オフィスビルの外壁塗装における塗料・業者選びのポイントや注意点


オフィスビルの外壁塗装は費用と時間がかかるため、慎重になりがちです。どのような塗料を選べばいいのか、どの業者に依頼すべきかなど、オフィスビルの外壁塗装で頭を抱えている方は多いでしょう。

事前に、オフィスビルの外壁塗装におけるポイントや注意点を把握しておけば、スムーズにキレイな外壁へ仕上がります。本記事では、オフィスビルの外壁塗装におけるポイントや注意点などを解説しましょう。

  1. オフィスビルの外観は非常に重要!?
  2. オフィスビル外壁塗装の流れ
  3. オフィスビルの外壁塗料を選ぶポイント
  4. 外壁塗装業者を選ぶポイントと注意点
  5. オフィスビル外壁塗装の費用を抑えるコツ
  6. オフィスビルの外壁塗装に関してよくある質問

この記事を読むことで、オフィスビルの外壁塗料を選ぶポイントや費用を抑えるコツなども分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.オフィスビルの外観は非常に重要!?

最初に、オフィスビルの外観がどれだけ重要なのか、詳しく説明します。

1-1.オフィスビルの第一印象が決まる

街中で外観が汚れているオフィスビルを見たとき、あなたはどのような感想を抱きますか? おそらく、ほとんどの人が悪い印象を受けるでしょう。オフィスビルの外観はそれだけ周囲に大きな印象を与える要素となります。つまり、オフィスビルの外観を美しく保てば、近隣のオフィスや住民、そのオフィスビルに来客する多くの人へ良い印象を与えられるということです。

1-2.資産価値を保つため

オフィスビルの外壁塗装は、資産価値の向上につながります。建物の資産価値は経年劣化のように築年数が多くなるほど、どんどん下がっていくものです。下がってしまった資産価値はもとに戻りませんが、外壁塗装などのメンテナンスで資産価値を保つことができます。オフィスビルの資産価値を保つことができれば、テナントや入居者も確保できるでしょう。

1-3.防犯性が高まる

オフィスビルの防犯性を高めるためにも、定期的な外壁塗装が必要不可欠です。外壁がひどく汚れているオフィスビルは自然と治安にも悪影響をおよぼし、泥棒が入りやすくなってしまいます。「このオフィスビルはきちんと管理されていない」という印象を与えてしまわないようにするためにも、定期的な外壁塗装を心がけましょう。

2.オフィスビル外壁塗装の流れ

ここでは、オフィスビルにおける外壁塗装の流れを解説します。

2-1.外壁工事を始める前の流れ

まずは、外壁工事を始める前の大まかな流れを説明します。

  1. できる範囲で外壁の状態を確認する
  2. 複数の外壁塗装業者に無料見積もりを依頼する
  3. 外壁塗装業者による外壁調査・診断を行う
  4. 調査結果に基づいて、改めて塗装方法や見積書の内容を確認する

特に、オフィスビルは塗装面積が広くなるため、費用が高額になります。どのような作業にいくらかかるのか、しっかりと確認することが大切です。

2-2.外壁塗装の大まかな流れ

外壁塗装工事の大まかな流れは、下記を参考にしてください。

  1. 着工前の近隣住民やテナント・入居者への挨拶(あいさつ)
  2. 仮設足場工事とシートの設置
  3. 高圧洗浄
  4. 下地処理・調整
  5. 養生
  6. 外壁塗装(下塗り→中塗り→上塗り)
  7. 付帯部塗装
  8. 屋根塗装
  9. 業者・顧客による確認作業
  10. 足場解体・清掃
  11. 引き渡し・工事完了後の挨拶

オフィスビルは塗装範囲が広く、工程数が多いので、約3〜6か月かかります。具体的な流れに関しては、外壁塗装業者に問い合わせて確認してください。

3.オフィスビルの外壁塗料を選ぶポイント

ここでは、オフィスビルの外壁塗料を選ぶポイントについて詳しく説明します。

3-1.ビルの外壁塗装で使用される塗料をチェック!

