗装をしている状態とでは大きく変わります。外壁塗装をしていないマンションはどんどん資産価値が下がるでしょう。けれども、しっかりと外壁の塗り替えを最適な時期に行えば、資産価値が維持できます。マンションの資産価値が維持できれば、その分、入居者数も安定するでしょう。

1-3．見栄えをよくするため

外壁の塗り替えは、見た目をキレイにするという目的もあります。外壁は常に紫外線と雨風にさらされている場所ですので、あっという間に色あせたり、劣化したりしがちです。外壁の状態が悪いマンションは、周囲に悪い印象を与えてしまうでしょう。その結果、入居者数が減るだけでなく、周辺環境も悪くなってしまいます。マンションの管理者にとって入居者の減少は死活問題です。マンションの入居者を確保するためにも、塗り替えで外壁をキレイにすることが大切なポイントとなります。

2．マンションの塗り替え時期は？

ここでは、マンションの塗り替え時期を解説します。

2-1．12年が周期の目安

マンションの外壁塗装は、戸建て住宅とは異なり、大規模修繕工事となります。国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインを参考にすると、マンションの塗り替えは12年が目安です。外壁塗装に使われる塗料は、だいたいが約10年の耐久年数となっています。マンションに使われる塗料は戸建て住宅に使われる種類よりもグレードが高めなので、12年を周期に塗り替えを行うのがベストだといわれているのです。前回の塗装から12年以上が経過している場合は、なるべく早めに外壁の状態をチェックしたほうがいいでしょう。

2-2．外壁の劣化症状

マンションの塗り替え時期は、外壁の劣化症状も判断基準となります。たとえ、前回の塗装から数年だけ経過していたとしても、劣化症状が起きている可能性があるからです。外壁の劣化を放置すると、どんどん悪化していき修繕費用も高くついてしまいます。逆に、初期症状で対処しておけば、費用を安く抑えられるでしょう。マンションの塗り替え費用は高額になるケースがほとんどですので、少しでも安くするために外壁の劣化症状を把握しておきましょう。なお、外壁に見られる劣化症状としては、以下のようなものがあります。

• チョーキング現象（外壁に触れると白い粉がつく現象）
• ひび割れ（クラック）
• コーキング・シーリングの劣化
• 塗膜の剝がれ
• コケ・藻・カビの繁殖
• 露筋（ろきん）
• 退色・変色・色あせ

3．マンションの塗り替えにかかる費用について

ここでは、マンションの塗り替えにかかる費用を解説します。

3-1．費用相場は約500万～1,000万円

マンションの塗り替えにかかる費用は、約500万～1,000万円です。外壁塗装は多くの工程が発生するので、塗装範囲や塗料の種類・階数・外壁の状態などによって費用は大きく異なります。参考として、階数ごとの費用相場を以下にピックアップしてみました。

• 3階建て：約130万～410万円
• 4階建て：約340万～550万円
• 5階建て：約450万～670万円
• 6階建て：約540万～820万円
• 7階建て：約630万～950万円

すでに、マンションの内部が損傷していたり、鉄筋がむき出しになったりしている場合は、補修費用が追加されるのでさらに費用がかかります。具体的な費用が知りたい方は、複数の外壁塗装業者に無料見積もりを依頼してください。

3-2．塗料別の価格

前述したように、マンションの塗り替え費用は塗料の種類によっても大きく異なります。大規模工事となるマンションの場合、なるべく費用を抑えるために安い塗料を使う方は多いでしょう。けれども、安い塗料は耐用年数が短く、すぐに塗り替えの周期がやってきます。トータルコストを踏まえて考えると、マンションこそ耐用年数が長い塗料を使ったほうがいいでしょう。なお、各塗料の耐用年数と費用は下記を参考にしてください。

