ビルのガラス清掃をお得に済ませる方法は? 無足場工法を採用するメリット


「ビルのガラス清掃を行う必要性はあるのか」「どうすれば最小限のコストで行えるのか」など、ビルのガラス清掃で悩んでいる方は多いでしょう。ビルの規模が大きくなるほど、清掃にかかる費用も高くなるものです。そのため、コストを節約するために、ガラス清掃を躊躇(ちゅうちょ)してしまう方も多いのではないでしょうか。コスト面が1番の懸念材料になっている方は、足場をかけない無足場工法がおすすめです。

本記事では、ビルのガラス清掃を行う重要性や、無足場工法を採用するメリットなどについて詳しく説明します。

  1. ビルのガラス清掃を行う必要性は?
  2. ビルのガラス清掃におけるプロセスと費用相場
  3. 無足場工法のメリットと導入するポイント
  4. 業者選びのポイントと注意点
  5. ビルのガラス清掃に関してよくある質問

この記事を読むことで、ビルのガラス清掃におけるプロセスや業者選びのポイントなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.ビルのガラス清掃を行う必要性は?

最初に、ビルのガラス清掃を行う必要性をチェックしましょう。

美観を維持するため

ビルの美しい外観を維持するために、定期的なガラス清掃が必要不可欠です。ビルのガラスは頻繁に掃除できる箇所ではないので、ホコリや排気ガスなどによる汚れが蓄積されやすい傾向があります。汚れが蓄積されたガラスは曇りやすく、美しい美観を台無しにしてしまうものです。ガラスがひどく汚れているビルは、築年数が新しくても古い印象を周囲に与えてしまいます。外観は第一印象に直結する大切な要素です。美観を維持するためにも、定期的にビルのガラス清掃を行う必要があります。

雨漏り対策として

ビルのガラス清掃は、窓まわりによる雨漏り対策にもなります。前述したように、ビルのガラス清掃は日常的にチェックできる箇所ではないため、定期的に行うことで窓まわりで雨漏りが発生していないか確認できる機会でもあるのです。サッシなどの窓まわりは、雨漏りが発生しやすい箇所となります。定期的にガラス清掃でチェックしておけば、雨漏りを未然に防ぐことができるでしょう。

窓ガラスの寿命を延ばすため

定期的に行うビルのガラス清掃は、窓ガラスの寿命を延ばすための大切な役割も担っています。一般的に、窓ガラスの平均寿命は約20~30年といわれていますが、定期的なメンテナンスをすることでさらに寿命を延ばすことができるでしょう。逆に、窓ガラスに付着している汚れを放置していると状態がどんどん悪化し、頑固な汚れに発展してしまいます。その結果、清掃に時間がかかり、費用が高額になる可能性もあるので注意が必要です。

2.ビルのガラス清掃におけるプロセスと費用相場

ここでは、ビルのガラス清掃におけるプロセスと費用相場を解説します。

ビルのガラス清掃における大まかな流れ

ビルのガラス清掃は、専門業者に依頼するケースがほとんどです。高所作業になるため、ビルのガラス清掃に慣れている業者へ依頼したほうが安心でき、スピーディーかつ丁寧に清掃できます。では、一体どのような流れでビルのガラス清掃を行うのでしょうか。大まかな流れを下記にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  1. 作業前に現地調査を行い、作業方法を決める
  2. ビルに入っているテナントや入居者への挨拶、清掃方法の説明を行う
  3. 養生を施し、屋上からロープを垂らしてブランコを設置する
  4. モップと洗剤などを使用して、ガラスの汚れを落としていく
  5. ゴム製のワイパーで汚れた水を切る
  6. 窓ガラス専用のタオルで水分を拭き取る
  7. 窓ガラスの内側を掃除し、後片付けを行い完了

一般的に、ビルの窓ガラス清掃はロープアクセス、ブランコ、ゴンドラという方法で行うことになります。ロープアクセスとは、ロープとつながった作業員が屋上から吊(つる)されながら作業する方法で、ブランコは屋上からロープで吊されたブランコに作業員が乗って清掃する方法です。ブランコとゴンドラはほぼ同じ方法ですが、ゴンドラは2~3人が乗って作業できるメリットがあります。