まずは、ビルの外壁塗装で使用される塗料の種類と特徴を紹介します。

3-1-1.ウレタン塗料

耐用年数は約8~10年で、ウレタン系樹脂を主成分とした塗料です。ツヤのある柔らかい塗料なので傷がつきやすいという点がデメリットですが、ホコリや汚れが落ちやすい点がメリットとなります。

3-1-2.シリコン塗料

耐用年数は約10~15年で価格と性能のバランスが良く、外壁塗装によく使用されている塗料です。ツヤのある仕上がりになり、耐熱性や耐水性にも優れています。

3-1-3.フッ素塗料

耐用年数は約12~13年で、主成分はフッ素を含む合成樹脂となります。大型ビルや商業施設の外壁塗装に使用されることが多く、耐久性・耐候性・防汚性に優れているのが特徴です。

3-1-4.ラジカル系塗料

耐用年数は約8~16年で、光安定剤と高耐候酸化チタンが配合されている塗料です。塗膜の劣化を抑制できますが、取り扱っている業者が少ないというデメリットがあります。

3-2.耐久性が優れている塗料を選ぶ

オフィスビルは戸建て住宅と異なり、頻繁に外壁を塗り替えることはできません。そのため、できるだけ耐久性に優れている塗料を選ぶ必要があります。たとえば、費用を抑えるために安価な塗料を使用すると、5~8年ごとに塗り替えが必要になるでしょう。耐久性に優れている塗料を使用すれば、10~15年のサイクルで外壁塗装が行えます。予算を踏まえながら、耐久性に優れている塗料を選んでください。

3-3.要望を外壁塗装業者に伝えることも大事

外壁塗装の塗料選びは、多くの人が頭を抱えがちです。自分たちで判断できない場合は、外壁塗装のプロである業者へ相談してください。このような外観にしたい、こういう機能がほしいなど、要望をしっかりと伝えることが大切です。オフィスビルの外壁塗装実績がある業者であるほど、要望に合った塗料を提案してくれます。

4.外壁塗装業者を選ぶポイントと注意点

ここでは、外壁塗装業者を選ぶポイントについて詳しく説明します。

4-1.オフィスビルの外壁塗装実績があるか

外壁塗装業者を選ぶ際は、オフィスビルの外壁塗装実績に注目してください。外壁塗装業者によっては戸建て住宅をメインに対応していたり、ビルやマンションを中心に外壁工事をしていたりと特徴があります。イメージどおりの外観にするためにも、オフィスビルの外壁塗装実績がある業者へ依頼することが大切です。ホームページ等でこれまでどのような建物の外壁塗装をしてきたのか、チェックするといいでしょう。

4-2.見積書の内容が具体的に記載されているか

依頼前に無料見積もりを利用することになりますが、見積書の内容は必ずチェックしておきたいポイントです。料金体系が明確になっているか、内訳がしっかりと記載されているか、複数の外壁塗装業者を比較してください。気をつけておきたいのは、見積書に「工事一式」と記載されているケースです。どのような作業にいくらかかるのか、分からない状況だと高額な費用を請求される恐れがあるので注意しましょう。

4-3.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

スタッフの対応も外壁塗装業者選びでチェックすべきポイントです。一般的に、スタッフの対応が悪く、返信も遅い業者は悪徳業者の可能性があります。無料見積もりを依頼する際に、スタッフがどのような対応をするのか、しっかりと質問にも分かりやすく答えてくれるか注目してください。

4-4.悪徳業者とよくあるトラブルに要注意!

近年、悪質な外壁塗装業者とのトラブルが相次いでいるので注意してください。特に多いのが、「工事後に高額な追加費用を請求された」という金銭トラブルです。悪質な外壁塗装業者とのトラブルを避けるためにも、複数の業者を比較することが大切なポイントとなります。複数の業者を比較することで、悪徳業者と優良業者が見極めやすくなるでしょう。

5.オフィスビル外壁塗装の費用を抑えるコツ

ここでは、オフィスビル外壁塗装の費用を抑えるコツについて詳しく説明します。

5-1.定期的な外壁塗装とメンテナンスを行う

オフィスビルの外壁塗装費用を抑える1番のコツは、外壁塗装など定期的なメンテナンスを行うことです。定期的に外壁の状態をチェックすることで、劣化サインを見逃さず、すぐに対応できるでしょう。外壁の劣化サインを見逃してしまうと、どんどん状態が悪化しては外壁塗装費用が高額になってしまいます。特に、内部腐食が進んでいる場合は下地処理という工程が追加されることになるため、外壁塗装だけ行う費用よりも高くなるでしょう。