• シリコン塗料：約7～15年／1㎡あたり2,300～3,500円
• ラジカル塗料：約8～16年／1㎡あたり2,200～4,000円
• フッ素塗料：約12～20年／1㎡あたり3,500～4,800円
• 光触媒塗料：約10～20年／1㎡あたり3,800～5,500円
• セラミック（断熱・遮熱）：約10～25年／1㎡あたり2,300～4,500円
• 無機塗料：約10～25年／1㎡あたり3,500～5,500円

3-3．費用の内訳をチェック！

マンションの塗り替えをする前に、費用の内訳もしっかりと確認しておく必要があります。大まかな内訳としては、材料費・人件費・足場代・そのほか諸費用の4種類です。どの作業や材料にいくらかかるのか、見積書に細かく記載されているので必ずチェックしてください。何に使うのか明確になっていない項目がある場合は、すぐに業者へ尋ねましょう。分からないことや疑問点をそのまま放置しておくと、後になってトラブルになる可能性があるので注意が必要です。

4．マンションの塗り替え費用を抑えるには？

ここでは、マンションの塗り替え費用を抑えるコツについて詳しく説明します。

4-1．定期的に塗り替えをする

何よりも、定期的に外壁の塗り替えを行うことが費用節約につながります。約12年ごとに塗り替えを行っているマンションは、外見が美しく耐久性も維持できるものです。けれども、周期を守らずに塗り替えや修繕工事を怠っているマンションは見た目が悪く、入居者にとっても不安な気持ちが募ってしまいます。マンションの耐久性が低下すると、地震や台風などの自然災害にもろくなってしまうので注意が必要です。外壁が著しく損傷していると、その分の修繕費用がかかってしまうため、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

4-2．劣化症状を放置しない

劣化症状を放置しないことも、マンションの塗り替え費用を抑える大切なポイントです。たとえば、入居者から「ここにヒビが入っている」という問い合わせがあったとします。そこで、すぐに外壁調査を行うかどうかで、今後の塗り替え費用が大きく変わるでしょう。劣化症状を放置すればするほど外壁の状態はどんどん悪化していき、塗り替え費用が高くなります。異変に気づいたら早めに対処することが、塗り替え費用の節約ポイントです。

4-3．優良業者に依頼する

マンションの塗り替えにいくらかかるのかは、外壁塗装業者によっても異なります。外壁塗装業者の中には、不当な費用を請求してくる悪徳業者が存在しているので見極める目を持っておかなければなりません。できるだけマンションの塗り替え実績がある業者に依頼することで、より適切な費用で最適な外壁塗装ができるでしょう。また、外壁塗装業者の中には、無足場工法を採用しているところがあります。無足場工法とは足場を使わない方法のことで、足場代が丸ごとカットできるというわけです。塗り替え費用を抑えたい方は、無足場工法を行っている外壁塗装業者に依頼してみてください。

5．マンションの塗り替えを行う際の注意点

ここでは、マンションの塗り替えを行う際の注意点について詳しく説明します。

5-1．塗り替え前に外壁調査を行う

マンションの塗り替えを行う前に、外壁調査で外壁の状態をきちんとチェックしておかなければなりません。外壁調査では、専門の道具などを使って外壁の外側だけでなく、内側の状態も細かく調べることができます。優良業者のほとんどは外壁調査をしてから、マンションの塗り替えを行うことになるでしょう。マンションの塗り替えは大規模工事になるため、きちんと計画を立てて進める必要があります。後で「やっぱり内部が損傷していた」ということにならないためにも、外壁調査で事前に調べることが大切です。また、外壁調査を行うことで、よりベストな工事プランを立てることができます。

5-2．入居者への説明を忘れずに

マンションの規模が大きければ大きいほど、工事期間も長くなります。塗り替えを行っている期間中は、自由に窓を開けられなかったり、騒音で生活に悪影響をおよぼしたりする恐れがあるため、きちんと入居者に工事の説明をしてから始めなければなりません。マンションの塗り替えをする前に、入居者への説明会を開き、何のために工事するのか、工事期間はどのくらいなのかなど詳しく説明してください。そうすれば、入居者とのトラブルを未然に防ぐことができます。

