漆喰と珪藻土の違いがわかる3つのポイント


主な塗り壁の素材は、漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)です。施工方法や見た目が似ており、漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)の違いに悩む人もいるでしょう。漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)にはそれぞれ独特な特徴があります。賢く塗り壁の素材を選ぶために、漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)の違いを検証しました。

  1. 漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)の違い
  2. 漆喰(しっくい)の特徴について
  3. 珪藻土(けいそうど)の特徴とは

1.漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)の違い

1-1.素材感が異なる

漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)の違いのひとつは、素材感でしょう。漆喰(しっくい)は表面がなめらかな仕上がりです。表現としては「ツルツルしている」肌触りとなります。一方、珪藻土(けいそうど)は多くの場合、ざらざらした仕上がりです。中には、粉っぽい仕上がりもあります。とはいえ、珪藻土(けいそうど)は改良がすすんでおり、一概に素材感がざらざらだとは言えません。珪藻土(けいそうど)でも表面がなめらかな仕上がりもあります。また、漆喰(しっくい)は施工方法が平面的となるケースが多いのも事実です。また、一般には、パターンをつけない施工方法であり、色も乳白色が基本となります。一方、珪藻土(けいそうど)はほかの材料を混ぜる素材であるため、色のバリエーションが豊富です。また、施工方法もパターンをつける方法が一般的なものでしょう。そのため、内壁への施工に好まれます。

1-2.メンテナンスの違い

漆喰(しっくい)は表面が硬いため、施工後に触れるとツルツルした感触となります。そのため、壁が汚れたときの拭き掃除が簡単です。一方、珪藻土(けいそうど)はざらざらした表面であり、壁を拭くのは簡単ではない場合もあるでしょう。しかし、この点でも珪藻土(けいそうど)は進化しているので、すべての珪藻土(けいそうど)が掃除が難しいわけではありません。珪藻土(けいそうど)でも表面が硬い仕上がりとなる素材もあります。しかし、一般的には漆喰(しっくい)のほうがメンテナンスをしやすいようです。特に、外壁に用いるなら、漆喰(しっくい)にメリットがあるでしょう。

1-3.湿度の調整性能の違い

湿度を調整する建築素材を調湿建材と呼びます。漆喰(しっくい)も湿気を吸い込む性質がありますが、強い吸湿力ではありません。JIS規格では、24時間に1平方メートルあたり70グラム以上の湿度調整量があるものを調湿建材と呼んでいます。しかし、漆喰(しっくい)にはJISの規格に合うほどの調湿性能はありません。一方、珪藻土(けいそうど)は24時間に1平方メートルあたり200グラム以上の湿度調整量を持つものもあります。とはいえ、外壁には吸湿力は必要がないため、漆喰(しっくい)は外壁に適しているのです。

2.漆喰(しっくい)の特徴について

2-1.原料が強アルカリ性

漆喰(しっくい)の大きな特徴のひとつは、原料が強アルカリ性である点でしょう。漆喰(しっくい)の主な原料は消石灰であり、消石灰は強いアルカリ性です。強アルカリ性のものは、目に入ると危険ですから注意しましょう。漆喰(しっくい)の施工には、ゴーグルなどの適切な保護具を用いなければいけません。しかし、この漆喰(しっくい)が持つ強アルカリ性にはメリットがあり、防カビや抗菌力を期待できます。

2-2.固まる力の強さ

壁の材料として、しっかりと固まる力は大切です。固まる力がないなら、壁の素材はくずれます。その点、漆喰(しっくい)は原材料である消石灰そのものに固まる力があるのです。空気中にある二酸化炭素と消石灰が反応して、しっかりと固まります。ですから、漆喰(しっくい)は施工のために、ほかの固める材料を注入する必要はありません。すべてが自然の素材でできている点も、漆喰(しっくい)の持つ独特な特徴です。実際、漆喰(しっくい)は日本では昔から使用している伝統的な建材となります。外壁の素材としても歴史があるのです。

2-3.コスト面での違い

漆喰(しっくい)は天然素材である上に、コストも高くはありません。珪藻土(けいそうど)と比較するなら、確かに湿度の調整力や消臭については、珪藻土(けいそうど)のほうにメリットがあります。しかし、外壁として使用する場合には、吸湿力は必要ないため、コストの安いしっくいがおすすめです。見た目も大きく変わらず、抗菌力や防カビを期待できます。

3.珪藻土(けいそうど)の特徴とは

3-1.原料は植物性プランクトンの化石

珪藻土(けいそうど)は植物性プランクトンの化石であり、昔から使われている素材です。珪藻土(けいそうど)は火に強いのが特徴であるため、コンロや七輪の素材としても使われています。珪藻土(けいそうど)の原料は、国内にも豊富に存在しており、日本製の建材として入手できる点も独特な特徴です。とはいえ、壁の建材として使用しはじめたのは、比較的最近であり、現在も進化し続けている建築素材となります。とはいえ、主に内壁として使用されており、外壁への施工には適していません。

3-2.吸湿力に優れている

珪藻土(けいそうど)を拡大して見るなら、たくさんの穴が空(あ)いていることがわかります。植物性プランクトンの化石であるため、そのような形状となっているのです。実は、この珪藻土(けいそうど)が持つたくさんの穴が珪藻土(けいそうど)の最大の特徴を作っています。珪藻土(けいそうど)は、たくさんの穴により湿気を吸収する能力に優れているのです。珪藻土(けいそうど)の中には、触ると粉がつく製品もありますが、最近は改良された製品も多くあります。そのため、内壁の吸湿力には効果を発揮するでしょう。

3-3.進化している建材

珪藻土(けいそうど)は中性であるため、本来は防カビ効果や抗菌効果は高くありません。しかし、珪藻土(けいそうど)は現在進化を続けている建材です。壁の素材としては歴史が浅いため、その可能性はまだまだ広がっています。珪藻土(けいそうど)は、壁材として固めるためにほかの材料を混ぜる必要がありますが、この性質を利用してさまざまな素材との混合が可能になるのです。そのため、強アルカリ性の素材を混ぜることにより、防カビ効果や防菌効果を高めることもできます。また、消石灰を混ぜて凝固作用も自然の素材で対応している珪藻土(けいそうど)もあるのです。

まとめ

漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)にはそれぞれのメリットがあります。

漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)の主な違いとしては、

  • 素材感
  • メンテナンス方法
  • 湿気の吸収力

などがあるでしょう。

漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)はコスト面でも違いがあるので、上手に使い分けることをおすすめします。外壁には漆喰(しっくい)がおすすめです。珪藻土(けいそうど)には混ぜる素材により、性質にも変化があるため、詳しくはメーカーや施工業者に確認してください。


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