費用相場は1㎡あたり約2万~3万円

ビルのガラス清掃費用は、1㎡あたり約2万~3万円が相場です。ビルの大きさや汚れ具合などによっても異なるため、事前の現場調査で見積書の内容を確認したほうがいいでしょう。なお、ビルのガラス清掃を専門業者へ依頼する場合、単発契約と年間契約の2つがあります。契約内容によって費用が異なるケースもあり、単発契約の場合は以下のとおりです。

  • 100㎡前後:25,000~30,000円程度
  • 200㎡前後:50,000~55,000円程度
  • 500㎡前後:75,000~85,000円程度

年間契約や専属契約を結ぶと、割引がされるケースもあります。また、上記の費用以外にも、足場の設置と解体、ロープ作業、ゴンドラ設置などで費用がかかるでしょう。

3.無足場工法のメリットと導入するポイント

ここでは、無足場工法のメリットと導入するポイントを解説します。

足場の設置・解体費用がかからない

ビルのガラス清掃で無足場工法を採用するメリットは、足場の設置と撤去費用がかからないという点です。外壁に関する工事や清掃をする際は、足場を組み立てる工法が一般的でした。しかし、足場の設置と撤去作業にかかる費用は、全体費用の3分の1を占めるといわれており、大規模となるビルのガラス清掃では高額な費用がかかってしまうので躊躇してしまう人は少なくありません。費用面における問題を解決してくれるのが、無足場工法です。足場をかけない無足場工法なら、設置と撤去費用を丸々カットできます。

スピーディーに作業できる

無足場工法を用いることで、スピーディーにビルのガラスが清掃できるのも大きなメリットです。足場の設置と撤去作業は意外と時間がかかり、清掃期間も延びてしまいます。一方、無足場工法は足場を設置する必要がないため、手間と時間をかけず、すぐに清掃を始めることができるのです。屋上に専用機器を設置するだけで作業ができるので、スピーディーに清掃を終わらせることができるでしょう。

安全性が高いロープアクセス

「無足場工法は安全性に欠けているのでは?」と不安な声をよく耳にしますが、ロープアクセスは安全性が高いという特徴があります。従来のロープアクセスは安全性に欠けていたため、外壁工事や清掃で採用されることはありませんでした。しかし、産業用ロープアクセスの誕生や労働安全衛生法の改定によって、安全基準を満たした工法となっています。ロープ高所作業者は特別教育の受講が義務付けられているなど、厳しい安全基準をクリアした上で作業を行うので安心です。

業者選びが非常に重要

ロープアクセスは安全性が高いといいますが、業者によっては安全対策が不十分なところもあります。実際に、無足場工法を採用している業者が少なく、まだ広く浸透していないのが正直なところです。そのため、無足場工法でビルのガラス清掃を行う際は、業者選びが大切なポイントとなります。

4.業者選びのポイントと注意点

ここでは、業者選びのポイントと注意点を解説します。

無足場工法に長(た)けているか

業者を選ぶ際は、無足場工法に長けている業者かどうか確認してください。前述したように、無足場工法の経験と実績がない業者に依頼すると、安全対策ができておらず、テナントや近隣住民の安全を脅かす恐れがあります。たとえば、ロープ高所作業員が道具を落としてしまえば、歩行者にケガを負わせてしまうことになるのです。また、高額な費用を支払ってもガラス清掃が正しく行われずに、再度清掃することになったというケースもあります。悪徳業者とのトラブルを避けるためにも、業者のホームページ等で実績をチェックしましょう。

スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

スタッフの対応が丁寧でスピーディーか、チェックすることも業者選びの大切なポイントです。悪徳業者の特徴として、スタッフの対応が悪い傾向があります。質問をしても答えてくれなかったり、面倒くさそうな対応をしたりするなど、スタッフとのやり取りが嫌になってくるでしょう。また、スタッフの対応が悪い業者は、清掃中や清掃後にトラブルが起きたとしてもすぐに対応してくれません。