5-3．外壁塗装業者選びのポイント

前述したように、外壁塗装業者の中には不正を働く悪徳業者が存在しているので、慎重に依頼先を選ぶ必要があります。特に、外壁塗装業者選びで押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

• マンションの塗り替え実績があるか
• 施工事例がホームページ等に掲載されているか
• スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
• 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
• 見積書の内容が具体的に記載されているか
• 外壁調査を行っているか
• アフターフォローが充実しているか
• 口コミや評判がいいか

5-4．マンションの塗り替えならオフィスチャンプへ

どの外壁塗装業者に依頼すればいいのか分からずに悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプにご依頼ください。東京・大阪を中心に外壁塗装を行っているオフィスチャンプでは、リフォームの匠も認めた職人が塗装を担当します。最適なプランで塗り替えを行うからこそ、他社の8～5割という低価格が実現可能です。また、無足場工法を採用しているため、なるべく費用を抑えたいと思っている方もぜひ一度お問い合わせください。

6．マンションの塗り替えに関してよくある質問

マンションの塗り替えに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q．早めに塗り替えたほうがいいケースは？
A．外壁にひび割れが生じていたり、塗膜が剝がれたり、サビたりしている場合は、早めに塗り替えや補修を行ったほうがいいでしょう。特に、雨漏りが発生している場合、すでに外壁の内部が損傷している恐れがあります。マンションの耐久性が低下している証（あか）しですので、早めに対処すべきでしょう。

Q．塗り替えの工程は？
A．マンションの塗り替えは、主に以下の手順で行うことになります。

1. 足場の設置
2. 下地補修
3. シーリングの打ち替え
4. 高圧水洗浄
5. 養生
6. 外壁塗装（下塗り・中塗り・上塗り）
7. 足場解体

外壁塗装に関しては、下塗り・中塗り・上塗りという3つの工程があります。この中でも、下塗りは外壁材と塗料を密着させるための必要な工程です。外壁塗装業者の中には、大切な工程を飛ばすところもあるので注意してください。

Q．塗料は何色がいいのか？
A．マンションの塗り替えを行う際、何色にすればいいのか頭を抱える方は多いはずです。実は、外壁の色選びは結構重要なポイントとなります。色選びで悩んだ際は、無難なグレー・アイボリー・ベージュ・薄目のブラウンなど落ち着いた色を選ぶといいでしょう。マンションの入居者や周辺にある建物の雰囲気などを踏まえた上で、外壁の色を選ぶのもポイントです。

Q．塗り替え前にやるべきことは？
A．入居者への説明会はもちろんのこと、近隣住民にもしっかりと告知しておかなければなりません。マンションのような大規模修繕では、周辺に与える悪影響も考える必要があるからです。たとえば、足場の設置や解体に大きな音が出たり、周辺に塗料の臭いが漂ったりする恐れがあります。近隣からのクレームにすぐ対応するためにも、塗り替え前に工事内容や施工期間を近隣住民にも伝えておくといいでしょう。

Q．助成金や補助金は使えるのか？
A．政府が用意している助成金や補助金があります。たとえば、マンションの築年数が古い・アスベストが使用されている・省エネに関する工事内容であれば、助成金や補助金が利用できるでしょう。各自治体によっても、マンションの大規模修繕工事に対して、助成金や補助金を用意しているところがあります。ただし、利用できる条件が定められているので注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか？ マンションの塗り替えは、資産価値を維持するために必要なことです。定期的に塗り替えをすることで、外壁塗装にかかる費用も最小限に抑えられます。ただし、マンションの塗り替えを行う際は、塗装業者選びに注意しておかなければなりません。できるだけマンションの外壁塗装に詳しく、実績のある業者に依頼しましょう。オフィスチャンプでは、マンションやビルを中心に外壁塗装を行っているので、ぜひ一度ご相談ください。