5-2.補助金・助成金を利用する

条件を満たせば、補助金や助成金を利用してオフィスビルの外壁塗装ができる可能性もあります。自治体によって補助金・助成金の内容が異なるため、事前にホームページ等で確認しましょう。また、すべての建物が補助金・助成金の対象になるわけではありません。利用するためには条件をクリアする必要があるので注意してください。

5-3.無足場工法を利用する

外壁塗装費用を抑えるコツとして、無足場工法を利用する方法もあります。無足場工法とは、足場をかけない工法のことです。一般的に、外壁塗装をする際は足場を設置しますが、足場の設置と撤去作業は全体費用の約3分の1を占めているといわれています。つまり、無足場工法を利用すれば、足場代がカットできるというわけです。ただし、屋根の形状や階数によっては、無足場工法が利用できないケースもあるので注意してください。

5-4.ビルの外壁塗装ならオフィスチャンプへ

どの外壁塗装業者に依頼すべきかお悩みの方は、ぜひオフィスチャンプへご依頼ください。無足場工法を採用しているオフィスチャンプでは、東京と大阪を中心にビルとマンションの外壁工事をしています。足場をかけるのが困難な場所でも、無足場工法なら外壁塗装が可能です。無足場工法に長(た)けている作業員が丁寧に塗装を行うため、安心してご依頼いただけます。無料相談や無料見積もりも受け付けているので、ぜひ一度お問い合わせください。

6.オフィスビルの外壁塗装に関してよくある質問

オフィスビルの外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.外壁塗装をするタイミングは?
A.塗料の耐用年数が近づき、外壁に劣化が見られる場合は早めに外壁塗装をしたほうがいいでしょう。また、外観のイメージを変えたいときもタイミングの1つです。外壁はビルの印象を大きく変える要素になるため、塗装でキレイにしたり色を変えたりするだけでもガラリと雰囲気が変わります。

Q.外壁の劣化サインは?
A.外壁に見られる主な劣化サインは、以下のとおりです。

  • チョーキング現象(外壁に触れると白い粉がつく)
  • ひび割れ(クラック)
  • コーキングの劣化
  • コンクリートの剥離
  • 塗膜の剝がれ・浮き
  • 色あせ・退色・変色
  • カビ・コケ・藻の発生

上記の中でも、ひび割れが発生した際は早めの補修と外壁塗装が必要です。ひび割れを放置するほどそこから雨水が浸入し、雨漏りの原因となります。

Q.業者へ依頼する前に準備すべきことは?
A.具体的に、どのような外観に仕上げたいのかイメージを固めることです。前述したように、オフィスビルの外観は周囲へ大きな印象を与えることになります。テナントや入居者層を踏まえた上で、具体的な外観イメージを外壁塗装業者へ伝えてください。仕上がりとイメージの差が生まれないようにするためにも、しっかりと要望を外壁塗装業者へ伝えることが大切です。

Q.入居者やテナントへの告知はいつがいいのか?
A.工事が始まる日の2週間前には、入居者やテナントへ告知をしておいたほうがいいでしょう。工事中は気軽に窓を開けられなかったり、塗料の独特なにおいが充満したりする可能性があるため、その旨もしっかりと伝えることが大切です。事前告知で丁寧な説明を済ませておけば、トラブル防止につながります。

Q.外壁塗装費用の目安は?
A.外壁の状態や塗料の種類によって異なりますが、約300万~1,500万円です。階数ごとの費用相場を下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

  • 3階建て:約300万~400万円
  • 4階建て:約350万~500万円
  • 5階建て:約450万~650万円
  • 6階建て:約550万~800万円
  • 7階建て:約650万~950万円
  • 8階建て:約700万~1,200万円

まとめ

いかがでしたか? オフィスビルの外壁塗装は建物の資産価値を維持するほか、外観の美しさで良い印象を与えるという重要な役割を担っています。だいたい10〜15年に1回の周期で外壁塗装をしたほうがいいでしょう。また、外壁に劣化サインが見られた際も、早めに外壁塗装や補修を行ってください。なお、ビルとマンションの外壁塗装を行っているオフィスチャンプでは、無料相談と無料見積もりを受け付けています。オフィスビルの外壁塗装でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。


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