清掃方法や見積書の内容が明確になっているか

安心して依頼できる業者は、清掃を始める前に現場調査をしっかりと行い、清掃方法についても分かりやすく説明してくれます。小さな疑問に対しても分かりやすく丁寧に説明してくれる業者なら、安心してビルのガラス清掃が依頼できるでしょう。また、見積書の内容も必ずチェックしておきたいポイントです。業者の中には、見積書を書面で提示しないところがあります。口約束だけでは清掃後に高額な追加費用を請求される恐れがあるため、見積書はしっかりと書面で受け取ってください。そして、見積書の内容で分からないことや不明点があれば、すぐに業者へ尋ねることが大切です。

口コミや評判がいいか

複数の業者に無料見積もりを依頼するのはもちろん、併せて口コミや評判もチェックしてください。悪い口コミのある業者には依頼しないようにしましょう。たとえ、友人や知人から紹介された業者であったとしても、自分でしっかりと確認することが大切です。また、複数の業者を比較することで、各業者の良い点と悪い点が分かりやすくなります。

5.ビルのガラス清掃に関してよくある質問

ビルのガラス清掃に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.ビルのガラス清掃を行う理想の頻度は?
A.2か月に1回の頻度でガラス清掃を行うのが理想です。ただし、多くの人が出入りする商業施設や大通りに面しているオフィスビルなどは、ホコリや排気ガスによる影響が非常に大きいため、1か月に1回の頻度でガラスを清掃したほうがいいでしょう。また、ガラス清掃の頻度を抑えるためにも、窓ガラスの種類に合った洗剤を使用することも大切なポイントとなります。

Q.費用が高額になるケースとは?
A.ガラス清掃の際に、窓や外壁の不具合を見つけたケースです。主な不具合としては、以下のような症状があります。

  • 外壁の亀裂、窓枠下の不具合
  • ベントキャップから垂れている汚水の跡
  • 外壁の雨だれ跡
  • 屋上パラペット(立ち上がり部分)の目地劣化
  • 窓枠のシール(コーキング)の劣化
  • 窓まわりの雨漏り
  • 外壁のひび割れ(クラック)

上記の中でも、ひび割れと雨漏りはすでに下地が痛んでいる可能性が高いため、高額な修繕費用がかかるでしょう。悪化しないためにも、早めの対応が必要です。

Q.清掃費用はどのようにして決まるのか?
A.ビルのガラス清掃費用は、主に窓の数(面積)・足場の有無・汚れの程度・建物の状態・オプションサービスの有無などによって費用が決まります。ガラス清掃の範囲が広くなればなるほど高額になるため、ビルの規模が大きい場合は事前に見積書を確認したほうがいいでしょう。また、前述したように、ビルの外壁状態によっては修繕費用が追加されるため、ガラス清掃だけでは済まなくなります。

Q.ビルのガラス清掃費用を抑えるコツは?
A.定期的なメンテナンスや点検を心がけるのはもちろん、年間契約をするのも清掃費用を抑えるコツです。単発契約よりも年間契約のほうが1~2割ほど安くなる可能性があります。また、ガラス清掃だけでなく、外壁塗装などセットで依頼するのも費用を抑えるコツです。それぞれ単発で依頼するよりもセットで依頼したほうが、単価が安くなることもあります。

Q.無足場工法が採用できないケースはあるのか?
A.安全面を考慮して、14階以上のビルには無足場工法が採用できない可能性があります。また、屋上に専用機器を設置するため、三角屋根など屋上が独特な形になっているビルも無足場工法が採用できないでしょう。念のため、無足場工法が採用できる状態か、業者にチェックしてもらってください。

まとめ

いかがでしたか? ビルのガラス清掃は美観を維持し、窓ガラスの寿命を延ばすために必要な作業です。また、1〜2か月に1回を目安にガラスを清掃することで、普段はチェックできない外壁の劣化にも気づき、すぐに対応できます。できるだけ清掃費用をかけたくないと思っている方は、無足場工法を採用するのがおすすめです。オフィスチャンプでは無足場工法をメインに、さまざまな外壁工事や清掃サービスを受け付けています。ビルのガラス清掃でお悩みの方は、ぜひ一度チェックしてください。


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